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【志摩市】屋根塗装では解決できない?カバー工法や葺き替え工事が必要な理由とは【解説動画あり】
こんにちは!リペイント匠の久保です。
今日は『屋根塗装でなくカバー工法や屋根の葺き替え工事をする理由』について詳しくご紹介します。
皆さんは、ご自宅の屋根のメンテナンスについて考えたことがありますか?
屋根は、雨や風、紫外線から私たちの家を守る大切な役割を果たしています。しかし、築年数が経過するとともに劣化が進み、適切なメンテナンスを怠ると雨漏りや建物のダメージにつながることがあります。
最近、当社では月に3~4件、屋根カバー工法や葺き替え工事の依頼をいただいています。ただ多くのお客様が、屋根のカバー工法が良いのか、葺き替え工事が良いのか、塗装が良いのか、屋根のメンテナンス方法で迷われています。
このような疑問を持つお客様に向けて、それぞれの方法の特徴と選び方を詳しく解説します。
目次
屋根塗装でなくカバー工法や屋根の葺き替え工事をする理由
屋根のメンテナンスを考える際、多くの方が気になるのが雨漏りの有無です。しかし、雨漏りは目に見える水漏れが発生するまで気づきにくいものです。
実際には、天井にシミが現れる前に屋根裏で兆候を確認できることが多いです。屋根の劣化が進むと、知らないうちに屋根材の隙間から水が入り込み、内部の構造材が傷んでしまうこともあります。
こうした事態を防ぐために、定期的な点検を行い、屋根の状態を確認することが重要です。では、どのようなポイントに注意すればよいのでしょうか?
屋根塗装では雨漏りは防げない
屋根のメンテナンスを考える際に、最も重要なのが雨漏りの有無です。屋根裏にシミがある場合、雨漏りが進行している可能性が高くなります。
多くの方が「屋根塗装をすれば雨漏りを防げる」と考えがちですが、実はそれは誤解です。屋根塗装は、主に屋根の表面を保護し、紫外線や雨風による劣化を遅らせるためのものです。しかし、既に雨漏りが発生している場合や、屋根材の下にある防水シートが劣化している場合、塗装だけでは十分な対策になりません。
原因で発生することが多く、表面だけの補修では根本的な解決にはならないことがほとんどだからです。
屋根の板金部分や防水シートの劣化に注意
屋根の雨漏りは、単に屋根材が古くなったから発生するわけではありません。その多くは、屋根の板金部分や防水シートの劣化が原因となっています。
特に、屋根の棟板金(屋根の頂点にある金属部分)や谷板金(屋根の隙間部分の金属)が劣化すると、そこから雨水が侵入しやすくなります。板金部分の釘が浮いたり、シーリングが切れたりすると、少しの雨でも水が入り込む恐れがあります。
また、防水シートの劣化も深刻な問題です。防水シートは、屋根材の下に敷かれ、建物内部への水の侵入を防ぐ役割を果たします。しかし、経年劣化により防水機能が低下すると、雨水が直接屋根下地に染み込み、雨漏りの原因となります。
これらの問題は、見た目では分かりにくいため、専門業者による点検が不可欠です。屋根材がまだしっかりしているように見えても、内部で劣化が進行していることがあるため、定期的な点検を行い、必要に応じて適切なメンテナンスを実施することが大切です。
屋根の防水シートの寿命は約30年
屋根の防水シートは、屋根材の下に敷かれ、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を担っています。しかし、一般的に防水シートの寿命は約30年とされており、築20年以上の屋根では劣化が進んでいる可能性が非常に高いです。
防水シートが劣化すると、ひび割れや破れが生じ、雨水が建物内部へ浸入するリスクが高まります。初期段階では目立った変化がないことも多いですが、放置すると雨漏りの発生や構造部分の腐食につながる恐れがあります。
防水シートの劣化が進むと、以下のような問題が発生します。
- 屋根材の下に水が染み込み、雨漏りを引き起こす
- 建物内部の木材部分が腐食し、耐久性が低下する
- 湿気がこもりやすくなり、カビやシロアリの発生リスクが高まる
- 屋根の遮熱・防水機能が低下し、住宅の快適性が損なわれる
このような状況を防ぐためには、防水シートの状態を定期的に点検し、適切なメンテナンスを行うことが重要です。
カバー工法のメリットと金属屋根の耐久性
屋根のメンテナンス方法にはさまざまな選択肢がありますが、中でもカバー工法はコストパフォーマンスと耐久性のバランスが取れた優れた工法として注目されています。
屋根の劣化が進んでいる場合、単に塗装を施すだけでは雨漏りや内部の腐食を防ぐことができません。しかし、屋根全体を葺き替えるとなると、費用や工期の面で大きな負担になります。そこで、既存の屋根材の上に新しい屋根を重ねるカバー工法が有力な選択肢となります。
では、具体的にカバー工法のメリットについて詳しく見ていきましょう。
カバー工法とは?具体的なメリット
カバー工法とは、既存の屋根の上に新しい屋根材(金属屋根)を重ねる工法のことです。屋根全体を剥がして交換する葺き替え工事とは異なり、既存の屋根材を活かしながら耐久性を向上させるのが特徴です。
この工法は、主にスレート屋根やアスファルトシングル屋根などの比較的軽量な屋根材に適用されることが多く、従来の屋根に比べて施工の手間やコストを抑えられるメリットがあります。
この工法には、以下のようなメリットがあります。
- 塗装の必要がなく、メンテナンスが楽
- 金属屋根の耐久性が高く、60年以上持つ
- 断熱性・遮音性の向上
- 屋根の強度がアップし、建物全体の耐震性が向上
金属屋根の特徴
金属屋根は、耐久性やメンテナンスの手間を考慮すると非常に優れた選択肢です。カバー工法に使用される金属屋根は、一般的にガルバリウム鋼板やアルミニウム、ステンレスなどの素材で作られており、軽量でありながらも高い耐久性を誇ります。
金属屋根の主な特徴は以下の通りです。
①耐久性が高い
金属屋根は60年以上の耐用年数を持つものもあり、長期的なメンテナンスコストを削減できます。
②防水性に優れている
屋根全体を一体化させる施工が可能であり、雨漏りのリスクが大幅に低減します。
③軽量で建物に負担をかけない
従来の瓦屋根と比較すると大幅に軽量で、建物の耐震性を向上させる効果があります。
④錆びにくい加工がされている
近年の金属屋根は特殊コーティングが施されており、錆びにくく長期間美観を維持できます。
⑤遮熱・断熱効果がある
一部の金属屋根には、表面に遮熱コーティングが施されており、夏の暑さを軽減し、冬の寒さを和らげる効果があります。
⑥デザインが豊富
近年では、金属屋根でも瓦風やスレート風など、さまざまなデザインの選択肢があり、外観にこだわる方にもおすすめです。
カバー工法で使用する金属屋根は、表面に天然石がまぶしてあり、塗装の必要がありません。従来のスレート屋根や瓦屋根と比べても、耐久性・防水性に優れています。
塗装ができない屋根材について
パミールなどの屋根材の種類によっては塗装が適さないものがあります。塗装ができない屋根材を誤って塗装すると、すぐに剥がれたり、十分な耐久性を得られなかったりするため、屋根カバー工法や葺き替え工事などの方法でメンテナンスを行うことが適切です。
塗装ができない代表的な屋根材には、以下のものがあります。
①パミール(ニチハ)
パミールは、1996年〜2008年頃に販売されていたスレート屋根材ですが、層状剥離(ミルフィーユ状にボロボロと剥がれる現象)が発生しやすく、塗装をしても下地が脆いため長持ちしません。
②コロニアルNEO(ケイミュー)
2001年〜2006年頃に販売されていたスレート屋根材で、パミールと同様に層状剥離が発生しやすいため、塗装による補修は難しいとされています。
パミールやコロニアルNEOなどの塗装ができない屋根材を放置すると、雨漏りや建物の劣化が進行する可能性があります。定期的な点検を行い、適切なメンテナンス方法を選ぶことが大切です。
瓦屋根のお客様にも金属屋根のご提案を
近年、屋根の軽量化に対するニーズが高まっています。特に、瓦屋根は重量があるため、地震対策や建物の負担軽減を目的として、軽量な金属屋根へ変更を希望する方が増えています。
経年劣化した建物では、屋根の重さが構造体の劣化を加速させる可能性があるため、軽量な金属屋根に変更することで耐久性を向上させることができます。
軽量な屋根材に葺き替えるカバー工法は、そういったお客様にもおすすめです。
屋根塗装よりもカバー工法がおすすめできるお客様
屋根のメンテナンスには塗装・カバー工法・葺き替えなどさまざまな方法がありますが、築20年以上の屋根では、塗装を繰り返すよりもカバー工法の方が合理的な選択になる場合が多いです。
屋根の塗装は表面の防水性能を回復させる目的で行われますが、屋根材や下地(野地板)が劣化している場合、塗装だけでは耐久性を維持できません。一時的に塗装で補修をしても、根本的な劣化が進行していると数年後に雨漏りが発生し、結局大規模な修繕が必要になるケースがあります。せっかく塗装したのに、数年で雨漏りするような状態であれば、お客様の負担も大きくなりますし、私たちも残念な気持ちになります。
カバー工法は確かに初期費用が高くなりますが、長期的に考えると、何度も塗装を繰り返すよりもメンテナンスの手間とコストを抑えられる可能性が高いです。
まとめ〜まずは志摩市のリペイント匠で屋根裏の点検を!
本記事では、屋根塗装でなくカバー工法や屋根の葺き替え工事をする理由について詳しくお伝えしました。
リペイント匠では、無料で屋根裏まで点検を実施しております。雨漏りが心配な方は、早めの点検をおすすめします。また、事務所が遠い場合でも電話でのご相談が可能です。屋根の状態に不安がある方は、お気軽にお問い合わせください!
三重県志摩市をはじめ、鈴鹿市、津市、亀山市、伊勢市、松阪市、四日市市、伊賀市、いなべ市、名張市を中心に三重県全域が施工範囲です。
詳しくは、志摩市のショールームの情報をご覧ください。
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