外壁塗装におけるトラブルとクレーム
悪意のない知識不足
別のページで書いていますが、外壁塗装の場合トラブルの80%が下地調整の失敗です。明らかな意図的な【手抜き】は別にして
〇 洗浄・清掃不足
〇 水分を含んだ壁の乾燥不足
〇 旧塗膜である素地の調整
〇 シーラーの間違い
等ありますがもう1つ加えるなら『知識不足』があります。塗装工事も依頼する場合は、業者を信用しどうしても業者任せになり素人であるお客様に『工事内容を知っておいた方がいいですよ。』というのは 無理があるかもしれませんが、すべて業者
任せというのも問題かも分かりません。
下記では、最近の現場でよく聞く不具合事例をご紹介していきますので、ご参考にしてください。尚、不具合事例ですので【必ずなる】というものではなく、同じ様な条件で施工していても、何も起こっていないケースもあります。
トラブル事例① 弾性スタッコの塗り替え
今問題になっているのが厚膜型弾性塗材の塗り替えです。
※弾性スタッコ
※装飾性または高意匠と呼ばれる塗材
(ジョリパット・ベルアート等)
これらの上に、一般的な塗装する場合は、特に注意が必要です。 必ず不具合が起きると言うものではないですが、けっこうな確率で起きています。その不具合というのが 塗膜の膨れ です。膨れがおきやすい条件ですが新築時に軽量モルタル・ALCパネル・窯業系サイディング等の断熱性の高い下地材に厚膜型弾性塗材と呼ばれる弾性スタッコ やベルアート等の塗装を施している。
塗り替え時、上記の様な壁に弾性系で塗装する。その結果 弾性スタッコなど凸凹模様のすきまが熱をもつことにより膨れるとの事。また塗り替え時の高圧洗浄後の乾燥不足などもあります。こういう壁の場合、厚膜である事から水蒸気を含みやすくなかなか湿気が抜けにくいのです。
表面上はカラッと乾いてても内部の方では湿気を含んでいるんです。そんな状態の上に塗装をすると風船のようにプクーと膨れるのです。
高いお金を払って、そんな状態になるのは、たまったもんじゃないですが 現実問題、手直し工事は、悪い箇所だけの補修になるのがほとんどでしょう。余談ですがこの事を、長年経験されてるペンキ屋さんに話すと知りませんでした。
それは知らないペンキ屋さんが悪くて当社は知ってます的な話ではなくて塗料メーカー及び販売店こういう事例を大々的に
発表しないからです。
もっとこういう事を公表していけば余計な
トラブルは防げると思うのですが・・・
いずれにせよ塗装業者は常にアンテナを張る必要がありますね。
メーカーも最近では、そんな壁にも対応した塗装の仕様を出しているようです。
もちろん知識のある塗装業者ならこんなトラブルは防げます。
塗装できない屋根について
一見、普通のコロニアルのように見えても中には塗装できない屋根や、前回の塗装の状態で再塗装が不可能だったり、屋根材自体の製品の問題で塗装できない場合があります。カラーベストの屋根の方は特に必見です。