外壁塗装での高圧洗浄とは?洗浄方法や時間、費用など徹底解説!
外壁塗装の際には、高圧洗浄機を活用してしっかりと外壁の汚れを落としたうえで取り組むことになります。
高圧洗浄をせずに外壁塗装したとすれば、塗料がしっかりと外壁に定着させることができず、しかも綺麗に仕上がらない可能性があります。
しかし、費用相場が数万円程度かかることもあり、中には「高圧洗浄は本当に必要なのですか?」とご質問をいただくこともあります。
そこでここでは、外壁塗装の高圧洗浄について、洗浄方法や作業内容、必要性、トラブル、時間、費用相場など、三重県津市、鈴鹿市、松阪市、亀山市、名張市、伊賀市の外壁塗装の職人直営店が詳しくお伝えしていきましょう。
目次
外壁塗装での高圧洗浄とは?洗浄方法や作業内容
外壁塗装で行われる高圧洗浄とはどのようなものなのでしょうか。
ご家庭の中には家庭用の高圧洗浄機をお持ちで、小まめに外壁を掃除されているご家庭も少なくありません。
しかし、塗装業者は専用の高圧洗浄機を活用し、さらに必要に応じて手作業で外壁の汚れを落としていきます。
・高圧洗浄とは
外壁塗装での高圧洗浄とは、高圧洗浄機を用いて外壁を洗浄するもので、足場を設置して塗装作業の前に行われます。
外壁には、長年の汚れや痛んでいる塗膜などが付着していますので、専用の高圧洗浄機によってしっかりと洗い流していきます。
洗い流す汚れには、外壁に付いている砂やホコリ、雨の流れによってできた汚れや、剥がれかけた塗膜、苔、藻などがあります。
高圧洗浄を行っておくと、塗装がとても綺麗に仕上げることができ、塗料の機能を最大限引き出すことができますから、外壁塗装において欠かせない作業のひとつとなっています。
・高圧洗浄の方法
高圧洗浄は、専用の高圧洗浄機を用いて作業を行います。
ホームセンターや通販などにおいて、家庭用の高圧洗浄機が販売されていますが、それらでは水圧が弱いために、塗装業者は必ず専用のものを活用します。
ちなみに、塗装業者が活用する高圧洗浄機の水圧(最大許容圧力)は14.7MPa(メガパスカル)以上のものですが、家庭用であれば6~11MPa程度の出力しかありません。
単純に言えば、使用する高圧洗浄機は、家庭用の倍ほどの水圧があると考えられます。
そのため、家庭用の高圧洗浄機で洗浄しただけでは、しっかりと汚れや古い塗膜、苔などを完全に落とすことはできないと考えておきましょう。
・高圧洗浄での汚れ残りはどうする
外壁に付着した苔や藻、カビなどについては、高圧洗浄機を用いたとしても水だけでは落としきれないことがあります。
そのため、専用の洗浄剤を活用した『バイオ洗浄』と呼ばれる方法で、汚れ残りを落としていくこともあります。
特に、苔や藻、カビは菌が増殖することによって汚れとなることから、見た目で綺麗であるとしても少しでも菌が残っていれば、再び繁殖してしまうこともあります。
そのため、そのようなことがないように、予防目的でバイオ洗浄が行われることも珍しいことではありません。
また、塗膜の剥がれや錆びなどについても、高圧洗浄だけでは落としきれないことがあります。
そのため、サンドペーパーやブラシを活用した『ケレン』と呼ばれる方法によって、このようなしつこい汚れも除去していきます。
外壁塗装で高圧洗浄は必要?しないのはダメ?
冒頭からお伝えしている通り、高圧洗浄では外壁の汚れを落とす効果があります。
特に、塗膜は経年によって『チョーキング現象』と呼ばれる、表面を手で触れると白い粉が付く症状が現れるようになります。
塗膜は少しずつ劣化していくものですから、大きな汚れなどが見られていないとしても、実際にはこのチョーキング現象がかなり進んでいることも珍しいことではありません。
もし、このチョーキング現象が現れている外壁に、高圧洗浄なしで塗装をはじめたとしたら、塗料の良さを十分引き出すことはできず、すぐに剥がれ落ちてしまうことになるでしょう。
汚れや損傷が見られる外壁にそのまま塗装するのですから、塗りムラが生じるなど、綺麗に仕上がらないことも予想できます。
高圧洗浄機の水圧はかなり高いために、ある意味、汚れを削り取っていると言っても過言ではない作業です。
そこまで洗浄してはじめて、塗料をしっかりと外壁に定着させることができるのです。
外壁塗装の高圧洗浄中にできないこと
高圧洗浄は、高圧洗浄機を活用し、高い水圧で外壁を洗浄していきますから、かなり大量の水を使用することになります。
また、水だけではなく洗浄水を用いることもありますから、いくつかできないことがあります。
ただし、屋外から水道・電気を使用することができれば、留守になってしまうことは問題ありません。
・窓が開けられない
高圧洗浄中においては、高い水圧で外壁を洗浄しますので、仮に少しでも窓を開けてしまうとそこから大量の水が入ってしまうことになります。
そのため、窓や扉など開口できる部分はすべて閉じておき、水圧で開いてしまわないように鍵も閉めておく必要があります。
塗装業者によっては、うっかりと窓を開けて水が入ってしまうようなことがないように、雨戸ごと養生してしまう場合もあります。
・外に洗濯物が干せない
高圧洗浄の日には外に洗濯物を干すことができません。
洗濯物を汚してしまう可能性や、水浸しにしてしまうことを予想できるからです。
ちなみに、高圧洗浄の日だけではなく外壁塗装の工事中には、洗濯物を外に干すことは難しいと考えておいてください。
塗装作業が始まると、塗料のニオイが付いてしまう可能性がありますし、飛散した塗料が衣類に付着してしまう可能性があるからです。
ただし、住宅の形状や作業状況によっては可能になる場合もありますから、事前に相談しておくといいでしょう。
外壁塗装の高圧洗浄でのトラブル
高圧洗浄は高圧洗浄機を用いて高い水圧で洗浄作業を行うことから、音や水の飛散の可能性が考えられ、場合によっては近隣とのトラブルに発展してしまうかもしれません。
音の程度はどのくらいなのか、また飛散の程度についてご紹介し、それらを回避する方法についてもお伝えしていきます。
・高圧洗浄機の駆動音や洗浄音
高圧洗浄中は、高圧洗浄機の駆動音、さらに洗浄機から水が噴き出している音、外壁を洗浄している音などが、どうしても起きてしまいます。
どのくらいの音になるかと言うと、塗装業者が活用している静音タイプの高圧洗浄機であれば60㏈から63㏈程度、それ以外のものであれば80㏈から85㏈程度のものが多いです。
基本的に塗装業者は、住宅で使用する必要があるため、静音設計のものを活用していることが多いので、それほど大きな音を立てるようなことはありません。
とは言え、高圧洗浄中には音が発生するのは間違いありませんし、業者の中には静音タイプではない高圧洗浄機を活用しているケースもあります。
そのため、ご近所に騒音で迷惑をかけたくない、自宅で過ごしているため音が気になる、ということであれば、静音タイプのものかどうか確認しておくと良いでしょう。
・洗浄水の飛散
洗浄水は予想以上に飛び散ってしまうことになり、近隣宅に飛散してしまう可能性も考えられます。
もちろん、近隣に飛び散ってしまわないように養生しますが、それでも水しぶきがたくさん飛びますから、周辺はずぶ濡れになってしまいます。
そのため、外壁塗装の作業を行う前には、必ず近隣の方々にも十分に工事内容の説明をしておく必要があります。
近隣のお宅の洗濯物が濡れてしまう可能性があるような場合には、控えて頂くように声かけしなければならないケースもあります。
・近隣とのトラブル
外壁塗装においては音や水の飛散だけではなく、塗料のニオイや作業員の出入りなど迷惑をかけてしまうようなことが多々考えられます。
事前に外壁塗装をするという断りを入れておかないと、思わぬトラブルに発展してしまう可能性があります。
そのため、外壁塗装が始まる前に、期間や工事の時間、作業内容、考えられるリスクなどについてしっかりと説明しておく必要があります。
もちろん、ほとんどの塗装業者は事前に近隣に対して工事の説明を行うようにしますが、ご自身も近隣に伺っておくほうが心証は良いでしょう。
外壁塗装での高圧洗浄でよくある質問
高圧洗浄において、よく聞くご質問をいくつかまとめてみました。
・高圧洗浄は雨の日にもできる?
雨の日の高圧洗浄は、雨の程度にもよりますが基本的には可能で、しっかりと汚れを落とすことができます。
上記でもお伝えした通り、高圧洗浄の作業中は外に洗濯物が干せず、また近隣に洗浄水が飛散してしまう可能性があります。
しかし、雨の日にはそもそも外に洗濯物を干すことはなく、水が飛散しても問題にならないので塗装業者にとってはむしろスムーズに作業を進めることができるのです。
・高圧洗浄の時間は2時間?3時間?
高圧洗浄のかかる時間は、住宅の大きさにもよりますが、作業時間の目安としては4時間から7時間程度、中には丸一日が必要なケースもあります。
また、高圧洗浄すればすぐに塗装できる訳ではなく、しっかりと外壁を乾燥させてから塗装することになります。
乾燥せずに塗装した場合、塗膜が膨れてくるなどトラブルが生じるためです。
乾燥に要する時間は最低でも24時間、季節や気候によっては48時間程度、つまり二日間ほど必要になることもあります。
そのため、金曜日に高圧洗浄を行い、土日の休日を利用して乾燥させ、月曜日から次の工程に取り掛かるようなケースが多く見られます。
・高圧洗浄の費用相場について
高圧洗浄の費用相場 | 100円~300円/㎡ |
バイオ洗浄の費用相場 | 300円~800円/㎡ |
高圧洗浄の費用相場は上記の通りで、一般的な30坪程度の住宅、150㎡程度の場合であれば、高圧洗浄は15,000円から45,000円、バイオ洗浄は45,000円から120,000円程度になります。
また、高圧洗浄に必要な水道代の負担も、施主の負担となります。
一般的には高圧洗浄であれば1,000円から2,000円程度、バイオ洗浄の場合には洗浄と洗い流しの2回ありますので2,000円から4,000円程度になると考えられます。
外壁塗装での高圧洗浄の注意点
冒頭からお伝えしている通り、高圧洗浄は外壁塗装に欠かせない作業で、丁寧に洗浄すればそれだけ塗料の効果を持続させることができます。
そのため、高圧洗浄も丁寧に対応してくれる塗装業者を選んでおく必要があります。
見積りにおいて高圧洗浄の費用が相場よりも高かったり、あるいは無料となっていたりするケースについては注意が必要です。
無料としている塗装業者の場合では、塗料や足場、下地処理など、どこかに上乗せしている可能性があるからです。
悪質な業者を選んでしまうと、上記でご説明したような、しっかりと丁寧な高圧洗浄の作業を行わないケースもあります。
中には1時間から2時間程度で作業を終わらせ、次の日には塗装作業を始めてしまうようなケースもあるようです。
そのような悪質な業者であれば、下地処理や塗装作業まで手を抜いている可能性が考えられます。
外壁塗装は必ず地元で実績のある塗装業者に依頼するようにしましょう。
地元に根付いて営業を行っている塗装業者であれば、評判が悪くなってしまうと営業活動を行うことができなくなってしまうからです。
まとめ
外壁塗装での高圧洗浄について、その必要性や洗浄方法、費用相場、トラブルなどについて、詳しくお伝えしました。
高圧洗浄は劣化している塗膜の汚れを除去するもので、塗料の機能を引き出し、しっかりと定着させるためには欠かせない工程です。
足場の設置を終え、塗装作業する前には高圧洗浄が行われ、作業時間は4時間から7時間程度、場合によっては丸一日を費やすケースもあります。
作業は専用の高圧洗浄機を用い、高い水圧で洗浄していきます。
騒音や水の飛散などが考えられるため、外壁塗装の工事が始まる前には、工事期間や工事内容について近隣に説明しておく必要があります。
そのようなことから、外壁塗装を検討しているのであれば、経験豊富な塗装業者に相談するようにしましょう。
疑問や質問などございましたら、お気軽に、0120-804-902(8:00~20:00)まで「ホームページ見ました」とお問合せしてください。
津市・松阪市・鈴鹿市・亀山市・名張市・いなべ市を中心に三重県全域が施工範囲です。
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