塗装ができない屋根の種類!

塗装ができない屋根の種類!コロニアルなら必ず知っておきたい知識を四日市市の塗装業者が徹底解説【▶解説動画】

こんにちは、リペイント匠の久保です。

 

今日は、「塗装ができない屋根」についてお話ししたいと思います。特にコロニアル屋根をお持ちの方々にとって非常に重要な内容となっています。

 

屋根は住宅の保護において重要な役割を果たしており、その状態次第で住まいの快適さや耐久性が大きく左右されます。しかし、すべての屋根が簡単に塗装できるわけではありません。塗装ができない屋根や、塗装しても長持ちしないケースも存在するため、正しい知識を持つことが不可欠です。

 

今回の内容では、特に「塗装が難しい屋根の特徴と理由」について、具体的な事例を交えながら解説します。これによって、皆さんがご自身の屋根の状態を判断する際の参考にしていただけると幸いです。

 

また、塗装以外の対策が必要な場合についても触れていきますので、屋根リフォームを検討している方にとって非常に役立つ情報となっています。詳しく解説していきますので、最後までご覧いただき、ご自宅の屋根のメンテナンスに役立ててください。

 

【コロニアルの方は必ず知っておきたい知識!】3つの塗装工事が難しい屋根について

【コロニアルの方は必ず知っておきたい知識!】3つの塗装工事が難しい屋根

塗装ができない屋根の種類

塗装ができない屋根の種類

塗装が難しい屋根には、大きく分けて3つのケースがあります。

 

塗装工事は、見た目を美しく保つだけでなく、屋根を保護し住宅全体の寿命を延ばすための重要な作業です。しかし、すべての屋根が塗装に適しているわけではなく、塗装が難しい、あるいは塗装自体が推奨されないケースも存在します。これらの屋根に関する正しい理解を深めることで、適切なメンテナンス方法を選択し、長く快適に暮らすための判断材料にしていただけると思います。

 

ここでは、それぞれのケースについて詳しく説明していきます。それでは、具体的な3つのケースを順に見ていきましょう。

 

経年劣化によるもの

まず一つ目は、屋根材が経年劣化で寿命を迎えているケースです。特にカラーベスト(スレート屋根)で築20年から30年を迎えたものは、表面が劣化して粉状になり、塗料を吸い込んでしまうことが多いです。下塗りを何度行っても効果が不十分で、塗装の密着が悪くなるため、再塗装が難しくなります。

 

専用の下塗り剤を活用すれば、塗装することはできなくはありません。ただし、屋根材が重なっている部分が広がっていて、タスペーサーが入らない状態になっていることもあります。このような状態であれば、今後の10年を考えたとき、塗装しても十分な耐久性を確保できない可能性が高く、塗装することはおすすめできません。

 

このような経年劣化による屋根の問題に対しては、早めの点検と適切な対策が非常に重要です。劣化の初期段階であれば、部分補修や防水処理によって屋根の寿命を延ばすことができます。しかし、劣化が進行しすぎた場合には、塗装ではなくカバー工法や全面交換などの抜本的な対策が必要になることもあります。屋根の劣化具合を正しく判断し、適切な施工方法を選択することが、長持ちするメンテナンスの鍵となります。

 

前回の塗装が不適切な場合

次に、前回の塗装が適切でなかった場合です。このような状況では、屋根の保護性能が大きく損なわれてしまい、長期的な耐久性に影響を及ぼすことがあります。

 

例えば、防水処理が不十分だったり、コーキングが劣化していたりする場合、雨水の排出がうまくいかず、結露や雨漏りが発生しやすくなります。雨水が屋根の内部に侵入することで、木材の腐食が進行し、結果として構造自体の劣化が加速することがあります。このような状態では、再塗装を行ってもその効果が十分に発揮されず、短期間で再び問題が発生する可能性が高まります。

 

さらに、前回の塗装において下地処理が不十分であった場合も問題です。例えば、旧塗膜をしっかりと除去せずに新しい塗料を塗ったり、適切な下塗りが行われなかったりすると、塗装の密着が悪くなり、短期間で剥がれやひび割れが発生します。特に、カラーベストのようなスレート屋根の場合、下地処理の良し悪しが塗装の寿命に大きく影響するため、適切な準備が欠かせません。

 

屋根材自体の問題

三つ目は、屋根材自体の品質に問題がある場合です。代表的なものに「パミール」と呼ばれる屋根材があります。これは、アスベストを含まない旧式のカラーベストですが、層が薄く剥がれやすいため、塗装してもすぐに剥がれてしまうという欠点があります。このような屋根は塗装ではなく、カバー工法など別の方法を提案することが多いです。

 

アスベストを含まない旧式のカラーベスト(パミール)とは、日本の屋根材メーカー「ニチハ株式会社」が1990年代から2000年代初期に製造していたスレート系屋根材の一種です。この屋根材は、アスベスト(石綿)を含まない素材で作られており、アスベスト規制が強化された時期に代替素材として広く使用されました。

 

アスベストは防火性、強度、耐久性に優れた特性を持つため、以前は多くの建築材に使用されていました。しかし、アスベストは健康被害(肺がんや中皮腫の原因)を引き起こすため、使用が禁止されました。しかし、その後、さまざまな問題点が明らかになり、現在では多くの課題を抱える屋根材として知られています。

 

最大の問題は、経年劣化により層が剥がれてしまう「層間剥離(そうかんはくり)」の現象です。パミールは複数の薄い層を重ねた構造になっており、この層が剥がれてくることで、表面がぼろぼろになり、屋根材としての機能が低下します。この剥離の現象から「ミルフィーユ状態」とも呼ばれることがあります。

 

パミールは、アスベストを含む従来のカラーベストに比べて耐久性が劣るとされています。特に築10年を超えたあたりから劣化が急激に進み、雨漏りや屋根材の破損といった問題が発生することが多くあります。表面が劣化することで防水性が低下し、屋根としての機能を果たせなくなるため、塗装によるメンテナンスも難しくなります。

 

上述の層間剥離が発生すると、塗装を行ってもその表面が剥がれてしまうため、再塗装による長期間の保護が難しいです。このため、カバー工法や屋根材の全面交換が推奨されることが多いです。

 

 

塗装ができない屋根への対応策

塗装ができない屋根への対応策

では、こういった塗装が難しい屋根に対してどのように対応すべきでしょうか?

 

屋根の状態によっては、塗装以外の方法を採用することで、より効果的に住宅を保護し、長期的なメンテナンスコストを抑えることが可能です。また、こまめなメンテナンスや屋根の状態を正確に把握するための点検が大切になります。

 

金属屋根への変更

一つの対応策として、思い切って金属屋根に変更することが考えられます。金属屋根は耐久性が高く、カバー工法によって既存の屋根の上から施工することができるため、施工が比較的簡単で、長期間の耐用年数を確保できます。

 

カバー工法とは、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて取り付ける工法のことです。この方法は「重ね葺き(ふき)」や「屋根カバー工法」とも呼ばれ、特に既存の屋根が劣化しているものの、下地や構造がまだしっかりしている場合に用いられることが多いです。

 

メリットとして、既存の屋根材を取り除くことなく、その上から新しい屋根材を取り付けますので、撤去の手間や廃材処理のコストが削減されます。屋根が二重になることで、防水性や断熱性が向上し、遮音効果も期待できます。また、工期が短く済むことが多く施工が早いため、工事の騒音や影響を最小限に抑えることができるのです。

 

カバー工法が適しているかどうかは、屋根の状態によって異なります。屋根表面の劣化が進んでいても、屋根の構造自体がしっかりしている場合に有効ですが、内部まで腐食しているような状態であれば、葺き替え工事が必要になることもあります。

 

こまめなメンテナンス

特に経年劣化による問題を避けるためには、10年から15年ごとにこまめに塗装メンテナンスを行うことが重要です。屋根は常に紫外線、風雨、そして温度変化にさらされており、その影響を受けやすい部分です。そのため、定期的にメンテナンスを行うことで、屋根材が極端に劣化するのを防ぎ、長期的な保護が可能になります。

 

こまめなメンテナンスによって、塗膜の劣化を早期に発見し、必要に応じて補修することができます。特に、ひび割れや塗膜の剥がれが見られる場合には、早急に対処することで雨水の侵入を防ぎ、屋根材自体のダメージを最小限に抑えることができるのです。また、コーキングの劣化や防水層の破れといった小さな問題を放置すると、後々大きな修理が必要になることが多いため、定期的なチェックが欠かせません。

 

メンテナンスは専門業者による点検が重要です。屋根の状態は高所での作業が必要であり、素人では発見しにくい問題が隠れていることもあります。プロの目で点検してもらうことで、見落としを防ぎ、適切な対策を講じることができます。こまめなメンテナンスを続けることで、屋根の耐久性を維持し、結果的に住宅全体の寿命を延ばすことにつながります。

 

ドローンによる点検

屋根の状態を正確に確認するためには、専門業者に依頼してドローンでの撮影を行うのが効果的です。ドローンを活用することで、高所作業のリスクを避けつつ、屋根全体の状態を詳細に把握することができます。これにより、通常の肉眼やはしごでの点検では見落としがちな、微細なひび割れや部分的な劣化も正確に把握することが可能です。

 

ドローン点検の最大の利点は、安全性と効率性です。従来の屋根点検では、足場を組んだり、はしごを使って高所に登ったりする必要があります。一方で、ドローンを使用することで、手間を省きながら短時間で広範囲の点検が可能になります。また、撮影された映像や写真は後から詳細に確認できるため、問題箇所を的確に特定するのに役立ちます。

 

さらに、ドローンを使用した点検はコスト面でも優れています。足場を組む必要がないため、足場代や人件費を削減できるほか、点検時間も短縮されるため、全体的なコストパフォーマンスが向上します。特に、大規模な建物やアクセスが難しい場所の屋根点検では、ドローンの利便性が非常に高く評価されています。

 

 

パミールとカラーベストの見分け方

塗装ができない屋根の種類

パミールとカラーベストは外見では見分けがつきにくいことが多いですが、劣化した断面を確認するとパミールには層が均等に見える特徴があります。

 

以下の方法である程度判別することができます。

 

①層の状態を見る

パミールは層間剥離(ミルフィーユ状に剥がれる)が発生しやすいため、屋根材が薄く層状に剥がれているかどうかで判断できます。特に劣化している場合は層間剥離が起きやすく、この状態だと塗装してもすぐに剥がれてしまいます。

 

②専門業者に相談する

高所での作業が危険であるため、専門業者に相談して屋根の状態を確認するのが効果的です。パミールの劣化状態や層間剥離の状況を確認することができます。

 

 

まとめ

本記事では、塗装が難しい屋根の特徴とその理由について詳しくお伝えしました。経年劣化、前回の不適切な塗装、そして屋根材自体の問題という3つの代表的なケースについて説明し、それぞれの状況における具体的な対策方法もご紹介しました。

 

屋根は住宅の防水・断熱性能を左右する重要な部分であり、その状態を適切に保つことは、住宅全体の寿命を延ばすことに直結します。経年劣化によって塗装が難しくなるケースでは、専用の下塗り剤を用いて慎重に対応する必要がありますが、それでも再塗装が難しい場合には、カバー工法などの代替手段を検討することが望ましいです。また、不適切な塗装が行われた場合には、その影響を最小限に抑えるために、適切な点検とメンテナンスが欠かせません。

 

さらに、ドローンを使用した点検のように、最新技術を活用することで安全かつ効率的に屋根の状態を確認し、必要な修理やメンテナンスを適切に行うことが可能です。こうした技術の活用により、費用対効果の高いメンテナンスが実現できるため、将来的なコスト削減にもつながります。

 

ご自宅の屋根の状態は、見た目では判断しづらい部分も多くありますが、定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、安心して暮らし続けることができます。本記事でご紹介した知識を参考に、ご自宅の屋根の保全に役立てていただければ幸いです。長持ちする屋根を実現するためには、信頼できる専門業者に依頼し、適切な対策を講じることが重要です。

 

外壁塗装や屋根塗装に関する疑問や質問などございましたら、お気軽に、0120-804-902(8:00〜20:00)まで「ホームページ見ました」とお問合せしてください。

 

三重県四日市市をはじめ、鈴鹿市、志摩市、津市、亀山市、名張市、四日市市、伊勢市、松阪市、伊賀市、いなべ市を中心に三重県全域が施工範囲です。

 

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詳しくは、四日市市のショールームの情報をご覧ください。

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この記事を書いたのは

代表の久保です

株式会社リペイント匠 代表取締役 久保信也 1982年2月8日生まれ。【プロフィールはコチラ

◆2021年3月18日に、1冊目の書籍となる「家の寿命を20年延ばすはじめての外壁塗装」を幻冬舎から出版。Amazonやお近くの書店でも購入可能。

15歳からこの建築業に携わり、2012年に一般の消費者向けのリペイント匠を設立しました。施工したお客様に必ず喜んで頂けるように、社員教育を徹底し、一軒、一軒を自分の家を塗り替えするように丁寧に一つの作品のように仕上げています。三重県にお住まいで外壁塗装やその他リフォームでお悩みの方はお気軽にご相談してください。

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