ベランダの防水工事をご検討の方へ!ベランダの防水工事が必要な症状と種類を併せてご紹介します!
「ベランダの防水工事が必要な症状が分からない」
「防水工事の種類は何種類あるのか」
このようなことでお悩みの方は多いと思います。
今回は、ベランダの防水工事について紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
□防水工事が必要な症状とは
1、表面の色あせです。
トップコートの機能が低下している場合、床の表面が色あせてきます。
トップコートの機能が低下してしまっているので、なるべく早めに塗り替え工事を依頼するようにしましょう。
2、塗膜や防水層のひび割れ、剥がれや膨れです。
この症状には、原因が複数あります。
例えば、表面のトップコートの塗膜のみ剥がれているのか、防水層から劣化してしまっているのかなどです。
防水層から劣化している場合は、業者に確認してもらいましょう。
また、めくれたり、浮き上がったりしている部分がある場合は、下地の工事も必要になる可能性が高いでしょう。
3、ベランダやバルコニーに水が溜まることです。
ベランダに水が溜まってしまうのは、排水溝にゴミが溜まっているか、床の防水効果が低下している可能性が考えられます。
また、そもそも雨水を流すための勾配がない場合もあります。
このような症状が出た場合は、排水溝の掃除を自分でして、水が流れるかを確認しましょう。
その後、症状に改善がない場合は、業者に依頼しましょう。
床の防水効果が低下している場合は、再度リフォームする必要があります。
勾配がない場合は、勾配を作る必要があります。
4、植物や藻の繁殖です。
床を割って植物が芽を出したり、藻が発生している場合は注意が必要です。
これらの植物は、防水層だけではなく下地のコンクリートまで破壊してしまう可能性があります。
そのまま放置してしまうと、建物を損壊させてしまう可能性があります。
□防水工事の種類とは
1、ウレタン防水です。
ウレタン防水とは、ウレタン樹脂塗料によりゴム状の防水膜を作る方法です。
柔らかい樹脂のため、複雑な形状をした場所でもつなぎ目のない防水幕を形成できます。
コストが安く、軽量で建築物にかかる負担が少ないです。
また、複雑な形状の部位でも使用でき、継ぎ目のない均一な仕上がりになるのが特徴です。
しかし、乾燥させる期間が必要なため、工期が長めになります。
2、FRP防水です。
これは、繊維強化プラスチックの略称で、他のプラスティック系の材料の中でも耐衝撃性に優れています。
また、防水性や加工性に優れているので、自動車のバンパーやヘルメットにも使用されています。
工期が早く、耐久性や耐熱性に優れています。
一方、コストが高く臭いが出てしまうのがデメリットです。
□各防水工事の特徴とは
*FRP防水工法
費用対効果が一番高く、工期も短い工事です。
専用の樹脂塗料で塗装をしながら、繊維強化プラスチックのシートも重ねて塗りこみ、防水層を強化します。
シートは、薄く繊維質なので重ねて使用が可能です。
この工法の特徴
1、耐久性に優れていることです。
防水工法で出てくる言葉で、歩行性という言葉があります。
これは、施工した箇所が歩けるかどうかということです。
この工法では、歩行可能で車でも耐えうる耐久性を持っています。
実際に、屋外駐車場、工場の床、一般的な屋上などの車が通る場所に仕様されています。
2、成型が簡単であることです。
使用しているガラスは、ガラス繊維シートという名前ですが、曲げることもできます。
そのため、ベランダの形に合わせて曲げたり、変形できます。
また、ゴムシートとは異なり、幅を合わせるためにカットなどの処理が必要になりますが、この工法ではカットが不要です。
3、軽量であることです。
軽量であることで家に負担をかけずに済みます。
長時間もの間、家のバルコニーやベランダを防水するので、重量が重すぎると防水機能が発揮されない場合があるからです。
4、施工が簡単ですぐに終わることです。
大体1日から2日で終了します。
そのため、他の部分の作業に集中できます。
*ウレタン防水工法
ウレタン防水工法は、施工が比較的簡単で、防水加工で最も主流と言える工法です。
ウレタン防水工法の中にも様々な種類があります。
1つ目は、通気緩衝工法です。
これは、比較的大きなバルコニー用の方法です。
下地に通気シートを敷き詰めて、その上からウレタン塗料を塗るという工法です。
また、通気緩衝シートが下地のコンクリート部分を緩衝しながら支えるので、クラックが置きにくくなります。
この工法は、工期が短く、様々な下地に対応ができ、廃材が出ないのが特徴です。
しかし、塗る人の力量によってムラができたり、工事の不備が後から分かりづらいなどのデメリットがあります。
2つ目は、シート防水工法です。
シート防水は、いくつか種類がありますが、今回は塩化ビニール樹脂シートの特徴についてご紹介します。
塩化ビニール樹脂シートは、塩化ビニール樹脂シートを下地に直接貼り付ける工法を接着工法と呼びます。
塩化ビニール樹脂とは、本来硬いものです。
しかし、防水工法の時は、物質を柔らかくするために混ぜる可塑剤を使用します。
□各防水工事のメリットとデメリットとは
*トップコート
トップコートを塗り替える時のメリットは、DIYが可能で費用が安いことです。
自分で行う時は、大体1万円台でメンテナンスができます。
また、業者に依頼しても3万から5万円程度です。
他のリフォーム工事と比べても、半額から3分の1以下の費用しかかからないでしょう。
一方、防水層自体が直らないことがデメリットです。
トップコートの塗り替えは、異常や不具合が起きる前に行うメンテナンス作業になります。
もし、軽い傷であれば問題はありません。
しかし、目立つような傷の場合は対処できない可能性が高いでしょう。
*FRP防水
FRP防水のメリットは、衝撃や摩擦に強く工期が短い点です。
他の工法よりも、硬く丈夫な仕上がりになります。
そのため、耐荷重性と耐摩擦性に優れています。
また、他の防水と比べても軽量なので、古い住宅や重さに弱い設計の家にも向いています。
防水工事自体は、乾燥を待つ工程が少ないので1日から2日で完了します。
一方、メンテナンス頻度が多く、金属製や広くて木製のベランダには不向きです。
この工法は、他の工法に比べて紫外線に弱いでしょう。
そのため、マメな塗り替えメンテナンスが必要になります。
最低でも、5年に1回塗り替えメンテナンスすると良いでしょう。
さらには伸縮性がなく、床面に膨張が合った場合は割れてしまう可能性があります。
*シート防水
シート防水のメリットは、日差しに強く、異常が発見しやすく、デザインが選びやすい点です。
この工法は、紫外線や熱に強く、日差しが良く当たるベランダに向いています。
また、トップコートを塗る必要がなく、定期的なメンテナンスが不要です。
一方、凹凸などのでこぼこした床では施工が不可能になります。
さらには、約15年ごとの全交換が前提になります。
*ウレタン防水
ウレタン防水は、材質や形状を選ばずに施工ができる点が最大のメリットになります。
防水工事では、床との相性や広さなどの関係で施工ができない場合がありますが、ウレタン防水工事ではどんな素材でもできます。
しかし、工期が長めで、ベランダでは3から7日、屋上では5から10日ほどかかります。
□おすすめの防水工事とは
価格を重要視するのであれば、ウレタン防水工法が良いでしょう。
理由は、平均工事費用が安いからです。
また、アスファルト防水と同様の耐久性を発揮し、塗料の伸びも良いので、自分でDIYができます。
しかし、塗料のみで均一に仕上げるのは難しく、工事期間も長くなるうえに誤った工法をしてしまった結果、本来の効果が発揮できなくなる可能性があります。
もし、自身の手で行う場合は、10年内に防水工事がされたベランダで実施すると良いでしょう。
一方、確実性を重視するのであれば、FRP防水が良いでしょう。
なぜなら、シートで防水層を作るので、表面が均一になり、短い時間で作業が終了できるからです。
値段は、ウレタン防水よりも割高になります。
しかし、シート同士の継ぎ目を重ねて隙間をふさげるので高い防水効果と耐久力が期待できます。
ただし、作業スペースが狭いと作業そのものができない可能性があるので、住宅用の小さなベランダを工事する時は、注意が必要になります。
□防水工事を依頼する時の注意点とは
防水工事を行うときは、防水専門業者に依頼するようにしましょう。
防水専門の業者に依頼することで、住宅の状態もしっかりと理解したうえで工事を行なってもらえます。
工事は多くの費用がかかり、時間もかかります。
手間をかけて行なった工事がしっかりとできていないと、時間とお金を無駄にしたように感じてしまいますよね。
専門性を持っている防水専門の業者の方が、住宅ごとの特徴を把握し最適な工事方法を選んでくれます。
防水専門の業者以外に依頼する場合は、外壁塗装会社にお願いしてみましょう。
しかし、雨漏りや工事の不具合が心配だという方は、防水専門の業者に頼んだほうが良いでしょう。
防水工事の時は、その道のエキスパートである防水工事の専門業者に依頼するようにしましょう。
また、外壁塗装と防水工事を同時にする際も同様で、外壁塗装は外壁塗装の専門の方に依頼し、防水工事の際は防水工事専門の方に依頼するようにしましょう。
□まとめ
今回は、ベランダの防水工事について紹介しました。
防水工事をする時には、たくさんの気をつけるべきポイントがあります。
今回の記事を参考にして、ぜひベランダの防水工事を検討してみてくださいね。
自分の住宅にはどのような工事を行えばよいか分からない方は、積極的に依頼先に質問するようにしましょう。
この記事が少しでも役に立つと幸いです。
また、名張市、亀山市周辺で防水工事にお困りの方はぜひ当社にご相談ください。