3月24日 ふるさと新聞掲載して頂きました。
他業界の”当たり前”意識 職人直営店リペイント匠
外壁塗装の職人直営店『㈱リペイント匠』=津市一身田上津部田、久保信也社長=は今月5店舗目となる亀山店=亀山市川合町=をオープン。順調に業績を伸ばしている。2012年に設立したリペイント匠は、一戸建て住宅に特化した職人直営店。
久保社長が塗装事業を始めた頃は、薄利な下請け業務が中心だったため、どれだけ仕事をしても利益が出ないだけでなく、顧客に満足してもらえる仕事を提供する事ができなかった。
そこで一念発起し、今の会社を設立塗装専門の職人で育てた塗装職人による高品質な仕事を適正価格で提供する事で信条に掲る。現在は津市の本店をはじめ亀山市、鈴鹿市、松阪市、名張市に拠点を構えるまで成長している。
同社の成長を支える要因は、若い人材の確保と育成。建設現場で働く職人は高齢化と人材不足が年々深刻化しているが、同社ではその要因を建設業の常識にあると考えた。
雨などで工事が出来ないと給料がもらえない給与形態の日給月給は建設業では一般的だが、それでは若者が安心して働けないと、他の業界で一般的な毎月決まった額の給料がもらえる月給制を採用。休日や福利厚生なども他業界と比較しても遜色のないレベルにまで整えるなど労働環境の改善にも努めてきた結果、新卒の”職人志望”も増えている。
育成においても世界の常識の「見え盗め」を良しとせず、作業工程から接客まですべてをマニュアル化し、ノウハウを全社員で共有。丁寧な指導と合わせ、新入社員が不安を抱くことなく短期間で効率よく技術を身に着けられ、質の高い仕事を提供できるようになるという。
「建設業に若者が集まりづらいのは他の業界の”当たり前”をやれていないから」と語る久保社長。今後も塗装専門の職人の発展だけでなく、建設業に携わる若者を増やすチャレンジを続けていく。