外壁塗装の8つのポイント(やり方・工程・業者探し)

付帯部塗装

住宅の外壁塗装や屋根塗装は高額な工事なので、一度にたくさんのお金を必要とします。

足場工事、下地処理、下塗り、上塗りなど、その他にも屋根塗装やコーキング、防水工事を加えると100万円を超える場合もあります。そのリフォーム費用を積み立てしているならまだしも、具体的な工事時期を予期していなかった場合、予算を用意しづらい事もありますよね。

外壁塗装をする上で知っておいたいいポイントを8つのポイントにしてまとめています。

外壁塗装の為の予算をしっかりと確保して、しっかりとした足場を組立する、塗料の耐久年数分、外壁を守ってくれるなどの確実な塗装工事にしましょう。

・外壁塗装の予算を確保しておきましょう。

外壁塗装のためにコツコツと予算を貯めている方は少なく、10年過ぎたあたりに急に考え出す方もすくなくありません。しかし、外壁塗装は雨漏りや建物の耐久年数を上げるためには欠かせない工事になりますので、万全を整えておくためにコツコツと予算を確保いたしましょう。

トイレ、お風呂、床、台所などの水回りリフォームは、いつも見て触っている物が多いので、外壁よりも目に留まりやすく、その中には「本来必要ではないけど便利になるからといった理由の工事をしているかもしれません」そして年々新商品が出る事からそちらを優先する方が多いのではないでしょうか。

しかし、外壁塗装工事は放置していると住宅の目地などが傷んできて雨水などの侵入で雨漏りを起こし躯体がボロボロになってしまうケースもあります。

そういった「建物を守る」という意味では外壁塗装は絶対に欠かすことはできない工事のひとつなのです。ですので、予算は毎月積み立てておくようにしましょう。

具体的には、例えば「10年に一度、90万円の外壁塗装工事をする」と想定して、毎月、毎月7500円の積み立てをしておけば10年で90万円ほどになります。

そのように準備しておけばいざ外壁塗装をする際でも、準備万端です。外壁塗装、屋根塗装、リフォームに関する疑問、質問に関しては外壁塗装の職人直営店のリペイント匠にて無料で承ります。

(たまに県外のお客様も見られてお問合せ頂く事もありますが、外壁塗装でお悩みなら、私どもで直接工事はできませんが、県外でも相談だけならいつでもご相談してください)

1.見積もりを取るうえで・・・

外壁塗装の見積もりを取るうえで・・・

相見積もりを取り比較検討する事は大切です。

そして外壁塗装は高い買い物ですから、費用を出来るだけ抑えたい気持ちはすごく分かります。しかし、私が思うに、見えないマナーがあると思います。

例えば、

・色々な会社から相見積もりを取り、自分の気に入った会社がみつかっても「違う会社はもっと安かったからもう少し安くならないのか?」

・その他にも、お忙しい方が多いのは分かりますが、同じ日の同じ時間に複数社を呼んで相見積もりをとるなどです。

私どもの会社でもこの様な事がありました。

外壁塗装の見積もりの依頼があり,お客様のお家につくと、すでに複数社の業者がお家の周りを計測しており
「なんだろこれ?」と思いながらインターホンを押しお客様とお話をしていたら「忙しいので他の業者と一緒に計測してください。見積もりも皆さん同じ日に提案してください」と言われました。

正直、「当社に依頼をもらっても良い外壁塗装を出来る気がしないな」と思いましたので、「うちは辞退させて頂きます」と帰ってきました。

この様な事があれば依頼を受けても、業者側も損得だけの関係になるので、あまり良い塗装工事にはつながらないと思います。

良い外壁塗装業者は、「値引きをして受注し、手抜き工事で帳尻を合わす」という様な事もしないはずです。

つまり、良い外壁塗装業者は、そんなオークションの様な事しなくても最初から適正価格で見積もりを出すはずですし、そこから大幅な値引きなんてできないと思います。

あくまで客観的な意見ですが、そこで、その見積もりを否定し、もっと安くしてもらおうと無理なラインまでの値引きの交渉をしてしまうと、本来、良い外壁塗装をしようと思っていたのに、結果的にその外壁塗装業者は各工程のうち、仕方なく費用に合うような工事しかできない場合もございます。

具体的には、外壁塗装工事は乾燥時間や手を抜いてはいけない部分があるのに、時間がもったいないから乾燥しないうちに更に塗装を重ねる、本来、手を抜いたら剥げてくることは分かっているのに仕方なく…

ですので、お家の外壁塗装を「して良かった」と思えるように、無理な値引き交渉や、同じ日、時間に複数社を集めてオークションの様な相見積もりのやり方は避けるべきだと思います。各業者さん違う時間や日にちを変えるなどをオススメいたします。

誤解のないようにお話するなら冒頭にも申し上げた通り、相見積もりを取り比較検討する事は大切です。当社も相見積もりは大歓迎です。

「この見積もりは本当に適切なのだろうか」と思われる方は、県外などの商圏外でも相談だけリペイント匠にて無料でご相談にのりますので、お気軽にご相談ください。

2.外壁塗装、屋根塗装はお家を守るうえで大事

急遽の事で外壁塗装の予算が確保できないからということで、前回の塗装工事から(もしくは家を建ててから)十年以上経っても外壁塗装をせず放置する方も多いのですが、雨漏りなどに繋がる事もありますので、外壁塗装もしくはコーキングは放置でなく無料診断だけでもお願いするようにしたほうがいいと思います。

今は無理でもそうすることで将来、外壁塗装をするのに「どの程度の予算がひつようなのか」が分かったりしますので。

外壁が劣化して、本来必要なのに外壁塗装をしないということは、確実にお家が傷んでしまっていっているということですから。

コケ、カビ、クラック(ヒビ割れ)や、チョーキング現象(壁に触ると白い粉がつく)など、目に見える劣化現象が外壁におこっているのであれば、「外壁塗装をした方がよいのではないか」と思って頂く建物からのシグナルです。

見た目が綺麗な外壁。例えばクラックや汚れなどの具体的な劣化現象が起こっていない場合、外壁塗装をしようという考えは起きないと思います。その場合は外壁の継ぎ目のコーキングだけでもチェックしておきましょう。

ただ、ひび割れやチョーイングなどあるのに、外壁塗装を10年、20年と家を放置してしまうと、紫外線や雨風にさらされた外壁上の塗膜が劣化を繰り返し、外壁の素材そのものが劣化してしまい外壁塗装ではどうにもできず、最悪の場合は外壁の張替えになってしまうケースもございます。無料診断だけでもお願いしましょう。

2回目の外壁塗装であれば期間は、今塗ってある外壁の塗料のカタログなどに書いてある期待耐用年数(この年数が経ったら次の塗り替えを考えてください、というメーカーが定めた期間)や前回の業者さんに話を聞いて目安にするのも一つです。

前回の外壁塗装をしてくれた業者さんがイマイチだったり、連絡が取れない場合は、目安として10年~を考えるのが妥当かと思います。

ほかにも、塗料で注意しなければならないのは、立地や周りの環境により耐久年数が変わってしまうという事です。

■塗料ごとの一般的な期待耐用年数の目安

一般的な塗料。外壁塗装で使われる期待耐用年数は以下の通りです(立地や周りの環境にもよります)

塗料の種類 期待耐用年数
アクリル系樹脂塗料 5~8年
ウレタン系樹脂塗料 5~7年
シリコン系樹脂塗料 8~12年
ラジカル制御型塗料 8~15年
フッ素系樹脂塗料 15~20年


塗装の価格・特徴比較はこちら

普段、あまり見る事の少ない屋根は、外壁よりも紫外線などにさらされる機会が多く劣化もその分早いです。ヒビなどが発生していたり、毛細血管現象により雨漏りがしてしまっている可能性もあります。

全く外壁塗装をやる気がないという場合でも、雨漏りなどの心配から信頼のおける近くの業者さんに定期的に無料診断をお願いしましょう。

無料でも屋根に登っての診断くらいなら快くやっていただけると思います(リペイント匠でも勿論無料です。)定期的な外壁塗装などのメンテナンスは結果、安く済む場合が多いです。放置しておくとそれだけ大掛かりな工事が必要となるからです。

3.格安業者

外壁塗装業者の中には格安で工事を請け負ってくれる格安業者というものが存在します。

通常80~90万円はするであろう工事なのに、30~40万円しかかからないなどや、「明朗価格」「納得価格」と書いてあり「工事料金が全て一律400,000円」などのコミコミプラン料金を用意している業者が格安業者と呼ばれます。

外壁塗装は工事金額が高いので安い方が良く見えがちですが、先ほどもお伝えしたいように安いには安いなりの理由があるのです。

外壁塗装を格安で出来る主な理由は

・大量の塗料を買うから安く仕入れが出来る。
・色を選ばせない(倉庫にある中古を使う)
・仕事内容は下請け業者にまかせっきり。

しかし、大量の塗料を買っても、1缶に対する金額はどこもそれほど差は出ないと思いますし、これらの理由で先ほど言ったような金額、格安外壁塗装を行う理由としては不十分です。

それでも格安にしたいのであれば、

必要な工程を省く。
塗料を安くたくさんの面積に塗る為に必要以上に薄める。
知識や経験のない素人に塗装させる。

など、最低限必要な部分をさらにけずって手抜き工事をおこなうしかありません。結果は勿論塗装は10年ももたず、再度、外壁塗装が必要になります。

そもそもお家1つ、1つでやり方、下地処理の仕方が違うのに、全部のお宅一律は難しいです。世の中そんなうまい話はありません。コミコミというのはそのような外壁などの状態を無視した一律金額なので、価格相場にあっていない価格である可能性が非常に高いです。

4.極端に不安を煽ったり、焦らす業者にご用心

【悪質訪問販売】小学生の図工レベルの仕事。実際に被害にあった現場調査・インタビューしてきました。
「2020年」悪質な訪問販売の撃退のコツ!これで心配なし

悪徳業者

ゆっくりと余裕をもって外壁塗装工事をする業者を選ぶ事が大事です。

外壁塗装の状況を全く把握せずに焦って業者選びをするのは危ないです。また「すぐに外壁塗装工事を行わないと家が雨漏りしますよ」「お宅の屋根放っておくと飛んでいきますよ」などと、極端に不安を煽ってくるような業者も危険です。

外壁というのはそんなに数週間や1か月で状況が激的に変わってしまうという事は可能性が低いです。そして悪徳業者は人の心につけ込むのが非常に上手です。出来るだけ安くしたいという人の心にもつけ込んできます。

例えば、「本来なら外壁塗装をするなら200万円ですが、本日中に契約してくだされば80万円にします!」といわれた場合、非常に安く感じて契約してしまうかもしれません。そこで実際に契約してしまう方が今でも多くいますが、その悪徳業者がおこなう工事は80万円も高すぎるほどの図工レベルの工事である場合が多いです。

毎年6,000件以上にのぼるリフォーム業界の被害は、こうした全く中身のない80万円を支払い、あとから消費者センターに相談にいくという悪徳業者の被害なのです。

悪徳業者の割引きあるある

・モニター価格です
あなたの家を塗ることによって地域の広告になるので営業に使わせてください。
・そして一軒でもその地域で現場が出来ると、近くで現場があるので足場の移動が少なく安くできる。
他にもありますが、この2トップが悪徳業者の営業文句です。

訪問販売の悪徳業者だけではなく、他にも地域の外壁塗装業者でもこういった焦らせる営業方法を使う会社も多くありますので、近くの業者だからと用心は必要です。

5.数年で塗装がはがれる外壁塗装

外壁塗装は必要な工程がたくさん

このホームページでも沢山説明していますが、外壁塗装を行う際に必要な、工程を省いてしまうと剥がれてしまうリスクもございます。

また必要な工程をしっかりとしても剥がれてしまう場合もございます。

例えば破風などの木部です。

前回の塗装で木部に普通のペンキが塗装してあった場合は、予算の都合上、再びペンキを塗ると剥げてしまうリスクは避けられません。

木部は本来専用の塗料や防腐剤を塗装しなければなりませんが、前回が普通の塗料が塗ってあった場合、ケレンで綺麗にペンキを剥がし、専用塗料や防腐剤を塗装するという事をしなければなりません。

しかし、ケレンで綺麗に剥がすには、塗装よりも人件費がかかってしまい、お客様に却下されることがほとんどです。

ですので、最初の外壁塗装で、木部なら木部、雨どいなら雨樋、外壁なら外壁、と各箇所に適した塗料で塗装する事が大切です。

信頼できる外壁塗装業者であれば、色の打ち合わせなどだけして、外壁塗装の工程については話を聞きながら、進めてもらうのが良いと思います。

外壁塗装で使う塗料:リペイント匠
塗料:リペイント匠

6.良い塗料を使いましょう。

【塗料の種類】外壁塗装でおすすめの塗料や種類について
塗料:リペイント匠

低品質とはここでは2つの意味を指します。

■低スペック塗料は寿命も短い

1つ目はそこまで品質が高くないもの、例えばウレタン塗料など値段はシリコンより少し安いだけなのに耐久性は全然違うなどです。

一般的に一番人気があるシリコン塗料(35坪で約75万円)や2020年現在ではフッ素塗料も値段が下がり多くの方に選ばれるようになっています。確かにウレタン塗料(35坪で約66万円)よりは高額で、予算は多少上がりますが、上の方でも書いてある各塗料の耐久年数をみると値段と比べてコストパフォーマンスは良いと思います。

耐久年数と価格を比べながらご予算にあった外壁塗装のプランを選びましょう。

7.まとめてお願いした方が絶対にお得。

屋根塗装

外壁塗装や屋根塗装、コーキング工事など合わせてお願いすることで安く済むことが多くあります。

例えば、まず、コーキングだけ直したいので、コーキングのためだけに足場を組み、コーキングを直す。次に外壁だけ塗装するのにまた足場を組む。そして次は屋根の塗装のためだけのために足場を組み立てる。極端な話かもしれませんが、これでは通常の足場代の3倍かかってしまいますよね?

それなら一つにまとめた方がお得です。という話です。

足場代だけでなく、外壁塗装の下塗りの乾き待ちの間に

屋根の塗装ができたり、まとめてお願いする事で様々なロスがなくなりますので、外壁塗装をする際にはまとめてお願いする方がお得な場合が多いです。

そのために外壁と屋根の塗装は出来れば同じ時期に行う事をオススメ致します。予算以外を考えるのであれば、外壁か屋根のどちらかだけを塗装するというケースは少ないですが、屋根が塗装のいらない素材とかの場合は勿論、外壁だけになります。皆さま自身で判断がつかない場合は、お気軽にご相談してください。

8.DIYは危険すらある

予算の都合上、外壁塗装の全て、もしくは一部の塗装(コーキングだけなど)をDIYしようとする方は多いです。

しかし、外壁塗装工事はプロの外壁塗装の職人が毎日複数人で作業を行い、足場の組立、高圧洗浄、養生、下地処理、塗装作業を手分けして行う事で効率良く作業できているのであって、DIYで普通の方が一人、もしくは二人といった少人数でできるほど簡単なものではありません。

そしてプロなら2週間で終わる工事でも、素人の方が数か月かけて外壁塗装を行い、数年で剥げて、私たちの様な外壁塗装のプロに再度お願いすることも少なくありません。リペイント匠でもその様な相談は年に2,3回相談を受けます。

そうすると、安く済まそうとしたのに、結果、自分で外壁塗装をした部分を我々でケレンしたり、剥離したりと余分な工程が増えて、結局、高い外壁塗装代をお支払いして頂かなければならないケースもあります。

DIYのあとに私たちが工事にいくと、本来、溶剤を塗装しなければならない所に水性が塗装されていて剥げていたり、というパターンが多く余計に高くなることがほとんどです。

危険も伴う仕事なので、安易なDIY塗装はおこなわないようにしましょう。また現役の外壁塗装業者の職人でさえ、ケガをすることもありますので、、、

まとめ

外壁塗装は高い買い物ですので、予算を抑えて事なきを得たいという気持ちはわかりますが、上記に書いたことを踏まえて慎重にしましょう。塗料の事など様々事も書きました。でも塗装の良し悪しは、良い塗料を前提として、職人で全て決まります。

勉強会にも熱心に参加されているお客様もいます。しかし、知識だけあっても経験値のない一般の方が全てをしるのは不可能です。正直、手抜き業者がいたとして、勉強会にいったり、インターネットで勉強しただけで、素人の様な業者はともかく、塗装業者の手抜きを見抜くことが出来たらこんな記事書く必要もありません。本当に難しいです。

塗料の事スペックばかり気にせず、本当に信頼できる外壁塗装業者を見つける事に大切な時間を使ってください。良い外壁塗装業者を見つけたら、そこはきっとおかしな塗料を使わないはずですから。

※またその他わからない事や、疑問、質問ございましたら0120-804-902(8:00~20:00)まで『ホームページ見ましたとお電話ください。

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