外壁塗装をお考えの方へ!防水について紹介します!
名張市周辺で外壁塗装の防水をしたいと考えていらっしゃる方はいませんか。
外壁塗装の防水方法が分からない方も多いと思います。
実は外壁塗装の防水には種類や方法が複数あり、壁の種類や方法に合わせる必要があります。
そこで、今回は外壁塗装の防水について解説したいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
□外壁防水塗装の役割とは?
外壁防水塗装の役割は、水を防ぐことです。
住宅の壁は地震や風、車の振動などのダメージで少しずつヒビが入ります。
ヒビ割れは住宅内部に水を浸入させ、住宅の構造材を腐らせることで、住宅の寿命を縮めることにも繋がります。そのため、水の浸入を防ぐにはヒビを防ぐ必要があります。
防水塗料とは、防水性の高い弾性塗料のことで、一般的な塗料よりも弾力性の高い塗膜になります。
一般塗料の伸縮率が100パーセント程度なのにくらべて、弾性塗料の伸縮率は200から600パーセントにもなります。
一般塗料にヒビ割れが起きた際は塗膜まで破れてしまいます。
しかし、弾性塗料はヒビ割れに合わせて塗膜が伸びるため、ヒビ割れが起きたとしても、内部まで浸入することを防げます。
ヒビ割れにはいくつか種類があります。ヒビの大きさによって種類が分けられています。
幅が0.3mm未満、深さが5mm未満のヒビはヘアラックといい、細く短いヒビを指します。
劣化や乾燥時間が足りなかったことが原因で発生します。
また、モルタルなどの外壁材で乾燥の際、水分蒸発によって収縮してしまうことが原因で起こるヒビを乾燥クラックといいます。
幅が0.3mm、深さが5mm以上のヒビは構造クラックといいます。
これは構造的な欠落などが原因で発生します。
そして、一度に一面の塗装をせずに、作業を何回かに分けてしまった場合に起こるのが縁切れによるクラックです。
これらの中で、1mm以上のヒビ割れは雨漏りの心配があります。
しかし、0.3mm以下のヒビであっても、浸水の危険性はあります。
もちろん、ヒビ割れがあったとしても、すぐに雨水が浸入するわけではありません。ヒビ割れをそのままにしておくことが最も危険であるため、すぐに修復することが大切です。
ヒビ割れが生じやすい外壁もあります。
モルタル外壁という外壁がそうです。モルタル外壁はセメントと砂を混ぜた素材で、2000年頃まで多くの住宅に採用されていました。
反対に防水塗装に適した素材の壁もあります。
防水性の高い弾性塗料は伸びるため、ひび割れを上手く埋めることができます。弾性塗料には合う外壁と合わない外壁があります。
モルタルやコンクリートに適しており、サイディングが適さない外壁です。
外壁から水が入りやすい箇所もあります。
モルタルやコンクリートはヒビ割れ箇所から、サイディングはジョイント部分のシーリングの劣化部分です。一般的なサイディングは10年程度持続しますが、シーリング部分は5年ほどでヒビ割れしてしまうこともあります。
他にも窓枠や換気口などから雨漏りすることもあります。
防壁塗装にはメリット、デメリットがあります。
メリットは雨水の浸入を防げること、雨漏りによる建物の耐久性悪化や腐敗を防げることです。
デメリットはヒビ割れの大きさによって対応できないものがあること、ふくれが起きやすいこと、3年から5年ほどしか持たないことです。
□防水塗装をするおすすめのタイミング
防水塗装をするときのタイミングは3つあります。
1つ目は劣化症状が出たときです。
ヒビ割れやはがれがでたら防水塗装をしましょう。
ヒビ割れは雨風や紫外線の影響で劣化することが原因です。
はがれも同様の原因で起こります。
はがれが生じると、防水機能が低下しているので、直ちに防水塗装を行いましょう。
2つ目は前回の塗装から10年以上経過したときです。
塗料は大体10年持つため、前回の塗装から10年前後経過していれば、防水塗装を行うタイミングです。
しかし、10年が経過していなくても、ヒビ割れなどの劣化症状がでることがあります。その時は早めに防水塗装を行うようにしましょう。
3つ目は水がたまりやすくなったときです。
ベランダなどに水がたまる原因は防水層の下の下地に問題があるからです。
下地に問題がでてしまうと、防水機能が低下してしまいます。
そのため、防水塗装を全てはがしてデコボコをなくすなどの大規模な補修が必要になってきます。
□外壁の防水方法とは?
1つ目は防水塗料です。
これは最も一般的な方法で、外壁の塗り替えの際に弾性塗料にするだけなので、手軽です。
ただし、効果をだすためには、一定の厚さで塗装する技術が必要です。
そのため、実績のある業者に依頼することが大切です。
2つ目は防水材です。
防水材は塗料の上から使うことができます。
防水塗料に類似する部分がありますが、無色透明であるため、外観を損なわずに済みます。
防水には様々な種類がありますが、一般的にはベランダなどに使われます。
また、弾性塗料の年数が3年から5年ほどかかるのに対して、防水材は10年から13年ほど持たせることができます。
3つ目は防水シートです。
これは外壁材と構造材の間に設置するもので、昔はアスファルトフェルトによるものが主でしたが、現在は透湿防水シートがよく使用されています。
アスファルトフェルトも透湿防水シートも外壁の下地に使われています。
しかし、住宅の高気密高断熱化が進んだだめ、室内の湿気を壁にとどめることを防ぐために透湿性の高い透湿防水シートが使用されるようになりました。
これも素人にはできないため、業者に依頼しましょう。
4つ目は防水スプレーです。
靴用の防水スプレーと同様の防水スプレーが外壁にもあります。外壁用の防水スプレーは外壁に吹きかけるだけなので、手軽に使用できます。
しかし、塗膜が薄いので、緊急時に使用しましょう。
5つ目は防水テープです。
防水テープも応急処置としてよく使用されます。
主に屋根や外壁からの雨漏りの応急処置として使用します。
汚れを除いて、空気が入ったり、しわができたりしないように貼り付けましょう。これは完全に緊急時の対応なので、応急処置の後は、早急に業者に連絡しましょう。
□防水塗装の仕上げ方法とは?
1つ目は単層弾性仕上げです。
単層弾性仕上げは下塗り後、弾性塗料を2、3回上塗りして仕上げる方法です。これが戸建て住宅で最も一般的な方法です。
2つ目は複層弾性仕上げです。
複層弾性仕上げは、下塗り後、弾性塗料で2回中塗りをします。
その上から塗料を2、3回上塗りをする方法です。
この方法は塗膜に厚みができ、より高い防水性能を発揮できます。
3つの仕上げの中で最も弾性が強いですが、費用や人件費がかかることもあるため注意が必要です。
3つ目は微弾性塗料仕上げです。
微弾性塗料仕上げは、伸縮性のある素材で下塗りし、そのあと上塗りを1、2回行います。
この方法は3つの方法の中で最も弾性が弱い方法です。
□防水塗装の塗料について
防水塗装では次の2種類の塗装を使用します。
1つ目はウレタン防水です。
これは、液状のウレタン樹脂を塗装して硬化させ、弾力性のある層を下地に使用します。
ウレタン防水は伸縮性と粘性があり、液状であるというメリットがあります。
そのため、どんな形状の下地にも塗装できるという特徴があります。
ベランダ、バルコニー、さらに屋上でも使用でき、万能性が高いです。
反対に、デメリットとしては、乾燥時間がかかるため、工事期間が長くなることが挙げられます。
また、手作業での作業になるため、均一に仕上げる技術も求められます。
そのため、仕上げが難しいこともデメリットの1つです。
この塗料を使用する際は、技術力がある業者に依頼しましょう。
2つ目はFRP防水です。
これは繊維強化プラスチックのことで、ガラス繊維などを組み合わせた強化プラスチックです。
FRP防水とは、この樹脂と補強材としてガラスマットを組み合わせた防水層を使います。
メリットは耐水性や耐熱性、耐久性の全てが高く、軽量であるため、住宅への負担が少なく済むことです。
さらに、摩擦にも強く、ベランダやバルコニーなどの日常的に使用する場所への塗料に最適です。
反対に、デメリットもあります。
それは紫外線に弱いことです。
そのため、屋上には使われず、ベランダ、バルコニーの塗装によく使用されます。
さらに、伸縮性が低いため、紫外線が当たらない場所でも、広範囲の塗装には不向きといえます。
□防水塗料を使うときに注意すること
防水塗装を使用する際には、2つ注意する点があります。
1つ目は基準塗布量を満たすことです。
防水塗料は伸びることでヒビ割れをふさぎ、防水性を確保しています。
そのため、基準塗布量を下回る量だと、ヒビ割れが起きた時に切れてしまいます。
ただ、塗膜の厚みを見た目で判別するのは非常に難しいでしょう。
そのため、業者に依頼した際に規定量が塗布されているか、塗料の缶数を確認させてもらうようにしましょう。
2つ目は乾燥時間の確保をすることです。
塗料は乾燥の時間を確保できないまま2、3度塗りをしてしまうと、硬化不良を起こしてしまいます。
硬化不良を引き起こしてしまうと、防水効果を発揮することができなくなってしまいます。
業者に依頼する際には、乾燥の時間がしっかり確保されているかを工程表で確認できます。
なお、それぞれの工程でどれくらいの乾燥時間を確保しなければいけないのかは、塗料によって異なります。
そのため、各メーカーのホームページ等でしっかり調べてから行いましょう。
□まとめ
今回は外壁塗装の方法について、種類や方法、注意点を解説しました。
家の壁の種類や特徴、箇所によって塗装の種類、方法を変える必要があります。
信頼できる業者に依頼したり、ネットでしっかり下調べを行うようにしましょう。
今回の記事を外壁塗装の際に役立てていただけると幸いです。