外壁や屋根のガルバリウム鋼板って?伊賀市・名張市のプロが解説
「外壁や屋根のガルバリウム鋼板って塗り替えは必要なの?」
シックな仕上がりと共に、耐用年数が長い、金属素材なのに錆びにくいという理由から多くの外壁材や屋根材に採用されているガルバリウム鋼板。
綺麗な外観を維持できることから、「塗り替えは必要?」というご質問をいただくことがとても多いのです。
結論から申しますと、ガルバリウム鋼板の外壁や屋根は塗装によってメンテナンスする必要があります。
ただ、塗り替えをするためには、適切な下塗りが必要であると言われており、その工程を怠ってしまうと、塗装後に不具合が生じるのです。
そこでここでは、ガルバリウム鋼板の特徴をはじめ、塗装方法や注意点などについて三重県津市、鈴鹿市、松阪市、亀山市、名張市、伊賀市の外壁塗装の職人直営店が詳しくお伝えしていきましょう。
目次
外壁や屋根のガルバリウム鋼板ってなに?
シックで独特な外観を演出できるガルバリウム鋼板を採用した住宅。
外壁や屋根にガルバリウム鋼板を採用しているものの、どのような特徴を持った素材なのかご存知でない方も多いのではないでしょうか。
どのような特徴があるのか、メンテナンスの必要性についてご紹介しましょう。
ガルバリウム鋼板ってなに?
『ガルバリウム鋼板』とは、多くの住宅において屋根材や外壁材として採用されている金属素材のことを指しています。
金属鋼板に対してアルミニウムや亜鉛、シリコンを一定の比率で成分にしたものをメッキしたものがガルバリウム鋼板です。
もともとアメリカのとある企業で開発された鋼板ですが、日本では1980年代に登場し、近年はさまざまなガルバリウム鋼板が販売されるようになりました。
それまでにも金属素材の屋根材や外壁材は存在しており、軽量でコスト面に優れているものの、どうしても雨に弱く、錆びやすい側面を持っていました。
しかし、ガルバリウム鋼板は金属素材であるにもかかわらず錆びにくいという性質を持っており、軽量であるために住宅に負担をかけない特徴も備わっています。
そのような高い品質を持っていることから、近年では住宅建築に活用されるようになったのです。
ガルバリウム鋼板の特徴
ガルバリウム鋼板が数多くの住宅の屋根材や外壁材で採用されている理由は『高い耐久性』であると言われます。
具体的には、
- 熱反射性に優れている
- 加工しやすい
- 軽いために住宅への負担が少ない
- 錆びにくく防水性に
といった特徴を持っているところです。
熱反射性に優れているために、屋根材や外壁材に活用することで、断熱効果があり光熱費を抑える効果があります。
加工しやすいために近年ではデザインも豊富に用意されていて、カラーもさまざまなものがあることから、オシャレな外観に仕上げることができます。
また、金属素材特有の軽さを持ち合わせていることから、住宅に負担をかけることが少なく、住宅の耐震性能をフル活用できるといっても過言ではないでしょう。
さらに錆びにくい特性を持っています。
仮に表面が傷ついたとしても、メッキ素材の亜鉛が溶けだして、内側の鉄部を保護する作用があるため、腐食しにくいと言えるのです。
ガルバリウム鋼板はメンテナンス不要?
さて、そのような優れた金属素材であるガルバリウム鋼板ですが、優れているがゆえに、メンテナンスはしなくても良いとお考えの方も多いようです。
確かにガルバリウム鋼板は、特有のメッキによって錆びにくくなっていますが、決して錆びない訳ではありません。
そのため、劣化症状が見られるようであれば、やはりメンテナンスは必要になると考えておくようにしましょう。
ガルバリウム鋼板の劣化症状には、色あせや錆びなどがあり、メンテナンス方法としては塗り替えが一般的です。
劣化症状やメンテナンス方法については、次の章で詳しくご紹介します。
ガルバリウム鋼板って塗り替えは必要?塗装が必要な症状やタイミングは?
耐久性が高いと評判のガルバリウム鋼板ですが、どうしても紫外線や風雨の影響を受け、劣化が生じます。
錆びにくい性質であるとは言え、劣化症状を生じさせたままだと錆びてしまうことになってしまいます。
錆びたまま放置していると、雨漏りなどの原因にもなりますから、注意が必要です。
一般的には、ガルバリウム鋼板への塗り替えは、10年から15年周期で必要になると言われています。
その理由について、詳しくご紹介しましょう。
ガルバリウム鋼板に塗り替えが必要な理由
ガルバリウム鋼板は耐久性が高く、耐用年数が長いと言われることから、メンテナンスが不要であるようなイメージを持ってしまう方が少なくありません。
ただ、どれだけ耐久性が高くとも、やはり金属素材である訳ですから、劣化が生じるのは間違いないのです。
- 錆びには強いが錆びない訳ではない
これがガルバリウム鋼板に塗装が必要な最大の理由です。
錆びにくいというのはメリットではあるものの、錆びない訳ではないために、錆びている箇所がないか注意する必要があります。
錆が生じてしまうと、どんどん腐食箇所が広がってしまうことになり、さらに放置していると穴が開いてしまう可能性もあります。
金属に錆が生じた箇所に、雨水が当たってしまうことによって、さらに深刻な状態になってしまうのです。
ガルバリウム鋼板の劣化症状と塗り替え時期
- 色あせ
- チョーキング
- 凹みや傷など
- 錆び
ガルバリウム鋼板でよくみられる劣化症状についてまとめてみました。
『色あせ』は、もっとも多いと考えられる劣化症状で、塗膜の機能が衰えている証拠です。
色あせは初期症状で、すぐに外壁や屋根に影響を与えるものではありませんが、そのまま放置していると、ガルバリウム鋼板そのものが錆びてしまう原因となってしまいます。
普段から外壁や屋根の状態を観察しておき、色あせがみられるようになったら、そろそろ塗り替えの時期が来たと考えるといいでしょう。
『チョーキング』とは、外壁や屋根に触れた際に手に白い粉がつく症状のことを指しています。
これは塗膜が紫外線や風雨によって劣化することによって、成分が分離して粉となって浮き上がっている状態です。
つまり、かなり塗膜の劣化が進んでいる状態と言えます。
色あせよりも劣化が進んでいますので、早めに塗装を検討することをおすすめします。
外壁や屋根に『凹みや傷』が生じてしまうこともあります。
ガルバリウム鋼板は製品によって凹みやすいものがあり、外部からの衝撃などによって、凹んでしまうことや傷つくことも珍しくないのです。
凹みや傷から塗膜が劣化したり、剥がれたりすることもありますので、早めに修繕しておくことが重要です。
もし、塗膜が剥がれるようなことが起きてしまったら、『錆び』が生じる可能性が高くなります。
錆びは急激に広がっていきますから、見つけ次第、速やかに塗装に取り組むことが大切です。
ちなみに、錆びにもいくつかの種類が存在し、一般的にイメージされる『赤錆』をはじめ、白い斑点状の『白錆』、ほかの金属の錆びをもらって錆びてしまう『もらい錆び』があります。
いずれにしても、これ以上劣化して穴が開かないように、錆びを速やかに除去して塗装する必要がありますので、塗装業者に相談することをおすすめします。
ガルバリウム鋼板の塗装方法
ガルバリウム鋼板に劣化症状がみられたら、塗り替えが必要なタイミングであることは上記でお伝えしました。
ちょっとしたメンテナンスなら、自分で塗装しておこうと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ガルバリウム鋼板への塗装には注意点があります。
それは、プロの塗装業者でも、ガルバリウム鋼板への塗装は難しいという点です。
どのようなことなのか、詳しくご紹介しましょう。
ガルバリウム鋼板の塗装は難しい
ガルバリウム鋼板への塗装が塗装業者でも難しい理由は、塗料が付着しにくいという点になります。
住宅によくみられるモルタルやサイディング外壁の場合であれば、塗料が付着しやすいのですが、ガルバリウム鋼板は表面がツルツルしているので、そのまま塗ってしまうと弾いてしまう可能性があります。
そのため、ガルバリウム鋼板に塗装する際には、『目粗し』と呼ばれる工程が必要で、外壁や屋根の表面をざらつかせなければならないのです。
さらには、錆びや汚れを取り除く『ケレン処理』『下地処理』と呼ばれる工程によって、塗り重ねていく塗料がしっかりと付着するようにします。
そこから、塗料を塗布していくのですが、塗装は三度重ね塗りしていくことが基本で、その工程によって強固な塗膜に仕上げることができるのです。
最初に塗装する『下塗り』と言われる工程では、『防錆プライマー』と呼ばれる塗料を活用し、錆びの発生を抑制する必要があります。
下塗りがしっかりと乾いたら、『中塗り』『上塗り』と重ね塗りをすることによって、塗料の持つ機能を最大限、引き出すことが可能となるのです。
ガルバリウム鋼板の塗装によく活用される塗料
外壁や屋根塗装は、お伝えした通り『三度塗り』を基本としていて、特にガルバリウム鋼板への塗装については素材に適した下塗り塗料を活用しなければなりません。
ガルバリウム鋼板は金属素材のままだと錆びてしまう可能性があるために、下塗りプライマーと呼ばれる防錆プライマーが活用されることになります。
防錆プライマーは、見積りにおいては『下塗り』と記載されることが多く、費用については㎡(平方メートル)での単価、屋根や外壁全体での価格と共に記されています。
防錆プライマーの単価相場は、600円~1,200円/㎡程度になり、30坪程度の住宅であれば70,000円~140,000円程度になります。
下塗りが乾燥すると、『中塗り』『上塗り』と同じ塗料を重ね塗りされることになりますが、よく活用されている塗料はシリコン塗料やフッ素塗料になっています。
シリコン塗料はもっとも戸建て住宅に採用されている塗料で、耐久性はおおむね10年程度となっています。
単価相場は1,600円~3,600円/㎡程度になり、30坪程度の住宅であれば中塗り、上塗りそれぞれで180,000円~420,000円程度になります。
フッ素塗料はシリコン塗料よりも耐久性が高い特徴がある塗料で、10年以上の耐用年数を持つ塗料もあります。
単価相場は2,900円~5,000円/㎡程度になり、30坪程度の住宅であれば中塗り、上塗りそれぞれで340,000円~590,000円程度になります。
ガルバリウム鋼板の塗装は塗装業者選びが大事
上記でもお伝えした通り、ガルバリウム鋼板への塗装はプロの塗装業者でも難しいと言われているため、塗装業者選びはとても重要です。
万が一、知識や経験のない塗装業者であったり、手抜きや必要な工程を省いてしまう悪徳業者であったりする場合には、塗料の機能が十分に発揮できず、すぐに再メンテナンスが必要になるからです。
そのため、ガルバリウム鋼板への塗装を検討している場合であれば、
- ガルバリウム鋼板をはじめ塗装の知識や経験が豊富な塗装業者
- 地元で営業活動しており評判の良い塗装業者
を選ぶことが重要になります。
塗装の知識や経験が豊富な塗装業者であれば、恐らくガルバリウム鋼板への塗装経験もあると考えられますが、相談時に直接確認してみるといいでしょう。
優良業者であれば、どのように塗装作業を進めていくのか、詳しく教えてくれるはずです。
また、地元で十分な実績を持っている塗装業者であれば、評判がとても大事になりますので、塗装作業が安心であるのはもちろん、塗装後のアフターフォローも万全であることが多いです。
この2点を意識して、塗装業者を選ぶといいでしょう。
まとめ
外壁や屋根に数多く採用されているガルバリウム鋼板への塗り替えについて、素材の特徴や塗装の必要性、劣化症状、メンテナンス方法などについて詳しく解説しました。
ガルバリウム鋼板は耐久性が高く、錆びにくい特徴があることから、『メンテナンス不要』というイメージをお持ちの方も少なくありません。
しかし、そもそも素材は金属であるために、表面の塗膜が劣化してしまうことによって錆びてしまうことがあり、そのまま放置していると穴が開いて、雨漏りのリスクがあります。
そのため、外壁や屋根に劣化症状が見られているのであれば、そろそろ塗り替えが必要なタイミングかもしれません。
ただ、ガルバリウム鋼板への塗り替えはプロの業者でも難しいため、塗り替えの必要性を感じているのであれば、経験豊富な塗装業者に相談することが大切です。
疑問や質問などございましたら、お気軽に、0120-804-902(8:00~20:00)まで「ホームページ見ました」とお問合せしてください。
津市・松阪市・鈴鹿市・亀山市・名張市・いなべ市を中心に三重県全域が施工範囲です。
外壁塗装や屋根塗装、防水工事でお悩みの方はお気軽にお問合せしてください。
関連動画
関連記事