外壁塗装・屋根塗装で活用できる助成金・補助金はある?
「外壁塗装や屋根塗装で活用できる助成金はある?」
戸建て住宅で外壁塗装をするとなると、費用が数十万円から100万円程度になることもありますので、できるだけコストを抑えたいと考えるのは当然でしょう。
そこでご紹介したいのが、自治体が行っている助成金や補助金制度。
外壁塗装を含む住宅リフォームに活用できる助成金や補助金を用意している自治体はたくさんあるのです。
では、どうすれば助成金や補助金を受けることができるのでしょうか。
そこでここでは、外壁塗装で活用できる助成金や補助金制度について、三重県津市、鈴鹿市、松阪市、亀山市、名張市、伊賀市の外壁塗装の職人直営店が詳しくお伝えしていきましょう。
目次
外壁塗装・屋根塗装で活用できる『助成金・補助金』とは
そもそも『助成金・補助金』とは、どのような制度なのでしょうか。
また、すべての地域で活用できるものなのでしょうか。
外壁塗装で活用する場合の条件などを踏まえ、『助成金・補助金』とはどのような制度のことを言うのかお伝えします。
助成金・補助金とは違うもの?
助成金・補助金とは、国や地方自治体が用意している返済不要の制度のことです。
助成金とは主に厚生労働省が雇用や人材育成のための支援制度で、補助金とは主に国が政策を達成する目的のために税金を活用して支援を行うものです。
そのため厳密に言えば、外壁塗装や屋根塗装で活用できるものは『補助金』になりますが、同じような意味合いで語られることも多いです。
助成金・補助金は、誰にでも支援を受けることができます。
ただし一定の条件や申請期間があり、その条件を満たしている場合に申請することができ、認められた場合に支援を受けることができます。
また、外壁塗装・屋根塗装で活用できる補助金の場合であれば、費用の全額を支援されるものではなく、全体の費用の10%などといった形で、一部だけ支援されるケースがほとんどです。
外壁塗装・屋根塗装で助成金・補助金は活用できる?
上記でもお伝えした通り、外壁塗装・屋根塗装で活用できる助成金・補助金は存在しますが、一定の条件が定められており、その条件を満たしている場合に限ります。
条件はさまざまあり、主に下記のものが多く見られています。
- 省エネリフォーム(遮熱塗装など)
- 住宅リフォーム(子育て世帯・空き家対策など)
『省エネリフォーム』と『住宅リフォーム』の大きく2つにまとめることができます。
『省エネリフォーム』とは、消費する電力やエネルギーを少なくして、暑さ・寒さなどの快適性を向上させるためのリフォームのことを言います。
主に太陽光発電設備の設置などに採用される補助金制度ですが、外壁塗装や屋根塗装の場合には遮熱塗装で採用されるケースがあります。
遮熱塗装とは、太陽光を効率よく反射させて、熱の影響を軽減させて建物への快適性をアップさせるという塗料を用いた塗装のことを指しています。
熱エネルギーの吸収が少なくなるために、外壁そのものの温度上昇を抑えることができるのです。
『住宅リフォーム』においては、一般的な住宅リフォームではなく、さまざまな条件が付いているものが多いです。
例えば、他の地域から移住される子育て世代が対象となっている場合や、空き家の活用促進を目的としているもの、などがあります。
また、すべての都道府県、市町村に助成金・補助金制度が用意されている訳ではありません。
そのため、お住いの地域の自治体のホームページなどで確認することや、塗装業者に相談してみることをおすすめします。
外壁塗装・屋根塗装で活用できる助成金・補助金
外壁塗装で活用できる助成金・補助金には、どのようなものがあるのでしょうか。
自治体で実際に公開されているものから、どのような内容なのか、どのくらい補助してもらえるのかなど、詳しくご紹介していきます。
省エネリフォームで活用できる助成金・補助金の一例
自治体・制度 | 東京都台東区『窓・外壁等の遮熱・断熱改修助成金制度』 |
制度の内容 | ● 窓や外壁、天井、床などの遮熱や断熱回収
● 建物の屋根や屋上に対する高反射率塗料での塗装 |
助成金額 | 工事費用(税抜)×20%(上限15万円) |
対象者 | ● 東京都台東区の住民
● 住民税を滞納していない ● 施工後の区による『状況に関する調査』に協力すること ● 工事前に申請。交付決定後、3か月以内に工事代金の支払いを終え、区の完了検査をうけること |
東京都台東区では、『窓・外壁等の遮熱・断熱改修助成金制度』を用意し、窓・外壁等の遮熱・断熱改修をはじめ、屋根塗装(高反射率塗料での塗装)を対象として助成を行っています。
ただし、外壁塗装は対象外となっています。
高反射率塗料での屋根塗装においては、日本塗料工業会による実験値では夏季の空調の電気使用量が7%削減できたということから、助成対象となっています。
助成対象となる屋根塗装の条件として、
- 屋根、あるいは屋上に対する塗布
- 40%以上の高日射反射塗料、50%以上の高日射反射防水塗料または防水シートであること。(※国内の第三者機関における日射反射率の近赤外域での測定値)
と定められています。
参考『台東区(窓・外壁等の遮熱・断熱改修助成金制度(戸建住宅・共同住宅・事業所向け)』
自治体・制度 | 東京都葛飾区『かつしかエコ助成金』 |
制度の内容 | ● 高反射率塗装(屋根・屋上・壁など)
● 窓における遮熱塗装 ● 断熱回収(外壁・屋根・屋上など) ● 太陽光発電システムやエネファーム、蓄電池の購入、など |
助成金額 | 助成対象経費の1/4または施工面積(㎡)×1,000円(助成単価)のいずれか小さい額(※高反射率塗装の場合) |
対象者 | ● 東京都葛飾区の住民
● 住民税を滞納していない(納税証明書が必要) ● 工事前に申請。交付決定し工事完了後2か月以内に完了報告を区に提出すること |
東京都葛飾区の『エコ助成金』においては、遮熱塗装や断熱回収によって助成を受けることができます。
高反射率塗装については、屋根や屋上などが対象となっており、第三者機関で日射反射率が50%以上、または同等以上の性能であることが要件となっています。
高反射率塗装の助成金額は『助成対象経費の1/4または施工面積(㎡)×1,000円(助成単価)のいずれか小さい額』となっており、窓における遮熱塗装や断熱改修などと併用することも可能です。
併用する場合には、助成額は20万円が限度となっています。
参考『葛飾区(《個人住宅用》かつしかエコ助成金のご案内)』
空き家リノベーションで活用できる助成金・補助金の一例
自治体・制度 | 三重県鈴鹿市『移住促進のための空き家リノベーション等補助制度』 |
制度の内容 | ● 空き家のリノベーション工事(市外から鈴鹿市に移住する方が対象)
● リノベーションに要する工事費用が30万円以上である |
助成金額 | 交付対象工事に要した費用の3分の1以内で、上限100万円。 |
対象者 | ● 市外から鈴鹿市に移住する方
● 対象となる空き家に10年以上定住する意思がある ● 工事前に住宅政策課に申請。 |
三重県鈴鹿市では、『移住促進のための空き家リノベーション等補助制度』によって、空き家対策を行っています。
市外から鈴鹿市に移住する方で、対象となる空き家をリノベーションして、10年以上定住する意思のある方などが対象となっています。
空き家の修繕や補修、模様替えなど、幅広い改修工事が対象となっており、助成金額の上限額が100万円となっていることもあり、移住を希望する方であればうまく活用するといいでしょう。
参考『三重県鈴鹿市(移住促進のための空き家リノベーション等補助制)』
自治体・制度 | 三重県名張市『移住促進のための空き家リノベーション支援事業』 |
制度の内容 | ● 空き家のリノベーション工事(市外から名張市に移住する方が対象) |
助成金額 | 改修費用の3分の1以内で、上限は100万円。 |
対象者 | ● 市外から名張市に移住する方
● 対象となる空き家は取得時点で1年以上空き家になっている ● 対象となる空き家に10年以上定住する意思がある ● 工事前に営繕住宅室に申請。 |
三重県では名張市においても『移住促進のための空き家リノベーション支援事業』が提供されています。
市外から名張市の空き家に移住する方が対象となっており、対象となる空き家は取得時点で1年以上空き家になっていることが条件となっています。
対象となっている工事は幅広く、リノベーション工事全般となっていますが、外構工事や容易に取り外しができるものを設置する工事については対象外となっています。
参考『三重県名張市(移住促進のための空き家リノベーション支援事業)』
子育て世帯に対するリノベーションで活用できる助成金・補助金の一例
自治体・制度 | 三重県名張市『子育て世帯に対する中古住宅等リノベーション支援事業』 |
制度の内容 | ● 中古住宅などのリノベーション工事(市外から名張市に移住する子育て世帯が対象) |
助成金額 | 改修費用の3分の1以内で、上限は80万円。(ただし空き家バンクを利用して中古住宅を購入する場合の上限は100万円) |
対象者 | ● 市外から名張市に移住する子育て世帯
● 一年以上居住その他の使用がなされていない中古住宅 ● 名張市に10年以上定住する意思がある ● 工事前に営繕住宅室に申請。 |
三重県名張市では、『子育て世帯に対する中古住宅等リノベーション支援事業』を提供し、子育て世帯に対するリノベーション工事の支援を行っています。
15歳までの子供がいる家庭で、市外から名張市に移住するために中古住宅を購入する際に活用することができます。
名張市内にあるおおむね一年以上居住されていない中古住宅が条件となっており、名張市に10年以上定住する意思が必要になります。
リノベーション工事は、外溝工事や容易に取り外しができるエアコンの室外機などの設置工事は対象となりませんが、外壁塗装や屋根塗装を含む、幅広い工事が対象となっています。
助成金額は改修費用の1/3、上限80万円までとなっていますが、空き家バンクを活用して購入した中古住宅の場合には100万円までとなります。
参考『三重県名張市(子育て世帯に対する中古住宅等リノベーション支援事業)』
自治体・制度 | 三重県松阪市『三世代同居・近居支援補助事業』 |
制度の内容 | ● 住宅の取得(新築・購入)および増改築・リフォームに係る費用の一部を助成(市外から松阪市に移住して三世代での同居や近居を始める世帯が対象) |
助成金額 | 新築・購入費用や増改築・リフォームに要した費用(総額20万円以上)の1/2または上限額(同居30万円、近居20万円)のいずれか低い方。 |
対象者 | ● 『親世帯もしくは子世帯のどちらか』または『両世帯』が市外から松阪市に転入する
● 孫が中学3年生までである ● 三世代の同居や近居が1年以上継続すること ● 工事前にこども支援課こども係に申請。 |
三重県松阪市では、子育て世帯に対するリノベーション工事の支援として『三世代同居・近居支援補助事業』を提供しています。
住環境整備のために必要なリノベーション工事の費用をはじめ、新築購入費用などが対象となっています。
三世代での同居、もしくは近居を支援する目的とした事業で、特に近居も対象となっているのが大きな特徴であると言えます。
助成金額は、新築・購入費用や増改築・リフォームに要した費用(総額20万円以上)の1/2または上限額(同居30万円、近居20万円)のいずれか低い方となっています。
例えば、同居するために増改築に100万円かかった場合では、
100万円×2分の1=50万円>30万円
となって、助成金額は30万円となります。
まとめ
外壁塗装・屋根塗装で活用できる助成金・補助金について、実際に提供されている自治体の補助金もご紹介しながら、詳しく解説しました。
外壁塗装・屋根塗装は、戸建て住宅での費用は100万円以上にもなることから、うまく助成金・補助金を活用することによってコストを抑えることができます。
活用できる助成金・補助金については、提供されている自治体の住民であれば誰にでも活用することができます。
ただし、支援を受けるためには、一定の条件を満たしておくことが大切で、多くの場合は事前に申請が必要なことから自治体の情報を掴んでおくことが大切です。
そのため、うまく助成金・補助金を活用して外壁塗装や屋根塗装に取り組みたいのであれば、経験豊富な塗装業者に相談することが大切です。
疑問や質問などございましたら、お気軽に、0120-804-902(8:00~20:00)まで「ホームページ見ました」とお問合せしてください。
津市・松阪市・鈴鹿市・亀山市・名張市・いなべ市を中心に三重県全域が施工範囲です。
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