積水ハウスの外壁塗装で知っておきたい特徴をプロが徹底解説
積水ハウスは、多くの家庭で支持されている住宅メーカーの一つで、用いられている外壁材は耐久性に優れており、独自の特徴を持っています。
しかし、どれほど高品質な外壁であっても、時間とともに劣化することは避けられませんので、外壁塗装は大切なメンテナンスの一つとなります。
ただ、積水ハウスの住宅においては、適切なメンテナンスが必要になりますので、独特な注意点が存在します。
その際のポイントや注意点はどのようなものがあるのでしょうか。
そこでこの記事では、積水ハウスの外壁塗装の特徴から、シーリングの重要性、塗装業者の選び方まで、三重県津市、亀山市、鈴鹿市、四日市市、松阪市、伊勢市、名張市、伊賀市の外壁塗装の職人直営店が詳しくお伝えしていきます。
外壁塗装をこれからお考えの方、または今後の参考にしたい方へ、具体的なアドバイスとともにお伝えしていく内容となっております。外壁塗装の成功への第一歩として、ぜひご一読いただけますようお願い申し上げます。
目次
積水ハウスの外壁塗装の特徴
積水ハウスの外壁塗装は、一般的な住宅とは一線を画する独自の特徴を持っています。これらの特徴を理解することは、建物そのものの価値を向上させ、長持ちさせる鍵となります。
特に外壁材の品質や特性、メンテナンスの方法などは、注意が必要なポイントとなります。
ここでは、積水ハウスの住宅に特有の外壁の特性に焦点を当て、その特徴と修繕の大きなポイントについて解説していきます。
外壁材の特徴
積水ハウスの外壁材には多岐にわたる特徴があります。住宅のタイプに応じて使用される外壁材が異なり、それぞれの外壁材が持つ特性に合わせたメンテナンスが求められます。
①ダインコンクリート(鉄骨造り:イズ・ステージ)
鉄骨造りのイズ・ステージ住宅に多く採用される『ダインコンクリート』は、美しい外観イメージと高い耐久性が特徴です。メーカー発表では30年の耐用年数がありますが、10年から15年程度経過するとひび割れが生じやすくなる印象があります。そのため、ひび割れの修繕、外壁塗装、目地の修繕など、外壁のメンテナンスが必要となるケースがあります。
②ベルバーン(木造シャーウッド)
木造のシャーウッド住宅では、『ベルバーン』と呼ばれる陶器製の外壁が用いられることが多いです。陶器製であるため、紫外線の影響が少なく、塗装が不要とされています。そのためメーカー担当者から「メンテナンスフリー」と言われることがありますが、目地については劣化するため、目地の劣化に合わせた外壁メンテナンスが必要となる場合があります。
③SHウォール(窯業系サイディング)
その他のケースとして、『SHウォール』と呼ばれる窯業系サイディングも採用されます。この窯業系サイディングは製造過程でアクリルシリコン塗料が塗装されており、住宅建築の際に外壁を組み立てるだけとなっています。アクリルシリコン塗料は10年から15年程度で劣化が見られることから、外壁塗装による定期的なメンテナンスが欠かせません。
積水ハウスの外壁材はこのようにそれぞれ異なる特性を持ちます。
そのため、外壁塗装やメンテナンスを考える際には、自宅の外壁材の特性を深く理解し、それに合ったプランを立てることが重要です。
外壁材『ベルバーン』はメンテナンスフリー?
引用:https://www.sekisuihouse.co.jp/kodate/products/shawood/technology/comfortable02/
積水ハウスの外壁材の中でも特に興味深いものに、ベルバーンという名前の外壁材があります。ベルバーンは、メンテナンスフリーとして非常に注目されています。
陶器製であり、自然素材から生まれる焼き物による外壁材である特徴を持っています。
表面はガラス質で強度や耐久性に優れており、夏の暑い日差しや厳しい風雨に見舞われても、劣化は生じにくいとされています。
この特性により、外観の美しさを長く保つことが可能です。
メーカーが公表している耐用年数は60年以上。半永久的に色褪せが生じないとされています。この高耐久性は、魅力的なポイントでしょう。
そのようなことから、住宅建築の際に、担当者から『メンテナンスフリー』と言われることが一般的です。製造工程を見ても、丁寧に仕上げられているため、疑う余地はありません。
ベルバーンは外壁塗装が不要な外壁材であり、その点でもメンテナンスの手間が減ると言えるでしょう。
ただし、外壁にはベルバーンがいくつも敷き詰められて構成されており、その隙間には防水性を高め、建物の耐久性・耐震性を維持するために『シーリング』が充填されています。
ベルバーンに充填されているシーリングは耐用年数が30年とされているため、かなり耐久性に優れていると言えますが、日当たりの良い個所によっては早期に劣化が生じるケースもあるのです。
そのため、シーリングの打ち替えなどの修繕は欠かせません。
外壁そのもののメンテナンスが不要であるとしても、これらの部分に対する注意が必要となることを理解することが、長期的な住まいの快適性を保つ鍵となります。
目地の打ち替えが修繕の大きなポイントに
住宅の外壁におけるシーリング材を使用しての目地の打ち替えは、外壁の耐久性と防水性の向上に大いに関連します。
外壁の目地に充填されているシーリングは、劣化するとひび割れや痩せ、剥がれなどが現れます。
これらの症状は、防水性の低下に直結し、最終的には雨漏りや内部の腐食の原因になる可能性があるので注意が必要です。放置すると、外壁の機能が著しく低下し、建物そのものの耐久性が下がることもあるからです。
シーリングの修繕には、増し打ちと打ち替えの2種類の方法が存在します。
劣化している状態であれば、増し打ちしても剥がれなどの劣化症状が出る可能性があるため、打ち替えによって新しいシーリングに交換することがおすすめです。
ただし、積水ハウスの外壁材は厚く、一般の戸建て住宅よりも大きめの建物が多いため、シーリングの使用量が多くなります。
そのためシーリング費用が高くなる傾向があるものの、グレードを下げると早期に劣化や損傷が生じるため、高耐久性のものを選び、長期間のコストパフォーマンスを重視することが推奨されます。
積水ハウスの外壁の修繕で重要なシーリング
上記でもお伝えした通り、積水ハウスの外壁材は、耐久性に優れているものの、経年劣化は避けられず、特にシーリング材の劣化が重要な課題となっています。
シーリング材の劣化は見た目だけでなく、防水機能にも影響するため、定期的なメンテナンスと適切な修繕が不可欠です。
ここでは、積水ハウスの外壁におけるシーリングの課題と重要性と修繕方法、劣化時の適切な対処法について詳しく解説していきます。
シーリングの修繕は『打ち替え』を
シーリングは建物の外壁において、防水性を高める重要な役割を果たしています。
積水ハウスの外壁の修繕において、シーリングの取り扱いは特に重要で、その方法には打ち替えと増し打ちの2種類があります。
シーリングの修繕は、打ち替えと増し打ちがあります。
- 打ち替え:劣化したシーリング材をすべて除去し、新しいもので打ち替える方法
- 増し打ち:劣化した部分の上から新しいシーリング材を充填する方法
積水ハウスのシーリング材は一般的に30年の耐用年数が期待できます。
しかし、紫外線の影響を受けやすい日当たりの良い個所では、公表されている耐用年数よりも早く劣化や損傷が生じることがあります。これにより、シーリングの機能が低下するリスクがあります。
そのため、劣化が見られる場合には、打ち替えがおすすめです。
損傷個所にシーリング材を増し打ちするだけなら、費用と工期を削減できる利点があります。撤去せずに工事が済むため、期間も短く、撤去費用も削減できます。
しかし、既存のシーリング材はどんどん劣化が進みます。増し打ちだけでは解決せず、結局は早期に打ち替えが必要になるケースが多いのです。
打ち替えの方法は費用がかかりますが、長期的な視点で見ると、早めの打ち替えが最も経済的で効果的な対応と言えるでしょう。
シーリングの費用負担が課題に
積水ハウスの住宅は一般的な住宅に比べて、外壁材が分厚く造られているのが特徴です。
高い耐久性に繋がっていますが、この特性がシーリングによる外壁メンテナンスにおいて留意点となる場合があります。
目地が深くなるため、充填するシーリングの量も一般的な外壁材よりも必要になってしまうのです。
さらに、積水ハウスの住宅は平均で200㎡以上あると言われています。一般的な住宅と比べて大きいため、それだけシーリングの量も必要になるのです。
そのようなことからシーリングを打ち替える場合にはとても多くの量が必要となり、一般的な住宅よりも多くの費用を負担しなければなりません。
この費用負担はデメリットであると言えるかもしれません。
ただ、だからと言って、シーリングのグレードを下げて、コストの削減を検討することはおすすめできません。
品質の良いシーリングがおすすめ
住宅の外壁や屋根のメンテナンスに欠かせないシーリングですが、種類によって品質には大きな差があります。
シーリングの選択によっては、耐用年数が大幅に変わることもあるので、選び方には注意が必要です。
シーリングには多種多様なものが存在し、耐久性の低いものから高いものまでさまざまです。そのため住宅の状況に応じて、最適なものを選ぶ必要があります。
一般的に、シーリングの耐久性と費用負担は比例する傾向にあります。耐久性が低いものは価格も安く、耐久性の高いものは価格も高くなります。
安い方が魅力に感じるかもしれませんが、長期的な視点からは違った結論が導かれます。
耐久性の低いシーリングを選ぶと、一時的な費用負担が軽減されるかもしれません。しかし、10年も経たないうちに打ち替えが必要になってしまいます。
結果として、短期的な節約が長期的なコスト増につながることも少なくありません。
一方で、耐久性の高いシーリングを選べば、一時的な費用負担はかかりますが、耐用年数は20年以上のものもあります。
長期間使用することができれば、コストパフォーマンスは良くなります。賢い投資とも言えるでしょう。
シーリングは、外壁や屋根の防水性と耐久性の維持に欠かせないものです。選択に失敗すれば、住宅全体の寿命が縮まる可能性もあるため、品質の良いものを選ぶことが重要です。
積水ハウスの外壁塗装はメーカー・塗装業者のどちらがいい?
積水ハウスの住宅をお持ちの方にとって、外壁塗装の選択は大きな課題となることが多いです。
外壁塗装を行う際には、メーカーに依頼するのか、それとも地元の塗装業者に依頼するのか、選択肢はいくつかあります。
それぞれの選択肢には、メリット・デメリットがありますが、正しい判断ができるように理解しておくことが必要です。
外壁塗装はメーカーだと高額になりがち
積水ハウスなどの大手ハウスメーカーは、アフターサービスとして外壁塗装を提供しています。
このサービスは長く住み続けるために、メンテナンスとして必要なものであり、住宅購入後もメーカーがしっかりとサポートしているという信頼性があります。
大手ハウスメーカーの外壁塗装は、マニュアル化された業務プロセスに基づいて行われます。
そのため、一定の品質を保証することが可能であり、塗装の結果に対して安心感を持つことができるでしょう。
しかし、積水ハウス自体が直接外壁塗装を施工するわけではありません。実際には、下請けや孫請け企業が塗装業務を行います。
そのため、メーカーと直接契約しているわけではないため、サービス内容や対応にばらつきがあることも否めません。
また、中間マージンが発生するため、一般的な塗装相場と比べると費用が2割から3割程度高くなることが多いです。
メーカーのブランド価値や信頼性を求める場合には納得の範囲かもしれませんが、予算に合わせた選択が必要となることもあります。
以上の点から、積水ハウスの外壁塗装をメーカーで依頼する場合、一定の品質は保証されますが、費用が高くなる傾向があることを理解しておくことが重要です。
一般の塗装業者に依頼する際の注意点
積水ハウスの住宅であっても、外壁塗装の依頼先として一般の塗装業者を選ぶことは全く問題ありません。
大手ハウスメーカーでは使用する塗料が限定されることが多いですが、一般の塗装業者に依頼すると、機能性の高い塗料(遮光性、断熱性、親水性、耐候性など)で塗装が可能です。
自分の求める機能や価格帯に合った塗料を選べるため、カスタマイズ性が高くなります。
一般の塗装業者の中には、積水ハウスの住宅に対する塗装経験が豊富な場合も多いです。事前に施工事例や経験を調べ、それに基づいて業者を選ぶことで、安心して依頼することができます。
しかし、未熟な塗装業者を選ぶと、積水ハウスの外壁材に対する知識がない場合があるため注意が必要です。積水ハウスの外壁には独自の特徴があるため、経験が少ない業者には難しいケースもあります。
そのため、業者選びでは施工事例や経験だけでなく、口コミや評判、保証・アフターサービスなどの総合的な観点から選定することが重要です。
信頼性と品質を確保するためには、慎重な業者選びが求められます。
まとめ
この記事では、積水ハウスの外壁塗装の特徴から、シーリングの重要性、塗装業者の選び方まで焦点を当て、詳しく解説しました。
積水ハウスの外壁は、耐久性に優れていますが、独自の特性についてしっかりと理解しておく必要があります。
特に、メンテナンスフリーと言われる外壁材についても目地のメンテナンスは不可欠で、雨漏りなどのトラブルにつながる可能性があるため、定期的なチェックと適切な修繕が必要です。
積水ハウスの住宅における外壁塗装を検討する際には、自分の希望や予算、住宅の特性などをよく考慮し、信頼性の高い業者と共同で、最良の方法を見つけるべきだというのが本記事の核心です。
外壁や屋根塗装を検討しているのであれば、地元で経験豊富な塗装業者に相談すれば、適切なアドバイスを受けることができ、安心して取り組むことができます。
疑問や質問などございましたら、お気軽に、0120-804-902(8:00〜20:00)まで「ホームページ見ました」とお問合せしてください。
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