難付着サイディングの特徴と簡単な見分け方について!いなべ市の外壁塗装のプロが徹底解説
お疲れ様です、リペイント匠の久保です。
今日は最近よく話題になる「難付着ボード」というサイディングについてお話ししたいと思います。
外壁塗装のご相談を受ける中で、近年特に増えているのが「難付着サイディング」のトラブルに関するお悩みです。聞き慣れない言葉かもしれませんが、これは塗装が非常に難しい特性を持つサイディングボードのことで、近年の住宅ではこのタイプの外壁材が使用されているケースが増えています。
一見すると普通の外壁と変わらないように見えますが、このボードに通常の塗装を施してしまうと、短期間で塗膜が剥がれるといった深刻なトラブルを引き起こすことがあります。せっかく塗り替えをしても、1年以内に塗装が剥がれてしまうようでは費用も無駄になり、再施工や張り替えといった追加コストが発生してしまいます。
そこで今回は、「難付着サイディング」とはどのようなものなのか、その見分け方や適切な塗装方法について解説します。特に、自宅の外壁にこのようなサイディングが使用されているかどうか分からないという方に向けて、簡単にチェックできる方法をご紹介します。
また、実際にどのような問題が発生するのかをお伝えし、適切な塗装を行うためのポイントについても詳しく解説します。この情報を参考にしていただければ、トラブルを未然に防ぎ、大切なご自宅を守るための正しい判断ができるようになるはずです。
最後までお読みいただき、少しでも「難付着サイディング」に関する理解が深まり、安心して外壁塗装を進められるお手伝いができれば幸いです。
※なお、動画では実験を交えてお伝えしておりますので、記事と併せてご覧いただければと思います。
目次
難付着サイディングと塗膜の密着力テスト
外壁塗装を行う際、外壁材と塗膜の「密着力」はとても重要なポイントです。密着力が不十分だと、せっかく塗装をしても短期間で塗膜が剥がれ、再施工が必要になる場合があります。特に、難付着サイディングと呼ばれる特殊な外壁材では、専用の下塗り剤を使用しないと塗膜が十分に密着しないことが多く、これが塗装トラブルの原因になるのです。
密着力テストで分かること
難付着サイディングの場合、適切な処理がされているかどうかを確認するために「密着力テスト」を行うことで、以下のことが分かります。
①専用下塗り剤の有無による塗膜の密着性の差
専用の下塗り剤を使用した場合、塗膜が外壁にしっかりと密着し、簡単には剥がれません。しかし、専用下塗り剤を使用しない場合、塗膜が外壁に密着しないため、わずかな力で剥がれてしまいます。
②施工後のトラブル発生リスク
密着力が弱いまま塗装が行われた場合、1年程度で塗膜が劣化し、剥がれる可能性があります。この状態では再塗装や外壁の張り替えが必要になり、大きなコストが発生する可能性があります。
密着力テストの具体的な方法
動画内において密着力テストを下記の要領で実施いたしました。
- ガムテープを塗装面にしっかりと貼り付け、一気に剥がします。
- ガムテープを剥がした際、塗膜がどれだけ剥がれるかを確認します。
この方法を行うことで、塗膜の密着性を目視で確認することができます。難付着サイディングの場合、専用下塗り剤を使用しなければ、ガムテープで簡単に塗膜が剥がれてしまうため、密着力の差がはっきりと分かります。
密着力テストが示すもの
このようなテストを行うことで、適切な下地処理がされているかどうかが明確になります。難付着サイディングには専用の下塗り剤を使用しないと、塗膜が外壁に密着しないため、短期間でトラブルになる可能性が高いことがわかります。一方、専用下塗り剤を使えば、塗膜の寿命を大幅に延ばし、再施工や張り替えといった余計なコストを防ぐことが可能です。
この記事で紹介したテスト方法を参考にするだけでなく、専門業者に相談する際にも、この密着力の重要性を理解しているかどうかを確認することで、安心して外壁塗装を任せられるはずです。
もしさらに詳しい手順や結果をご覧になりたい場合は、動画で実際のテストの様子をご確認ください!
難付着サイディングとは
難付着サイディングとは、外壁材の一種で、特殊な表面加工が施されているために塗料が密着しにくい特性を持つサイディングボードを指します。主に住宅の外壁材として使用されることが多く、耐久性や汚れにくさといった利点がありますが、塗装の際には特別な対応が求められます。
難付着サイディングの特徴
難付着サイディングの最大の特徴は、その表面が滑らかで汚れが付着しにくいという点です。この特徴は、製造時に施される特殊なコーティングによるものです。このコーティングは次のような利点をもたらします。
①汚れが落ちやすい
雨水がコーティング面を流れることで、表面に付着した汚れが洗い流される「セルフクリーニング効果」があります。
②光沢を長期間保つ
長期間にわたり、外壁が美しい状態を維持できます。そのため、築10年以上経過しても外観が比較的きれいな場合が多いです。
しかし、この滑らかなコーティングが、塗料の密着を妨げる要因にもなります。専用の下塗り剤を使用しない場合、塗膜が外壁材に密着せず、剥離の原因となるのです。
難付着サイディングが問題になる理由
難付着サイディングはその特殊な特性ゆえに、塗装時にトラブルが発生することがあります。具体的には次のような問題が挙げられます。
①通常の塗料が密着しない
通常のサイディングボード用の塗料では、表面に塗膜がしっかりと固定されないため、短期間で剥がれる可能性があります。
②塗膜の劣化が早い
専用の下塗り剤を使わないと、塗膜の密着力が弱いため、1〜2年以内に剥がれやすくなり、再塗装が必要になります。
③トラブルが発生しやすい
塗装後に剥離が起きた場合、外壁全体を剥がして再施工しなければならないこともあります。この作業は非常に手間がかかり、コストも増大します。
難付着サイディングの普及背景
難付着サイディングは、その耐久性や低メンテナンス性が評価され、近年の住宅で採用されるケースが増えています。特に、築10〜15年程度の比較的新しい住宅では、難付着サイディングが使用されている可能性が高いです。そのため、このタイプの外壁に対応できる塗装技術が求められています。
難付着サイディングへの正しい対応
難付着サイディングに塗装する際には、専用の下塗り剤を使用することが必須です。この下塗り剤は、コーティングされた表面に塗料をしっかり密着させるために開発されたもので、これを適切に使用すれば塗膜の剥離を防ぐことができます。
また、事前に密着テストを行い、塗料が外壁材にどの程度密着するかを確認することも重要です。塗装工事を依頼する際には、業者がこれらの対応を行うことを確認してください。
難付着サイディングの見分け方
難付着サイディングは、一見すると通常のサイディングと見分けがつきにくいですが、いくつかの方法を使えば簡単に判別できます。外壁塗装を成功させるためには、まず自分の家の外壁がどのタイプなのかを把握することが重要です。ここでは、難付着サイディングを見分ける具体的な方法を解説します。
方法1:ラッカーシンナーを使ったテスト
ラッカーシンナーを用いることで、難付着サイディングかどうかを確認することができます。この方法は非常に簡単で、ホームセンターでラッカーシンナーを購入すれば誰でも試すことができます。
①手順
ラッカーシンナーをウエスに染み込ませ、外壁の表面を軽くこすります。
②結果の見方
- 塗料が溶けてウエスに付着する場合:これは通常のサイディングである可能性が高いです。
- 塗料が溶けず、ウエスに何も付着しない場合:難付着サイディングであると判断できます。
この方法は手軽で効果的ですが、外壁の塗装面を傷つけないように軽く行うことが大切です。
方法2:築年数と外観の状態を確認する
難付着サイディングのもう一つの特徴は、築年数が経過していても外壁が比較的きれいな状態に保たれている点です。以下のポイントを確認すると判断しやすくなります。
- 築10〜15年経過している場合でも、外壁に汚れやチョーキング(粉状の汚れ)がほとんど見られない。
- 外壁目地のコーキング部分に劣化(ひび割れや隙間)が見られるのに、外壁材自体が光沢を保っている。
このような場合、外壁材に特殊なコーティングが施されている難付着サイディングの可能性が高いです。
方法3:塗装業者に相談する
最も確実なのは、信頼できる塗装業者に外壁をチェックしてもらうことです。プロの業者であれば、目視や簡単なテストで難付着サイディングかどうかを判別できます。ただし、業者選びには注意が必要です。難付着サイディングに対する知識や経験がない業者に依頼すると、適切な処理が行われず、トラブルにつながることがあります。
そのため、難付着サイディングかどうかを事前に把握しておくことは、塗装工事を成功させるための重要なステップになります。この判断を怠ると、塗装後に剥離や劣化が発生し、追加の修理費用がかかる可能性があるからです。また、難付着サイディングは専用下塗り剤が必須であるため、適切な塗装方法が取られているかどうかを確認する基準にもなります。
もしご自分で判断が難しい場合は、この記事を参考にした上で、専門業者に依頼して適切なアドバイスを受けることをおすすめします。
まとめ~いなべ市の外壁塗装・屋根塗装なら
この記事では、難付着サイディングの特徴や塗装時の注意点について詳しく解説しました。外壁塗装は、住宅を守るために非常に重要なメンテナンスですが、難付着サイディングの場合、適切な処理を行わなければトラブルの原因となります。
難付着サイディングは、特殊なコーティングによって汚れが付きにくく、長期間きれいな状態を保てる利点があります。しかし、塗装を行う際には、専用の下塗り剤を使用しないと塗膜が剥がれるリスクが高まります。このため、自分の外壁がどのような特性を持っているかを知ることが、塗装の成功やトラブル回避に直結します。
そのため、実際に業者さんに外壁塗装を依頼した際には、塗装前にしっかりと密着テストを行ってもらうよう依頼してください。もし、外壁の張り替えとなってしまう場合には、塗り替えの2〜3倍の費用が必要になってしまいます。
難付着サイディングの塗装には専門的な知識が必要ですが、事前に適切な情報を知ることで、多くのトラブルを回避できます。外壁塗装を検討している方は、この記事の内容を参考に、信頼できる業者に依頼し、自宅の状態をしっかりと確認してから工事を進めてください。
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