外壁メンテナンスの種類は?塗装業者が徹底比較!
「外壁が古くなってきたけど、メンテナンス方法はどれがいいの?」
築年数がある程度経過している住宅では、外壁の塗り替えではなく、張替えやカバー工法を選択されるケースも少なくありません。
ただ、予算面で不安に感じられているご家庭も多く、そもそもどのリフォーム方法を選択すればいいのか、悩んでいる方が多くいらっしゃいます。
それぞれのメンテナンス方法には特徴があり、多くのメリットがありますが、選択を誤るとデメリットが浮き彫りになってしまう可能性もあります。
そこでこの記事では、外壁のメンテナンス方法で悩んでいる方に、外壁塗装・外壁張替え・カバー工法の特徴やメリット・デメリットなどについて、三重県津市、鈴鹿市、松阪市、亀山市、名張市、伊賀市の外壁塗装の職人直営店が詳しくお伝えしていきましょう。
目次
外壁メンテナンスは外壁塗装・カバー工法・張替えのどれがいい?
外壁の汚れや損傷など、劣化症状が目立つようになってきたら、外壁メンテナンスが必要な時期であると言えます。
一般的には、外壁を塗り替える『外壁塗装』によるメンテナンスが多いのですが、外壁材そのものに劣化症状が見られる場合には、張替えやカバー工法が用いられます。
では、どのようなタイミングで、どのメンテナンス方法を選択すれば良いのでしょうか。
外壁の劣化症状とメンテナンス方法
いくつかの外壁メンテナンスを選択するうえで大切なのは、外壁がどのようにつくられていて、どのように劣化が進んでいくのかという点にあります。
外壁のもっとも外側は、塗装の塗膜が存在し、しかも三層構造になっていて紫外線や風雨などから外壁を守っています。
三層構造とは、外壁塗装の際に三度塗りを行うことを意味しており、塗り重ねていくことによって強固な塗膜をつくり出すことができます。
ただ、もっとも自然環境に影響を受けやすいために、外壁の中でも最初に劣化症状が見られる部位でもあります。
塗膜に劣化が生じた場合には、新たに外壁に塗り替えることによって、再び強固な塗膜を形成することができます。
塗膜の下には、外壁材が存在します。
かつてはモルタルを素材としている住宅が多かったのですが、近年では、サイディングボードを活用しているケースが主流となっています。
塗膜によって、外壁材は保護されていますが、塗り替えせずにそのまま放置していることや、外壁材の耐用年数を過ぎる頃には、外壁材そのものにも劣化症状が生じます。
サイディングが割れたり、雨漏りを起こしたりしている場合には、外壁材の上から新しい外壁を被せる『カバー工法』が用いられます。
外壁材の劣化がかなり進行していて、外壁材の内部にまで腐食が見られているような場合には、新たな外壁に『張替え』が行われます。
つまり、劣化症状にあわせて、それぞれのメンテナンス方法を用いれば、適切に修繕することができるのです。
外壁メンテナンスの考え方
上記でもお伝えした通り、外壁メンテナンスは、劣化症状に応じて選択すると良いでしょう。
簡潔にまとめると、
- 外壁塗装:塗膜に劣化が生じた場合
- 外壁カバー工法:外壁材に劣化や損傷がみられた場合
- 外壁張替え:外壁材の劣化や損傷が著しい場合
となります。
ただ、何となくイメージはできたかもしれませんが、実際にはどのタイミングでどのメンテナンス方法を選択すればいいのか、その判断は難しいのではないかと思います。
具体的には専門業者に相談して判断してもらうことが良いのですが、一般的な目安としては、それぞれにある耐用年数で判断することができます。
- 外壁塗装:10年から20年
- 外壁材:30年から40年
外壁塗装の場合、塗料の種類にもよりますが、一般的によく活用されるシリコン塗料の場合であれば、耐用年数はおおむね10年前後です。
外壁材の耐用年数は、モルタルやサイディングボードで30年から40年程度であると考えられています。
ただ、その間に外壁塗装でメンテナンスをしておく必要があり、塗膜が劣化しているにもかかわらず、メンテナンスを怠っていた場合には早期に劣化が進行してしまう可能性があります。
新築から外壁メンテナンスのスケジュール
新築から10年程度が経過すると、少しずつ外壁の塗膜に劣化症状が見られてきますので、外壁塗装を検討する時期になります。
どの塗料を選択するかにもよりますが、新築から30年~40年程度までは、塗膜の劣化状況に沿って、外壁塗装に取り組んでおくと良いでしょう。
外壁塗装は、人気の高いシリコン塗料を選択する場合には、10年から15年程度が耐用年数になりますから、それくらいの頻度で塗り替えを予定しておきます。
新築から30年~40年くらいが経過すると、外壁材そのものにも劣化症状が見られるようになってきます。
その間に何度か外壁塗装に取り組んでいることになりますが、30年を迎える頃になれば、塗装なのかカバー工法なのか、専門業者に相談してみると良いでしょう。
ただ、定期的に外壁塗装に取り組んでいない場合には、外壁材が相当劣化している可能性もありますので、20年程度でカバー工法や張替えが必要になるかもしれません。
そのため、まずは塗膜の劣化を意識しておき、必要なタイミングで外壁の塗り替えに取り組んでいくようにしましょう。
外壁塗装・カバー工法・張替えそれぞれの費用やメンテナンス内容の特徴
外壁メンテナンスである『外壁塗装』『外壁カバー工法』『外壁の張替え』は、それぞれにどのような工事を行うのでしょうか。
ここでは、特徴や費用などについてご紹介していきます。
外壁塗装の費用やメンテナンス内容の特徴
外壁メンテナンスの中で、最も安価に修繕できるのが外壁塗装です。
活用する塗料によって費用は異なりますが、一般的な30坪程度の2階建て戸建て住宅の外壁塗装であれば、一般的なシリコン塗料を用いた場合には70万円~90万円程度の費用になります。
外壁塗装でよく活用されている塗料の耐用年数と費用相場の目安は次の通りです。
塗料の種類 | 塗り替え時期の目安 | 塗装単価の目安(㎡) |
シリコン | 7~10年 | 1,600円~3,300円 |
フッ素 | 11~17年 | 2,500円~4,800円 |
無機 | 15~25年 | 4,400円~5,500円 |
ただし、外壁塗装は塗料を塗り替えるだけではなく、足場の設置、高圧洗浄、下地補修など、さまざまな工程があります。
外壁塗装のメンテナンスの特徴として、
- 外壁の汚れや色あせ、ひび割れなど軽度な劣化に対する補修に向いている
- 小まめな塗装によって外壁材の耐久性を維持することが可能
といったことが言えます。
上記でもお伝えした通り、外壁はもっとも外側にある塗料の塗膜から劣化が生じますが、劣化症状がみられたら塗り重ねていくことで、修繕することができます。
塗膜の劣化には、汚れや色あせ、チョーキング、ひび割れなどがありますが、外壁材にそれほど損傷が見られていない、軽度な劣化に対して向いているメンテナンス方法であると言えるでしょう。
外壁材は、強固な塗膜があるからこそ防水性が保たれており、劣化が生じれば塗り替えによって防水性を維持できます。
外壁カバー工法の費用やメンテナンス内容の特徴
外壁カバー工法は、外壁に損傷がみられ、雨漏りがみられているような場合に、既存の外壁に新しい外壁を重ねて張っていくという工法です。
外壁塗装より費用負担は必要であるものの、張替えと比較すると、廃材処理にそれほど費用がかからないという特徴があります。
費用相場としては、9,000~13,500円/㎡程度となっており、一般的な30坪程度の2階建て戸建て住宅であれば、150万円~200万円程度の費用となります。
外壁カバー工法のメンテナンスの特徴として、
- 主に軽量なガルバリウム鋼板など金属系サイディングが用いられる
- 外壁が二重構造になるため断熱性や遮音性が高まる
といったことが言えます。
ただ、壁が二重構造になるため住宅への負担を考慮しなければならず、状況によっては張替えが検討されるケースもあります。
外壁張替えの費用やメンテナンス内容の特徴
外壁の張替えは、すでに外壁に顕著な劣化が生じており、カバー工法では対処できないような損傷がみられる場合に、採用される工法です。
外壁メンテナンスの中では最も費用負担が大きいものの、外壁が新しくなり、建物自体の耐久性も向上するため、築年数がある程度経過しているようなら検討してみるといいでしょう。
費用相場としては、一般的な30坪程度の2階建て戸建て住宅で、サイディング外壁への張り替えであれば費用単価は7,000~10,000円/㎡程度となっており、180万円~230万円程度の費用となります。
タイル外壁など、こだわりの外壁を希望する場合には、さらに価格が高くなるケースもあります。
外壁張替え工法のメンテナンスの特徴として、
- 既存の外壁材を撤去して新しい外壁材に張替える
- 外壁内側の損傷が激しい場合に適している
といったことが言えます。
既存の外壁材を撤去するために、モルタルからサイディング、土壁から金属サイディングなど、まったく別の素材を活用することも可能です。
そのため、新築のように新しい外観イメージに仕上げることもできるのです。
外壁塗装・カバー工法・張替えそれぞれのメリット・デメリット
外壁メンテナンスである『外壁塗装』『外壁カバー工法』『外壁張替え』についてご紹介してきましたが、それぞれのメリットだけではなく、デメリットも把握しておくことが大切です。
気になる場合には、外壁塗装やメンテナンスの経験豊富な専門業者に、相談してみるといいでしょう。
外壁塗装・カバー工法・張替えそれぞれのメリット
■外壁塗装
- メンテナンス方法の中では安価
- 小まめな塗り替えで外壁材を守ることができる
■カバー工法
- 張替えと比較して安価
- 断熱性や遮音性が期待できる
■張替え
- 外壁の損傷が激しくてもメンテナンスが可能
- 外観イメージを一新することができる
外壁塗装・カバー工法・張替えそれぞれのデメリット
■外壁塗装
- 外壁材の損傷が激しい場合には施工できないケースもある
- 10年に一度程度は塗り替えが必要である
■カバー工法
- 外壁が二重構造で重くなってしまうため耐震性を損なう可能性がある
■張替え
- 費用が高額になる可能性がある
まとめ
外壁メンテナンスである『外壁塗装』『外壁カバー工法』『外壁張替え』について、それぞれのタイミングや最適なメンテナンスの考え方、費用、特徴などについて詳しくご紹介しました。
それぞれに特徴があるメンテナンス方法になりますので、外壁の劣化症状に応じた方法を採用しなければなりません。
『外壁塗装』はもっとも採用されているメンテナンスで、メンテナンスの中では費用負担はもっとも低く、色あせや汚れ、ひび割れなどの劣化症状から外壁材を守ることができます。
ただ、塗膜の劣化が生じているにもかかわらず、塗り替えせずに放置していると、外壁材そのものにまで劣化を生じさせてしまい、塗装だけでは劣化を防げなくなってしまうことがあります。
そのような場合に『外壁カバー工法』が用いられます。
既存の外壁に重ねるように新しい外壁をカバーしていく工法になり、壁が二重構造になることから断熱性や遮音性が高まるメリットがあります。
外壁塗装よりも費用負担は大きくなりますが、廃材がそれほど生じないことから、張替えよりは安く済むケースが多いです。
外壁材そのものが大きく損傷している場合には、『外壁張替え』が選択されます。
費用負担はもっとも高いものの、新しい外壁になり外観イメージも一新でき、耐久性も高まることから、住宅を長持ちさせることができます。
それぞれに特徴がありますので、適切な方法を選択することが大切ですが、外壁メンテナンスを検討しているのであれば、経験豊富な専門業者に相談しながら、メンテナンス方法を決定していくと良いでしょう。
疑問や質問などございましたら、お気軽に、0120-804-902(8:00~20:00)まで「ホームページ見ました」とお問合せしてください。
津市・松阪市・鈴鹿市・亀山市・名張市・いなべ市を中心に三重県全域が施工範囲です。
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