外壁塗装の『ハイブリッド塗料』とは?松阪市の塗装業者が解説!
外壁塗装を検討されている方の中から、『ハイブリッド塗料』についてご質問を頂戴するケースが増えてきました。
すでに塗装業者からハイブリッド塗料を勧められたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ハイブリッド塗料は近年になって注目度が高まっている外壁塗装に活用する塗料で、無機塗料と有機塗料のどちらの成分も含まれている、耐久性の高い製品になります。
耐用年数は20年以上、製品によっては30年以上とも言われているものも登場し、塗り替え頻度が低くなるため、コストパフォーマンスに優れている塗料であると言えるでしょう。
そこでここでは、外壁塗装で活用するハイブリッド塗料を中心に、その特徴や耐用年数、費用、おすすめする製品などについて、三重県津市、鈴鹿市、松阪市、亀山市、名張市、伊賀市の外壁塗装の職人直営店が詳しくお伝えしていきましょう。
目次
外壁塗装の『ハイブリッド塗料』とは?特徴や注意点について
近年、『ハイブリッド』というキーワードをよく耳にするようになりました。
みなさんの中には『ハイブリッド車』を所有されている方も多いと思いますが、ハイブリッド車とはガソリンで動くエンジンと電気で動くモーターが搭載されている車両のことを言います。
つまりハイブリッドとは、『異なるものを組み合わせる』という意味を持っています。
では、ハイブリッド塗料とは何を組み合わせた塗料なのでしょうか、詳しくご紹介していきましょう。
ハイブリッド塗料とは
『ハイブリッド塗料』とは、有機成分と無機成分を混ぜ合わせて作られている塗料であり、ハイブリッド塗料を無機塗料と呼ぶことや無機有機ハイブリッドと呼ぶこともあります。
有機成分とは、一般的な戸建て住宅で塗装されるシリコン塗料やフッ素塗料などに含まれている合成樹脂のことを指しています。
合成樹脂を配合した有機塗料は、低コストで製造でき、高い柔軟性を持っていることから多くの外壁・屋根塗装で活用されていますが、紫外線などの影響を受けやすいため経年で劣化する性質を持っています。
対して無機成分とは、ガラスや石、セラミックなどのことを指しており、無機成分を主成分として製造されている無機塗料は、耐久性がとても高く劣化しにくい特徴があります。
ただ、無機成分は柔軟性が低いためにひび割れしやすく、塗装するには熟練の技術が必要になると言われています。
ガラスや石などが主成分であるため汚れがつきにくく、紫外線の影響を受けにくいのですが、硬さゆえに柔軟性の低さが指摘されているのです。
それら有機成分・無機成分が配合されているハイブリッド塗料は、いずれの成分の良さを引き出すことができ、さらにはデメリットを補うことができるため、優れた性質を持っているとして注目度が高いのです。
さまざまなメーカーがハイブリッド塗料を提供しているのですが、有機成分と無機成分の素材や割合については各メーカーによって異なりますので、特徴もさまざまです。
ハイブリッド塗料の特徴
ハイブリッド塗料は、有機成分と無機成分を組み合わせて作られていますが、メーカーによって配合する成分が異なりますので、製品ごとに性質が異なります。
一般的には、有機塗料の柔軟性、無機塗料の耐久性を持ち合わしているのが大きな特徴であり、有機塗料よりも耐久性が長く、無機塗料よりも柔軟性が高いと言えます。
例えば、3大塗料メーカーのひとつ、エスケー化研が提供する『エスケープレミアムシリコン』は、無機酸化物とシリコン樹脂を配合したハイブリッド塗料です。
シリコン樹脂を配合した一般的なシリコン塗料であれば、耐用年数は7年から10年程度であり、5年が経過する頃には劣化が生じはじめ、おおむね10年に一回くらいは塗り替えが必要になります。
ただ、この『エスケープレミアムシリコン』はメーカーから耐用年数が14年から16年と発表されており、15年で塗り替えると考えれば、パフォーマンスに優れているのがお分かりになるのではないでしょうか。
上記でもお伝えした通り、配合している成分についてはメーカーによって異なりますので、その成分によって特徴も違います。
日本ペイントの『ファインパーフェクトトップ』は、無機酸化物にアクリル樹脂を配合したハイブリッド塗料となっています。
ちなみにアクリル樹脂を主成分にしたアクリル塗料は、外壁塗装の中で活用されている塗料の中では紫外線に弱いと言われており劣化が早く、耐用年数は3年から5年と言われています。
そのため、一般的には外壁塗装で使用されるケースはとても少ないのですが、扱いやすい塗料であるため、ホームセンターなどでDIY用として数多く販売されています。
しかし、このアクリル樹脂に無機酸化物を配合したこのハイブリッド塗料においては、耐用年数が12年から15年程度と言われており、人気があるシリコン塗料よりも高い耐用年数が期待されています。
ハイブリッド塗料の注意点
ハイブリッド塗料は、近年研究開発が進み、注目度が高まっている塗料ですが、塗装業者の中には扱ったことがない、ハイブリッド塗料についてよく知らないというケースがあります。
そのため、ハイブリッド塗料での外壁塗装を検討しているのであれば、塗装業者の経験やスキルについて着目することも大切になってきます。
どれだけ優れている塗料であるとしても、塗装する職人に知識がなく、技術が不足している状態では塗料の良さを引き出すことができず、むしろ早期に劣化させてしまうことさえあります。
外壁塗装は塗料を塗れば良いというものではなく、洗浄や下地処理なども含めた塗装技術によって、塗料の性質を十分に発揮させることができるからです。
仮に、耐用年数が20年と言われている塗料でも、施工不良があった場合には、数年でひび割れや剥がれが生じるようなケースも実際に起きています。
そのようなことから、塗装業者選びは塗料選び以上に大切なことであると認識しておくことが大切になります。
外壁塗装で活用するハイブリッド塗料のメリット・デメリット
外壁塗装で注目されているハイブリッド塗料の特徴についてお伝えしましたが、優れたメリットがいくつもある中で、デメリットも存在します。
ハイブリッド塗料を検討している方であれば、両者を比較したバランスをみて、塗装業者からアドバイスを受けると良いでしょう。
どのようなメリット・デメリットがあるのか、いくつかのポイントにまとめましたのでご紹介いたしましょう。
ハイブリッド塗料のメリット
- 紫外線に強く耐久性に優れている
- 柔軟性がありひび割れしにくい
- 汚れにくく光沢が長持ちする
- 遮熱性が高く燃えにくい
ハイブリッド塗料のメリットを4つのポイントにまとめました。
柔軟性の高い有機成分に耐久性の高い無機成分が配合されているため、有機塗料と無機塗料の良さを兼ね備えているのが大きな特徴です。
無機成分はガラスや石などといったものであるため、一般的な有機塗料よりも紫外線に強く、さらに長い耐用年数が期待できます。
しかも有機塗料の特徴である柔軟性を発揮でき、無機塗料よりも塗膜にひび割れを生じさせにくい性質を持っているのがメリットの一つと言えます。
無機成分はそもそも汚れが付きにくい性質を持っているため、ハイブリッド塗料においてもその良さを十分に引き出すことも可能です。
遮熱性能が高いため室内のエアコンを効率よく活用することができ、しかも燃えにくい性質を持っているため、安心も増すのではないでしょうか。
ハイブリッド塗料のデメリット
- 塗料の値段が高いものがある
- 艶を消しにくい
- メーカーによって特徴が異なる
- 対応できる塗装業者を選ぶ必要がある
ハイブリッド塗料のデメリットを4つのポイントにまとめました。
ハイブリッド塗料は、各メーカーがさまざまな製品を提供しており、高品質なものも多いですが、それ故に値段が高いものも少なくありません。
例えば、エスケー化研の『エスケープレミアムシリコン』の単価は2,500円~3,100円/㎡程度、日本ペイント『ファインパーフェクトトップ 』では2,200円~2,800円/㎡程度になると言われています。
一般的に外壁塗装で活用されているシリコン塗料の施工単価の相場で言えば、2,000円/㎡程度で多く提供されていることから、どうしても塗装費用が高くなってしまう可能性があります。
ただ、品質は高く、塗り替え頻度も少なくなりますので、あくまで一時的な費用が高くなるのみで、コストパフォーマンスには優れていると言い換えることができるでしょう。
また、ハイブリッド塗料は『艶を消しにくい』という特徴があります。
一般的な塗料は、『艶なし』から『三分艶』『五分艶』『七分艶』『艶あり』まで5種類に分けられており、艶ありの塗料に艶消し剤を混ぜて調整することによって、艶を抑えています。
しかし、ハイブリッド塗料は艶を消しにくい特徴があって、せいぜい『三分艶』『五分艶』までしか調整できません。
そのため、重厚感のある仕上がりなどにこだわりを持っていて、艶なしを利用したいという方には向いていない可能性があります。
ただ、『三分艶』でもかなり艶は抑えられているために、それほど艶が気にならない可能性もありますので、塗装業者に確認すると良いでしょう。
さらに、ハイブリッド塗料は配合する有機成分や配合の割合が違うため、『メーカーによって特徴が異なる』という点もデメリットとして挙げられるかもしれません。
ハイブリッド塗料といっても、配合する有機成分や配合の割合が定義付けされている訳ではないため、無機成分がかなり少なく配合していたとしてもハイブリッド塗料として提供されることになります。
そのため、各メーカーから公表されている耐用年数にも違いがあります。
そのようなことから、ハイブリッド塗料については扱っている塗装業者にその特徴をしっかりと確認するようにして、自分の思いにあった塗料を選ぶことが大事です。
最後に、ハイブリッド塗料に『対応できる塗装業者を選ぶ必要がある』というのが最大のポイントになると考えています。
上記でもお伝えしましたが、ハイブリッド塗料は近年になって提供されるようになった製品ですから、扱ったことがないという塗装業者も少なくありません。
もちろん品質の高い塗装のためには、ハイブリッド塗料であるなしにかかわらず、塗装業者の経験やスキル、知識がとても大切になります。
ただ、ハイブリッド塗料を取り扱っている塗装業者がまだまだ少ないために、この点については不安要素がないか、しっかりと確認しておいた方が良いでしょう。
三大塗料メーカーが提供するハイブリッド塗料
三大塗料メーカーである日本ペイント・関西ペイント・エスケー化研が提供する、ハイブリッド塗料をご紹介します。
『ファインパーフェクトトップ 』日本ペイント
- 成分:無機酸化物・アクリル樹脂
- 耐用年数:12年~15年
- 単価相場:2,200円~2,800円/㎡
高耐候酸化チタンと光安定剤による、日本ペイント独自のラジカル制御技術で、耐久性や紫外線への強さを高めたハイブリッド塗料です。
『アレスダイナミックmuki』関西ペイント
- 成分:無機酸化物・フッ素樹脂
- 耐用年数:15年以上
- 単価相場:2,700円~3,500円/㎡
最高位グレード「フッソ樹脂塗料」と無機成分を配合した高機能塗料で、超長期耐久性能をはじめ、さまざまな機能によって外壁を守ることができます。
『エスケープレミアムシリコン』エスケー化研
- 成分:無機酸化物・シリコン樹脂
- 耐用年数:14年~16年
- 単価相場:2,500円~3,100円/㎡
特殊シリコン樹脂の滑らかな性質、さらに無機成分の緻密かつ強靭な塗膜を兼ね備えた塗料で、超耐久性や超耐候性はもちろん、耐水性、耐アルカリ性、耐薬品性に優れています。
まとめ~松阪市の外壁・屋根塗装なら
外壁塗装で活用されるシーンが多くなってきたハイブリッド塗料について、その特徴や注意点、メリット・デメリット、三大塗料メーカーの製品などを中心に詳しくご紹介しました。
ハイブリッド塗料は、シリコン塗料やフッ素塗料などの有機塗料の柔軟性、無機塗料の耐久性を兼ね備えた塗料で、耐用年数は20年以上という製品も登場しています。
そのようなことから、多くのメリットがありますが、扱ったことがない塗装業者もまだまだ多いために、高い品質を引き出すためには塗装業者のスキルにも着目しておくことが大切です。
そのため、ハイブリッド塗料について気になっているということでしたら、地元で経験豊富な塗装業者に相談し、適切なアドバイスを受けると良いでしょう。
疑問や質問などございましたら、お気軽に、0120-804-902(8:00~20:00)まで「ホームページ見ました」とお問合せしてください。
津市・松阪市・鈴鹿市・亀山市・名張市・いなべ市を中心に三重県全域が施工範囲です。
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