外壁塗装が膨れる原因とは?膨れの補修方法について徹底解説
外壁に「膨れ」が生じることがあります。
外壁塗装は、3度塗り重ねることによって強固な塗膜を形成し、建物の美観を保つだけでなく、防水性や防汚性、断熱性など重要な役割を果たしています。
しかし、このように強固な塗膜が、なぜ膨れてしまうのでしょうか?また、この膨れを放置している場合には、どのような問題が起こるのでしょうか?
「膨れ」は見た目だけでなく、建物の安全性や耐久性にも影響を及ぼす可能性があるため、外壁の状態を常にチェックし、異常を見つけた際にはすぐに対応することが重要です。
そこでここでは、外壁塗装が膨れる原因について、膨れを発見した際の対処法や、適切な補修方法などを踏まえ、三重県津市、亀山市、鈴鹿市、四日市市、松阪市、伊勢市、名張市、伊賀市の外壁塗装の職人直営店が詳しく解説していきましょう。
目次
外壁塗装が膨れる原因とは?
外壁が膨れるという症状は、ただの美観だけの問題に見えるかもしれませんが、実は外壁の防水性や建物の耐久性にまで影響を及ぼす重要なサインでもあります。
すでに、建物に対してさまざまな問題を示している可能性があるため、この症状を放置してしまうと、さらに深刻な問題にまで発展してしまうかもしれません。
解決するにはまず、その原因を理解することが必要です。
そこでここでは、外壁塗装が膨れる原因について、膨れる症状の具体的な意味から、その主な原因、そして膨れを放置した場合に何が起こるのかまで、詳しく見ていきましょう。
『膨れる』とはどういう症状
「膨れる」という症状は、外壁に塗装された表面、すなわち塗膜に空気が入ったように膨れる、浮き上がる、泡立つような状態を指しています。
具体的には、塗装後に形成される塗膜が、その形状を保つことができずに膨らんでしまったり、一部が浮き上がってしまったりする現象です。
この症状は、外壁にひび割れが生じてしまうことや、塗料が外壁の下地と密着できなくなってしまったような場合に、塗膜が膨れてしまうことによって発生します。
多くのケースにおいて塗膜の膨れは、雨や風、太陽光などの自然環境、温度や湿度の変動など外部環境の影響による経年劣化であることが多く、そのほかにも塗装作業の手順の問題など、さまざまな要因によって引き起こされる可能性があります。
一方で、塗装が施されていない箇所、例えばレンガ外壁のような外壁については、「膨れ」の症状は見られません。
ただし、塗装が施されていない箇所でも、表面が劣化したり、クラック(ひび割れ)が生じたりするなどの問題は発生する可能性があります。
このような症状も同様に外壁の防水性や建物の耐久性に影響を及ぼすため、定期的な点検やメンテナンスが必要です。
膨れる原因とは
外壁塗装が膨れる原因はいくつかありますが、ここでは主要な原因を4つに分けて詳しく見ていきましょう。
①経年劣化
外壁は日々、太陽光や風雨、温度変化などの自然環境にさらされています。これらの影響により、外壁塗装は経年劣化していき、その結果として塗膜が膨れることがあります。特に紫外線は塗膜の劣化を早めるため、ひび割れが生じるなどして雨水が侵入し、結果的に塗膜が膨れてしまう傾向にあるのです。
②外壁塗装の施工不良
施工不良も塗装の膨れを引き起こす一因となります。例えば、塗装前の洗浄が不十分だった場合、塗料がしっかりと外壁に密着せず、結果として塗膜が膨れやすくなります。また、洗浄後や塗装後の乾燥が不十分だと、塗料内部に水分が残り、これが蒸発する際に塗膜を膨らませることがあります。さらに、下塗りが不十分だと、上塗りの塗料がうまく密着せずに、膨れが発生することもあるのです。
③外部からの雨水や結露の浸入
雨水や結露などの水分が外壁材内部に浸入すると、それが塗膜を持ち上げる原因となります。特に弾性塗料を使用した場合、外部から水分が浸入してしまう可能性があります。一度水分が入り込むと、膨れを引き起こすだけでなく、塗膜の剥がれやひび割れなど、他のさまざまな問題を生じる可能性もあります。
④外壁材の問題
外壁材自体が原因で塗膜が膨れることもあります。特に窯業系サイディングなど、熱を吸収しやすい外壁材に、熱に弱い塗料(特に弾性塗料)を使用した場合、外壁材の熱で塗料が柔らかくなり、膨れてしまうことがあります。
これらの原因を理解し、適切なメンテナンスや塗り替えを行うことで、外壁塗装の膨れは防ぐことが可能です。
膨れを放置すると
外壁塗装の膨れは、放置すると次のような問題を引き起こす可能性があります。
①美観を損なう
最も直接的な影響は、建物の美観を損ねることです。膨れた塗装は不均一な外観を生み出し、それが家全体のイメージを著しく損ねてしまいます。これは単に見た目の問題だけでなく、物件価値の低下にも繋がるため、特に販売や賃貸を考えている場合には注意が必要です。
②外壁材の損傷に繋がる
塗装の膨れは、外壁材の劣化や損傷を加速する可能性があります。膨れた部分が剥がれると、その下の材料が直接風雨や紫外線にさらされ、劣化が進みます。さらに、塗装が剥がれることで外壁の防水性が損なわれ、これがそのまま外壁材の劣化につながります。
③雨漏りやシロアリ発生の原因となる
さらに深刻な問題として、雨漏りやシロアリ発生の原因となることもあります。膨れて剥がれた塗装が外壁の防水機能を失わせると、雨水が建物内部に侵入し、建物の構造へのダメージやカビの発生など、さまざまな問題を引き起こします。また、湿った環境はシロアリの繁殖にとって最適であり、その結果、建物の構造材に深刻なダメージを与える可能性があります。
これらの問題を防ぐためには、外壁塗装の膨れを早期に発見し、適切な補修を行うことが重要です。
定期的な点検とメンテナンスは、建物を長持ちさせ、さらなる修繕費用を節約するための重要な取り組みとなります。
外壁塗装の膨れの補修方法
外壁塗装が膨れた場合、それをどのように修復するかは、その症状や範囲、建物全体の状態に大きく影響を受けます。
補修方法として一般的なものは、部分塗装と全面塗装の2種類があります。
部分塗装は名前の通り、膨れや剥がれが発生している部分だけを対象に補修を行う方法です。一方、全面塗装は全ての外壁に対して新たに塗装を行い、統一感を保つとともに、将来的な問題を未然に防ぐ方法です。
しかし、これらの方法を選択する際には、単純に補修費用や時間の問題だけでなく、外壁の状況や損傷の程度、建物の構造、材料の種類など、さまざまな要素を総合的に考慮する必要があります。
部分塗装・全面塗装
外壁塗装が膨れるという問題に直面した場合、その解決策として主に考えられるのが、部分塗装と全面塗装の2つの方法です。
部分塗装とは、名前の通り膨らんでいる部分を除去し、その部分だけを対象に補修を行う方法です。
まず、膨らんでいる部分にスクレーパー(削り取る道具)を使って丁寧に除去し、除去した後は、その部分を丁寧に洗浄します。
洗浄が完了したら、下地処理を施します。下地処理とは、塗料がしっかりと外壁に吸着するための工程で、プライマー(塗装の下地となる塗料)を塗布するなどして整えていきます。
これらの前処理が完了したら、除去した箇所だけを新たに塗装します。このとき、既存の塗装と新しい塗装とが色や質感が一致するよう、適切な塗料を選ぶことが重要です。
全面塗装とは、全ての外壁を新たに塗装し直す方法です。部分塗装と同様に、まず膨らんでいる部分を除去します。その上で、全体を洗浄し、下地処理を施し、全体を新たに塗装します。
全面塗装は、一貫した外観を保つことができるという利点があります。また、部分的な補修を繰り返すよりも長期的には経済的であり、また全体の塗装を新たにすることで、建物全体の美観や機能性も高まります。
これらの方法の選択は、建物の状況、膨れの程度、予算、時間など、様々な要素を考慮して決定することが望ましいです。
外壁の状況に応じて補修方法を決定する
補修方法の選択は、外壁の全体的な状況と特定の問題点を丁寧に調査し、評価した上で行うべきです。
外壁の劣化は、一部分だけではなく全体的に進行していることがほとんどです。
特に、チョーキング現象(塗膜の粉化)、ひび割れ、剥がれなどが見られる場合は、部分的な補修ではなく全面的な塗装が必要となります。
一部分だけ補修しても他の部分が既に劣化しているため、すぐにまた塗装が必要になるからです。
下塗り塗料と上塗り塗料の選定ミス、洗浄が不十分、下地調整の不足、乾燥不足など、施工不良によって生じた問題の場合も全面塗装が適切となります。
施工不良は、一部分だけではなく全体に影響を及ぼす可能性があるため、全体の塗装を見直すことで、新たな問題を未然に防ぐことが可能となります。
ただし、外壁の大部分がまだ良好な状態を保っており、問題が発生しているのが一部分だけである場合、その部分だけを補修することで問題を解消できます。
これにより、費用と時間を節約することが可能です。
時間と費用の制約がある場合や、近い将来に外壁塗装が予定されているがそれまでの一時的な対処として部分塗装が行われることもあります。
いずれの場合も、建物の状況を詳細に調査し、専門家の意見を求めることが重要です。
外壁塗装の膨れを見つけた場合
外壁塗装の膨れを見つけた場合、自分で補修を試みる方もいらっしゃいますが、専門的な知識と経験を持つ塗装業者に連絡することが適切です。
外壁塗装は建物を守り、美観や機能性を保つ重要な役割を果たしているため、正確な診断と適切な対応が必要となるからです。
塗装した業者に連絡する
外壁塗装の膨れは、施工直後や数年程度の早い段階で発生すると、その原因は施工不良、つまり業者側のミスによるものである可能性が高いです。
その場合、その業者には問題箇所の再施工や修繕の責任があります。
まずはじめに、施工業者に対し、症状を詳しく報告しましょう。具体的な部位、膨れの程度、発見した経緯など、詳細な情報を提供することが重要です。
それにより業者も状況を把握しやすくなり、適切な対応が可能となります。
そして、施工後に何らかの問題が生じた場合、特に保証期間内であれば、無料で外壁の補修を行ってくれることが一般的です。
保証期間は業者や契約内容により異なりますので、必ず前回の契約書や保証書を確認し、保証内容や期間をチェックしましょう。
また、外壁塗装は適切に施工した場合でも、天候や気候の変化、特異な環境条件などにより、施工不良が生じることがあります。そのため、優良な塗装業者であれば保証を設けていることがほとんどです。
万が一の事態に備え、安心して施工を依頼できるように、信頼性の高い業者を選ぶことが大切です。
経験豊富な塗装業者に相談する
新たに塗装業者に相談する際には、その業者が経験豊富であることが重要です。
経験豊富な業者ならば、過去の事例を基に対応策を提案することが可能であり、確実に問題解決につなげることができます。
また、地元で施工事例が多く、口コミ・評判が高い業者を選ぶこともおすすめです。
地元に根付いている業者ならば、信頼性が高いです。口コミや評判も実際の施工品質やサービスレベルを示す重要な指標となるため、それらを確認することで安心して依頼することができます。
さらに、膨れの原因をわかりやすく解説し、補修方法についても丁寧に説明してくれる業者を選ぶことが重要です。
外壁塗装の膨れは専門的な知識を必要とする問題ですが、それを一般の人でも理解できる形で説明できる業者は、その技術力やサービス精神が高い証と言えます。
また、保証やアフターサービスの存在も確認しておきましょう。
修繕後も万が一の問題が発生した場合に備えて、業者がしっかりとサポートしてくれることが重要です。それにより、安心して修繕を任せることができます。
以上のような観点から経験豊富な塗装業者を選び、外壁塗装の膨れに対する適切な対応を求めることで、住まいを長持ちさせ、快適な生活空間を維持することができます。
まとめ
今回の記事では、外壁塗装が膨れる原因とその対処法について詳しく解説しました。
「膨れ」は外壁塗装の塗膜が膨らんでしまう現象を指します。これは、経年劣化、施工不良、外部からの水分の浸入、外壁材の問題などが原因で起こります。
この膨れを放置すると、美観を損ねるだけでなく、外壁材の損傷や雨漏り、シロアリの発生など、建物全体の問題につながります。
このような膨れを補修するためには、部分塗装と全面塗装が考えられます。外壁塗装の膨れを発見した場合は、自分で補修しようとせず、専門的な知識と技術を持つ塗装業者に相談することが重要です。
既に塗装を施した業者がいる場合は、その業者に連絡するようにし、、新たに業者を選ぶ場合は、経験豊富で、地元での評判が良く、保証やアフターサービスを提供している業者を選ぶことがおすすめです。
外壁塗装の膨れは、見つけ次第速やかに対処することで、より重大な問題を防ぎ、住まいを長持ちさせることが可能です。何か異常を感じたら、早めの対応を心がけましょう。
外壁や屋根塗装を検討しているのであれば、地元で経験豊富な塗装業者に相談すれば、適切なアドバイスを受けることができ、安心して取り組むことができます。
外壁塗装や屋根塗装に関する疑問や質問などございましたら、お気軽に、0120-804-902(8:00〜20:00)まで「ホームページ見ました」とお問合せしてください。
津市・亀山市・鈴鹿市・四日市市・松阪市・伊勢市・伊賀市・名張市を中心に三重県全域が施工範囲です。
外壁塗装や屋根塗装、防水工事でお悩みの方はお気軽にお問合せしてください。
関連動画
関連記事