外壁塗装で使える三重県津市をはじめ補助金・助成金制度をご紹介
「外壁塗装で活用する塗料の費用が値上げ?」
2021年から2022年にかけて、塗料の3大メーカーである『日本ペイント』『関西ペイント』『エスケー化研』において製品などに対する値上げを公表し、大きな話題となりました。
ご存じの方は多いと思いますが、塗料だけではなく、食料品や日用品、家電、飲食など幅広い商品やサービスにおいて値上げが見られており、その対策が注目されています。
これは、コロナ禍で停滞していた経済活動が活発になりつつあり、世界的にエネルギーの需要が高まったこと、円安による輸入コストが増加したこと、などが原因であると言われています。
その煽りを受けて、外壁塗装に活用する塗料の清算においても、原材料費が大幅に上昇してしまい、さまざまなコストカットに取り組んでも、製品販売の価格改定をせざるを得ない状況になってしまったのです。
そのため、外壁塗装の費用についても大きな影響を受けている現状があります。
そこでここでは、外壁塗装で活用する塗料の値上げを中心に、その背景や理由、外壁塗装費の現在の水準、さらには活用しておきたい補助金・助成金制度などについて、三重県津市、鈴鹿市、四日市市、松阪市、亀山市、名張市、伊賀市の外壁塗装の職人直営店が詳しくお伝えしていきましょう。
目次
外壁塗装で活用する塗料の費用が値上げ?外壁塗装の費用は?
世界的な物価高は、外壁塗装に活用する塗料にも影響を及ぼしており、大手メーカーをはじめ、各塗料メーカーは値上げを行っています。
そのため、塗装業界においても値上げを余儀なくされている傾向にあり、総務省が公表しているデータにおいても、塗装費用の上昇が見て取れます。
そこでここでは、大手塗料メーカ-が公表している塗料の値上げの状況、さらには外壁塗装費の推移について、国のデータなども用いながらご紹介していきましょう。
外壁塗装に活用する塗料の値上げ内容
塗料の3大メーカ-である日本ペイントと関西ペイントは、原材料費の高騰などを理由にして、2021年に塗料の費用と、運搬する運賃について見直しを行いました。
さらに2022年に原油価格の高騰や物流費の上昇などが継続していることを理由に2度目の値上げを行っています。
エスケー化研においては、据え置きのままで対応してきましたが、他のメーカーと同様に製品および運賃の改定は見られました。
内容については、次のようなものとなっています。
■日本ペイント(2回目 2022年4月1日より)の価格の値上げ幅
- 水性塗料:10~15%
- 溶剤系塗料:15~25%
- シンナー類:30~35%
- 粉体塗料:5~10%
- 機器類等:15~25%
- 運賃:10~30%
■関西ペイント(2回目 2022年4月1日より)の価格の値上げ幅
- 塗料類:15~30%
- 硬化剤 :15~30%
- シンナー類 :20~40%
- ジンクリッチ系塗料類:40~60%
※『関西ペイント(製品の価格改定について)』より
■エスケー化研の価格の値上げ幅
- シンナー類 :20~40%
- 塗料全般:5~15%
- 運賃:地域によって異なる
※『エスケー化研(製品の価格改定について)』より
新型コロナウイルス感染症の影響による経済の低迷、ロシア・ウクライナ戦争、円安などのさまざまな要因が複雑に絡み合った原因によりますので、塗料メーカーの企業努力だけではどうすることもできない現状があります。
外壁塗装費の値上げの実態
それでは次に、総務省統計局『小売物価統計調査(動向編)調査結果』のデータから、外壁塗装費がどのように推移しているのかご紹介したいと思います。
上記でもお伝えした通り、3大塗料メーカーをはじめ、各塗料メーカーでは原材料費の高騰などによって、塗料費や運搬する運賃を値上げせざるを得ない状況となりました。
そのため、その影響をまともに受けてしまう塗装業者においても、全般的に外壁塗装費の値上げが見られている状況にあります。
東京都における、1㎡あたりの外壁塗装費において、2022年11月における物価と共に、そのちょうど5年前にあたる2017年11月での価格差は次のように推移しています。
2017年11月 | 2022年11月 |
5,555円 | 6,020円 |
※総務省統計局『小売物価統計調査(動向編)調査結果』より
1㎡あたりの外壁塗装費は、約5年間で約500円程度の上昇が確認できます。
例えば、一般的な2階建ての戸建て住宅の外壁は約100㎡程度であるため、単純に約50,000円程度が上昇している傾向にあると言えます。
ちなみに、三重県津市においてもデータが公表されていましたので、次に掲載させていただきます。
2017年11月 | 2022年11月 |
5,508円 | 5,553円 |
※総務省統計局『小売物価統計調査(動向編)調査結果』より
三重県津市の外壁塗装費においてはそれほど変化なく、上昇幅は1㎡あたり45円のみとなっています。
100㎡あたりの単価を見ても4,500円ほどの上昇ですので、それほど大きな差がないことがおわかりになるのではないでしょうか。
外壁塗装の費用を少しでも安くしたい!活用しておきたい三重県の補助金・助成金制度
外壁塗装で少しでも費用を軽減したいと考えているのなら、自治体が提供している補助金・助成金制度をうまく活用すると良いでしょう。
三重県では、補助事業として『木造住宅耐震診断・耐震補強補助(住まいの耐震化等推進事業)』が実施されていますが、木造住宅の耐震診断や耐震補強を行う場合の補助金となっており、外壁塗装に対する補助は行われていません。
三重県においては、津市をはじめとして、さまざまな市町村で空き家対策や移住者に対する補助として、外壁塗装に活用できるものがありますのでご紹介いたしましょう。
津市『空き家有効活用推進事業補助金』
制度の内容 | ● 三重県外から津市への移住を目的として、市内にある空き家の改修工事を行う場合、その費用の一部を補助する。 |
補助の対象者 | ● 工事完了後30日以内に津市へ転入届を提出する移住者
● 津市への転入届を提出した日の翌日から6カ月以内に補助金の交付申請を行う移住者 ● 空き家の所有者であって、移住者と売買契約または賃貸契約を締結した人 |
助成金額 | 補助対象工事に要した費用の3分の1以内で、上限100万円まで。 |
対象となる工事 | ● 移住者のニーズに応じた多様なライフスタイルを実現するために必要な改修工事
● 補助金の申請後に着工し、申請年度内に完成する工事 |
※津市『空き家有効活用推進事業補助金』より引用して筆者が作成
この補助金は、津市が独自に行っているもので、空き家を利用し、活用を促進するため、外壁塗装をはじめリノベーションを実施する場合に、その費用の一部を補助する制度です。
もともと、津市では『移住促進のための空き家リノベーション支援事業補助金』として補助が続けられてきましたが、2022年から補助対象を拡充しています。
例えば、外壁塗装に90万円の費用がかかる場合には、その1/3である30万円が補助額として支給されることになります。
申込みは、空き家有効活用推進事業(リノベーション等)補助金交付申請書と共に、工事見積書や図面、住民票の写しなど、必要書類と都市政策課に申請します。
鈴鹿市『移住促進のための空き家リノベーション等補助制度』
制度の内容 | ● 市外から鈴鹿市へ移住する方で、市内の空家住宅の改修工事を実施するものに対し、予算の範囲内でその経費の一部を移住促進のための空き家リノベーション等補助金として交付する。 |
補助の対象者 | ● 補助金の交付対象となる空き家に10年以上定住する意思がある移住者。
● 補助金の交付申請をする日の直前に、連続して1年以上市外に在住しており、実績報告をする日までに本市に転入する方。 ● 補助金の交付申請時において、市外に在住しており、在住期間が連続して1年以上である方。 ● 補助金の交付決定後、リノベーションを行い、実績報告する日までに本市に転入する方。 |
助成金額 | 補助対象工事に要した費用の3分の1以内で、上限100万円まで。 |
対象となる工事 | ● 建物の全部または一部を、修繕、補修、模様替えするなどの改修工事や、住宅の機能を向上させるため、建物の一部に棟続きで増築する工事。
● 市内に本店・支店・営業所を有し、当該本店、支店または営業所において、契約書、請求書、領収書などを発行することができる建設業者が施工するものであること。 ● 申請年度の3月1日までに完成する工事であること。 |
※鈴鹿市『移住促進のための空き家リノベーション等補助制度』より引用して筆者が作成
松阪市『松阪市空家バンク活用補助金(改修補助金)』
制度の内容 | ● 所有者及び入居者の方(賃貸借の入居者が利用する場合、所有者の同意が必要)は、松阪市空家バンクにより契約が成立した空家については、改修及び修繕が必要であれば、「松阪市空家バンク活用補助金(改修補助金)制度」を利用できる。 |
補助の対象者 | ● 空家バンクにより契約が成立した空家(ただし3親等内の親転入前にあっては工事完了後30日以内に転入届を提出する者
● 入居者等のうち、転入後にあっては転入した日から6か月以内に交付申請する者 ● 入居者等のうち、転居にあっては賃貸借契約を締結した日から6か月以内に交付申請をする者 ● 所有者等が交付対象者の場合は、入居者等と賃貸借契約または売買契約を締結した日から6か月以内に交付申請をする者。 ● 家財処分補助金の交付申請者は、松阪市空家バンクに登録された空家の所有者またはその権利を有する者。 |
助成金額 | 補助対象工事に要した費用から10万円を控除した額の2分の1以内で、50万円まで。 |
対象となる工事 | ● 改修に要する費用の合計が10万円以上
● 市内に本社、支社、支店又は営業所等を有する法人および市内で事業を営む個人事業者が施工する改修 |
※松阪市『松阪市空家バンク活用補助金(改修補助金)』より引用して筆者が作成
亀山市『亀山市移住促進のための空き家リフォーム支援事業』
制度の内容 | ● 亀山市外からの移住を目的に、亀山市内の空き家住宅のリフォームを実施する方に対し、リフォーム費用の一部の補助する。 |
補助の対象者 | ● 移住者(亀山市外に1年以上居住しており、亀山市内の空き家をリフォーム後、1月以内に居住(転入)する人)
● 対象の空き家に10年以上居住する必要あり。 ● 工事前の申請が必要。 ● 新築から5年以上経過した戸建空家住宅。 |
助成金額 | ● 補助対象工事に要した費用の3分の1以内(上限30万円)
● 「居住誘導区域内の空き家」と「補助対象者が子育て世帯」のいずれかに該当⇒費用の5分の2以内(上限40万円) ● 「居住誘導区域内の空き家」と「補助対象者が子育て世帯」の両方に該当⇒費用の2分の1以内(上限50万円) |
対象となる工事 | ● 居住用部分の工事(車庫、倉庫、外構、エアコンなどの容易に取り外しできる設備は除く)
● 30万円以上の工事 ● 「市内業者」または「県内の市外業者」による工事 |
※亀山市『移住促進のための空き家リフォーム支援事業』より引用して筆者が作成
名張市『移住促進のための空家リノベーション支援事業』
制度の内容 | ● 市外からの移住促進及び空家等の活用促進を目的として、名張市内の空家住宅または空き建築物の改修工事を実施される場合、予算の範囲内において、移住者に補助金を交付。 |
補助の対象者 | ● 移住者のうち、補助金交付の決定の日の翌日から、工事が完了した日から起算して30日を経過する日までの間に転入届を提出する者。
● 移住者と売買契約または賃貸契約を交わした空家住宅又は空き建築物の所有者。 |
助成金額 | 補助対象工事に要した費用の3分の1以内で、上限100万円まで。 |
対象となる工事 | ● 補助対象者が実施するリノベーション等(外構工事や容易に取り外しができるものを設置する工事等を除く)で補助金交付申請年度の2月末までに工事が完了するものであること。
● 市内に本店、支店又は営業所を有する建設業者によるものであること。 |
※名張市『移住促進のための空家リノベーション支援事業』より引用して筆者が作成
伊賀市『空家再生等推進事業補助金(古民家等再生工事)』
制度の内容 | ● 空き家の有効活用を図り、伊賀市への移住人口を増やし、人口維持を図ることを目的とする。
● 伊賀市古民家等再生活用指針に基づく歴史的資源を活用した観光街づくりを行うことを目的に、空き家となった古民家等をホテルやレストランなど各種テナントに改修を行う工事。 |
補助の対象 | ● 伊賀市古民家等再生活用指針に定める古民家等の改修を行う工事が対象。 |
助成金額 | 補助対象経費に5分の1を乗じて得た額とし、2000万円を上限。 |
対象となる工事 | ● 【古民家等再生工事】伊賀市古民家等再生活用指針に基づく歴史的資源を活用した観光街づくりを行うことを目的に、空き家となった古民家等をホテルやレストランなど各種テナントに改修を行う工事。 |
※津市『空き家有効活用推進事業補助金』より引用して筆者が作成
まとめ~津市の外壁・屋根塗装なら
外壁塗装で活用する塗料の値上げを中心に、その背景や理由、外壁塗装費の現在の水準、さらには活用しておきたい補助金・助成金制度などについて詳しくご紹介しました。
塗料の3大メーカーをはじめとして多くの塗料メーカーは、物価高や原材料費の高騰、円高などの影響を受けて、塗料の費用などの値上げを発表しています。
塗装業者もその煽りを受け、東京都では塗装費用の相場は上昇傾向にありますが、三重県津市の外壁塗装費において、それほど変化は見られていません。
外壁塗装の費用を少しでも安くしたいのであれば、補助金・助成金制度が活用できるケースもありますので、うまく活用すると良いでしょう。
疑問や質問などございましたら、お気軽に、0120-804-902(8:00~20:00)まで「ホームページ見ました」とお問合せしてください。
津市・松阪市・鈴鹿市・亀山市・名張市・いなべ市を中心に三重県全域が施工範囲です。
外壁塗装や屋根塗装、防水工事でお悩みの方はお気軽にお問合せしてください。
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