8月30日 最近の専門店”風”の業者について
こんにちは!リペイント匠の久保です。
いつもは現場周りの日記を書いているのですが、今回は自分が最近、お客様のお家を訪問する中で思う事を書こうと思います。
コーキング
先週に来店頂いたお客様に
「5年前に外壁塗装をしましたが一度見てほしい」
と言われ、何かあったのかな?
と思いその足で現場を見に行ったのですが、コーキングの上から外壁塗装がしてありました。
そこは特段問題ではないと思うのですが、コーキングの上にのっている塗料が2Fの目地部分だけ弾いていました。コーキングの施工方法は増し打ちで、その増し打ちした材料が…
これは見てすぐに何が原因か分かったのですが、お金もかかっている事なので、あまりダイレクトに言うとどうかなと思い
「以前に施工して頂いた業者に見て頂きましたか?」
と聞くと問合せたものの「こういうものです」と現場も見に来てくれないという事でした。
原因や場所・業者について特定出来そうな事について詳しい事は書きませんが、宣伝を良くみる会社です。
この工事をお客様自身が施工したのなら理解出来ます。
しかし、その業者は専門店と謳っているし、専門店のプロであれば「え!は?マジで!」っていうレベルの絶対にしないような事で、こんなの初めて見たので、ビックリしました。
屋根の雨漏り工事をして屋根材の貼り替え工事に…
次は雨漏りをしていたお客様が塗装専門店さんに「外壁塗装と屋根塗装をセットで塗装すれば雨漏りは直る」と言われたケースです。
写真で分かる通りベタベタにコーキングがしてあります。
屋根塗装に本来コーキングは使用しないのですが、雨漏りがしている所は全てコーキングでふさいでしまっていて雨の排出経路が無くなっています。
ですので、見た瞬間に「これは雨漏りするわ…」と思いました。
上の写真は雨水は入りますが、排出経路が防がれているため、ずっと雨が溜まった状態です。
そして屋根材の下のルーフィング(防水シート)は種類によりますが、20年、25年で大体の寿命と言われています。
屋根材の下のルーフィング(防水シート)が破れていて、雨がそこに溜まれば雨漏りするのは当たり前です。
もう塗装では勿論、直しようが無いですし、カバー工事をしたところで下地が傷んでいるので、意味がなく、結局、下地の合板を張り替えて葺き替え工事になってしまいました。
屋根の構造が分かっていない人が雨漏りを直すべきではないし、前回の塗装工事の時にしっかりと工事していれば…こんな余計な出費は…と思いました。
上の写真は
「溜まった雨水」「密封した屋根材の中で外気と内気の気温差で出来た結露」
このダブルの水が毛細管現象で上に水が上っている写真です。(山状になっている所)
動画でも詳しく説明しています。
今は会社全体で年に10件ほど、このような事例に遭遇しますが、最近は本当に、ホームページやチラシには専門店、職人直営と書きながら、職人も居ないような専門店”風”会社が増えていると感じます。
「こんな工事が横行しているから私たちにお任せください」とかでは無く、こんな図工レベルの工事しか出来ない業者と同じに思われるのが心外なので、こんな記事を書きました。安易に「専門店」「職人直営」という言葉に惑わされずに、地元で実績があり、正しく職人を育成している信頼できる業者さんにお願いする事が大事かな、と思います。
また更新します~