塗装の剥がれや浮きは手抜きと一言で言われていますが実際は・・・
塗装の剥がれや浮いてきたなどは、大体の業者がそれは『手抜き工事だからですね~』と一言で解決したように話してしまいますが、実際には、どのようなことをしたら塗膜が剥がれてきたり、浮いてきたりするのでしょうか?
そのあたりを簡単にですが、説明できたらと思います。大きく分けて3つに分類されると思います。
明らかな手抜き工事
・高圧洗浄が適当 ・下地のケレンをしっかりとしないため、再塗装した塗膜まで旧塗膜と一緒に浮いてきて剥がれてしまう。 ・本来、溶剤を使うべきところに水性を使う。 |
なんか例を挙げ出すと切りがありませんが、少しリアルな話ですが、某大手メーカーの下請けの塗装店さんの方に聞いた話ですと、予算が少なすぎて、工程写真を撮れと言われているけど、下塗りが無色透明のシーラーだから、水を塗って写真を撮っているとか・・・流石にその話を聞いたときは、そこまでして売上を上げたいのか?と思いましたが、
結局明らかな手抜き工事の原因は、【人間性】なのかと思います。予算が出ていても手抜きする人はするし、逆に予算がなくても手抜きをしない人は、生活困難になっても、一切妥協せず手抜きはしません。
かと言って生活困難になって、お客様が何かあった時に会社がなくなっており、連絡取れないでは、話にもなりません。やはりキチンと「これが我々の仕事だ」とプライドを持って仕事をしている方が、キチンとした工事をするためには、これだけの予算がいります。とハッキリ言えるのが一番かと思います。
知識不足のための塗膜の剥がれ・浮き
このパターンの方は基本的に、悪意はないのですが、『こういうのがあったらいいのにな~』と我々が思っていたものが、年数がたつにつれてドンドン開発されたり、いい塗料がドンドン開発されていく中で、知識がついていけなくなり、いつまでも昔と同じ塗料・部材・やり方でやるために起きてしまう、ケースです。
この事を防止するためには、面倒と思わず、新しい塗料などをメーカーが紹介してきたら話を聞いて、テストして勉強したり、新しいもの嫌がらず、ドンドン話をきく。このように塗装業者が常に勉強していかなければならないのかと思います。
下地の問題
このパターンのわかりやすい例としては、表面にフッ素や無機・光触媒のコーティングがされている難付着サイディングと呼ばれる外壁材を塗装する際に、下地調整をしなかったり、無理に合わない下塗り塗料をつかったりするとアウトとなります。
あとは、サイディングでも貼り方に
・直張り
防水シートの上に直にサイディングを貼る工法です。内部の湿気が外部に逃げにくいため、お風呂場の回りですと、結露などが置きやすく、塗膜もはがれやすいです。
・通気工法
防水シートの上に胴縁という木で出来た下地を組み、その胴縁にサイディングを打ち付けている工法です。この工法ですと、サイディングと防水シートの間に胴縁分隙間が出来き、湿気等を逃がしやすくなっているのが、通気工法の特徴です。
このような構造上の問題もあります。
どのようなことが起きても誠実に対応してくれる業者を選ぶ
まだ原因不明の剥がれなども、ありますので、何があっても逃げずに誠実・迅速に対応してくれる業者を選ぶことが大事なのではないかと思います。