外壁塗装は、艶あり?なし?プロの塗装業者が徹底解説!
外壁塗装で活用される塗料にはさまざまな種類がありますが、その中でも『艶あり』『艶なし』で悩まれる方がおられます。
新築のようにピカピカと艶のある仕上がりにしたい方もおられれば、落ちついた艶なしの仕上がりにしたい方も多いのではないでしょうか。
ただ、「本当はどちらを選ぶべきなの?」とお考えの方は少なくありません。
それぞれに特徴があり、メリットだけではなくデメリットも存在しますので、それらを理解したうえで選択することをおすすめします。
そこでここでは、外壁塗装の艶あり・艶なしについて、三重県津市、鈴鹿市、松阪市、亀山市、名張市、伊賀市の外壁塗装の職人直営店が詳しくお伝えしていきましょう。
目次
外壁塗装の艶あり・艶なしとは
外壁塗装の艶あり・艶なしと言うと、何となくイメージができるという方も多いのではないでしょうか。
ただ、塗料においては艶あり・艶なしだけではなく、艶の度合いによって5種類に分類されています。
どのような特徴があるのか、詳しくお伝えしていきましょう。
『艶』とは
外壁塗装での『艶』とは、塗膜は光に反射してピカピカする、光沢のことを指しています。
この光の反射のあるものを『艶あり』、ないものを『艶なし』と呼んでいます。
もう少し具体的な基準でお伝えすると、塗膜に対して100%の光を60度の角度で当て、反射した光が何%になったかによって、艶の強さを測っています。
艶の強さのことを『グロス値(光沢度)』と呼んでおり、その値によって塗料の艶を艶ありから艶なしまで5段階に分けているのです。
例えば、『艶あり』の塗料の場合にはグロス値を70%以上としており、『艶なし』では5%以下となっています。
艶ありと艶なしの間にも『7分艶』『5分艶』『3分艶』が存在し、そのグロス値も定められています。
ただし、塗料すべてにこれらの5段階が用意されている訳ではなく、中には艶なしのない塗料や艶ありのない塗料も存在します。
艶あり・艶なしの特徴
艶ありの塗料はピカピカ光が反射するイメージ、艶なしの塗料は落ちついたイメージを抱いている方が多いのではないでしょうか。
艶ありの塗料の見た目はその通り、光の反射によってピカピカし、触った感じもツヤツヤしている特徴があります。
そのため、外壁塗装によって、新築時のような輝きを取り戻すことができます。
艶なし塗料はその名の通り、塗膜の艶は出ずに、落ち着いた柔らかい仕上がりとなります。
敢えて、艶を出したくないという方は多く、美観性を重視したいご家庭に好まれています。
一般的には艶あり塗料は、艶なしと比較して、耐用年数が長いと言われています。
艶ありはピカピカ、ツヤツヤしているイメージがありますが、塗膜表面が滑らかで汚れが付きにくい特徴があります。
そのため、それだけ寿命も長くなるということなのです。
ただし、近年開発された艶なし塗料は、艶あり程度の耐用年数を持つものも現れていますので、塗装業者に相談しながら決定すると良いでしょう。
艶には5種類ある
上記でもお伝えした通り、塗料の艶には『艶あり』『7分艶』『5分艶』『3分艶』『艶なし』の5種類が存在します。
この5種類は、反射した光を数値化したグロス値によって分けられています。
- 艶あり:反射率70%以上
- 7分艶:反射率60%前後
- 5分艶:反射率35%前後
- 3分艶:反射率15%前後
- 艶なし:反射率5%以下
『艶あり』はもっとも光沢度が高く、塗装後には新品のようにピカピカしている印象になり、『艶なし』はまったく艶がないものになります。
7分から3分については、次のようなイメージとなります。
- 7分艶:太陽光の弱い曇りや雨の日にはそれほど艶を感じない
- 5分艶:『半艶』と呼ばれており、全体のちょうど中間の艶感
- 3分艶:良い天気の日に艶が感じられる程度
『3分艶』の場合には、それほど艶を感じないことから、艶なしに分類されることも珍しくありません。
実際にどのような違いがあるかについては、塗装業者が持っている色見本帳などで確認すると良いでしょう。
外壁塗装の艶あり・艶なしの耐用年数
艶ありと艶なしの耐用年数を比較してみると、一般的には艶ありの方が耐用年数は長いと言われます。
実際の耐用年数がどのように異なるのか、その理由も含めて詳しくお伝えしていきましょう。
艶ありの耐用年数が長いと言われる理由
- 艶ありの方が塗膜に汚れが付きにくい
- 艶なしは『艶消し剤』が含まれている
艶ありの耐用年数が長いと言われる理由について、2つのポイントにまとめてみました。
みなさんのイメージ通り、艶ありの塗膜はツルツルしていて滑らかになっています。
滑らかであるということは、それだけ塗膜に汚れが付きにくくなっていると言い換えることもできます。
塗膜に汚れが付いてしまうと、それが劣化の原因となります。
つまり、汚れが付きにくいということは、それだけ耐用年数も長くなるということなのです。
また、艶なし塗料のほとんどは、艶あり塗料にフラットベースと呼ばれる艶消し剤を混ぜることによって、艶を抑えています。
フラットベースとは、艶ありの滑らかな塗膜に細かな凹凸をつくり出すことができるもので、この作用によって光の反射を抑えているのです。
この艶消し剤を混ぜてしまうことによって、通常の塗料の耐久性まで落としてしまうことになってしまいます。
そのようなことから、耐用年数を外壁塗装で一番考慮するのであれば、艶ありを選ぶことをおすすめします。
ただし、現在の塗料は研究開発により、艶なしでも耐用年数の長いものが提供されるようになりました。
艶あり・艶なしの実際の耐用年数は
一般的には、艶あり・艶なしの耐用年数を比較すると、1年半から3年程度の違いがあると言われます。
外壁塗装でよく活用されているシリコン塗料であれば、期待耐用年数が10年程度であると言われることから、1年半から3年程度の違いはかなり大きなものになります。
そのため、艶なしにしたいご家庭において、できる限り耐用年数の長いものを希望される場合においては、『3分艶』の塗料が活用されることがあります。
『3分艶』の塗料は反射率15%前後で、艶なしに分類されることが多い塗料でもあります。
そのため、艶なしで耐用年数の長い塗料を希望する場合には、塗装業者に相談して、どのような塗料があるのか提案してもらうと良いでしょう。
外壁塗装の艶あり・艶なしのメリット・デメリット
艶あり・艶なしのどちらを選択すべきかについては、メリット・デメリットから判断することも大切です。
共にメリットとなる良さがあり、またデメリットも必ず存在します。
どちらからも比較検討してみて、選ぶようにすると良いでしょう。
外壁塗装の艶ありのメリット・デメリット
■メリット
- 塗料が持っている耐用年数が期待できる
- 艶によって汚れが付きにくい
- 塗料の種類が豊富
- 新築のときのよう美しく仕上がる
■デメリット
- 艶は数年程度でなくなってくる
- 艶の程度によっては安っぽく見えることもある
- 艶が目立ちすぎることがある
艶ありのメリット・デメリットをいくつかにまとめてみました。
冒頭からもお伝えしている通り、一般的には汚れが付きにくく、耐用年数が長くなる傾向があることは、大きなメリットであると言えます。
また、塗料の種類も豊富にあることから、お好みの種類を選択することも可能です。
塗装後には、新築のようなツヤツヤした外観に仕上げることができますので、塗装後が楽しみになるでしょう。
ただ、デメリットとして、艶がいつまでも続かないということが挙げられます。
塗膜の劣化と共に艶が少しずつなくなってきますが、一般的には2~3年程度で塗装後と比較してかなり艶がなくなっていることが分かります。
また、艶によって安っぽく見えてしまうことや、目立ちすぎてしまうこともあります。
そのため、特に和風の建物には合わない可能性があります。
そのように懸念される場合には、艶を抑えた『7分艶』『5分艶』『3分艶』などの選択も検討すると良いでしょう。
外壁塗装の艶あり・艶なしのデメリット
■メリット
- 経年による劣化があまり感じられない
- 高級感のある落ち着いた仕上がりになる
- 和風の建物に合う
- モルタルなど相性の良い外壁がある
■デメリット
- 汚れが付きやすい
- 流通量が少ないため種類が限られる
- カラーバリエーションが少ない
艶なしのメリット・デメリットをいくつかにまとめてみました。
艶なしのメリットとして、塗装後においてもそれほど劣化を感じられないということにあります。
艶ありの場合には、艶自体が2~3年程度で落ちてしまい劣化を感じるのですが、艶なしの場合にはそのような心配がありません。
艶がないことによって重厚感を引き出すことができ、高級感を醸し出したいご家庭であればおすすめです。
特に和風建築の建物の場合であれば、艶ありより艶なしの方が合っているケースが多いです。
ただし、艶ありよりも汚れが付きにくいと言えます。
そのため、汚れが目立つようなカラーを採用するような場合には、低汚染性に優れている塗料を選ぶようにすると良いでしょう。
また、艶ありと比較して流通量が少なく、カラーバリエーションも少なくなっています。
どのような製品があるのか、塗装業者にも相談しながら進めていくと良いでしょう。
外壁塗装の艶あり・艶なしの選び方
艶あり・艶なしには、それぞれにメリットだけではなくデメリットも存在します。
そのため、どちらを選択すべきか悩むご家庭も少なくないでしょう。
ご希望や建物にマッチした塗料を選択するポイントをお伝えしていきましょう。
もともと艶なしの塗料を選ぶ
上記において、艶なしは艶ありと比較して耐用年数が短くなる傾向にあるとお伝えしました。
それはフラットベースと呼ばれる艶消し剤が混ぜられていることが原因ですが、それを解消したいのであれば、もともと艶なしの塗料を選ぶと良いでしょう。
例えば、次のような製品があります。
■日本ペイント『インディフレッシュセラ』
優れた耐久性、耐候性を持つシリコン塗料です。艶なしではありますが、美しい仕上がりが特徴となっています。低汚染性に優れており、親水性によって塗膜を守ります。水性塗料ですので、塗料特有のニオイも少なくなっています。
■エスケー化研『エスケープレミアムシリコンクリヤー』
耐候性や耐久性に優れたシリコン塗料です。3分艶ではありますが、艶を抑えた仕上がりになります。低汚染性、防カビ、防藻性によって塗膜を守ります。水性塗料であるためニオイが少ない特徴を持っています。カラーバリエーションも豊富です。
経験豊富な塗装業者に相談を
艶あり・艶なしについて詳しくお伝えしてきましたが、実際のところ、艶ありのメリットを取るか、艶なしのメリットを取るのかは難しいのではないでしょうか。
どちらにも大きな良さがあるからです。
そのため、塗装経験の豊富な塗装業者に、どのような観点から塗料を選択すべきか提案してもらうようにすると良いでしょう。
特に地元で営業している塗装業者であれば、近隣での施工などの経験も踏まえ、また近所との調和、建物と塗料との相性など、さまざまな視点から提案してもらえます。
塗装業者には、色見本帳などによって実際の艶がどのくらいになるのか確認することができますし、カラーシミュレーションなどで確認することも可能です。
艶あり・艶なしでお悩みであれば、まずは塗装業者に相談してみることをおすすめします。
まとめ
外壁塗装の艶あり・艶なしについて、その特徴や耐用年数、メリット・デメリットなどについて詳しく解説しました。
艶ありは、新築同様のツヤツヤした外観に仕上げることができ、汚れが付きにくく耐用年数が長く、種類も豊富なので選択肢がたくさんあるというメリットがあります。
ただし艶は2~3年程度で落ちてしまうといったデメリットも存在します。
艶なしは、高級感あふれる重厚感のある外観に仕上げることができ、特に和風建築の建物にマッチしており、経年による劣化が感じにくいというメリットがあります。
ただし、一般的には艶ありよりも耐用年数は短くなる傾向にあります。
いずれにおいてもメリット・デメリットがありますので、その双方から比較してみて、塗料を選択すると良いでしょう。
そのようなことから、地元で実績のある塗装業者に依頼し、相談しながら進めていくことが大切です。
疑問や質問などございましたら、お気軽に、0120-804-902(8:00~20:00)まで「ホームページ見ました」とお問合せしてください。
津市・松阪市・鈴鹿市・亀山市・名張市・いなべ市を中心に三重県全域が施工範囲です。
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