外壁塗装の業者選びを鈴鹿市の塗装業者が徹底解説!
外壁塗装はお金がかかる高い買い物です。
そのため、
「できるだけ安く収めたい」
という気持ちが働くのは当然のことでしょう。
しかし、外壁塗装は「安かろう、悪かろう」がある工事です。
高い塗料を選んでも、適切な処理がされていないためすぐに剥がれてきたり、現場で薄めて使われたら意味がありません。
明らかに安い工事には、安い理由があるものなのです。
不当に高い工事は論外ですが、安さ第一で選ぶことも失敗につながる要因になります。
まずは質にこだわり、そのうえで価格について考えるという順番を踏まえる事が大事かと思います。
この順番を意識していれば、安さをエサにして契約を取る悪質な業者に引っかかる可能性も低くなるでしょう。
一定の質が見込める業者が複数ある場合は、相見積もりを取って価格を比較します。
ただ、その際にも注意点があります。
いくつかの見積書を並べると、どうしても「同じ塗料なら、安いほうがいいかな」と考えてしまいます。
そこで再び安さ第一の視点に戻ってしまうケースが多いため、実績はどうか、保証はあるか、職人はどんな人たちか、そして「どんな業者か」といった視点も必ず持っておくようにしましょう。
この他に、疑問や質問などございましたら、お気軽に、0120-804-902(8:00~20:00)まで「ホームページ見ました」とお問合せしてください。
目次
⑴資金計画を立てよう
外壁塗装の予算感は人それぞれです。
各家庭の家計事情が影響しますし、どんなプランで見積もりを作るかは「細かくチェックしたい」という人がいれば「お任せ」という人もいます。
どんな仕上がりを求めるかによっても変わります。
必要最低限の塗り直しをしたいという人もいれば、デザインや機能にこだわった家に変えたいという人がいます。
どちらが正解というわけではありません。
重要なのは、予算感にあった業者を選ぶこと。予算について事前にきちんと話し合っておくこと。
そして、外壁塗装の費用をあらかじめ準備しておくといいのかも知れません。
色々とご相談を受けていると、外壁塗装のためにコツコツ貯金している人は少数派です。
急な雨漏りで修理費用が必要になり、家計の大きな負担になっているケースもありますし、費用が原因で工事を先送りする人もいます。
そのような状態を避けるために、資金計画は着々と進めていくことが大事です。
また、リフォーム資金を貯めている人もいますが、その多くは、トイレ、浴室、キッチンなどのリフォームを想定しています。
これらは毎日のように使いますし、リフォームしたときの様子も想像しやすいため、「いずれリフォームしよう」と考えて資金を貯める人が多いのです。
一方、外壁や屋根は普段の生活のなかであまり意識することがないため、資金準備が遅れがちになります。
しかし、生活への影響で見るとどうでしょうか。少々古いキッチンを使う分にはおそらく支障はありません。
外壁塗装を放置すると雨漏りの原因になりますし、躯体が腐食すると家そのものが傷みます。
そう考えると、外壁塗装の費用は、建物を守るという点でも生活を守るという点でも欠かすことができない費用といえます。
トイレやキッチンなどのリフォーム資金を貯めている人は、優先順位や必要性を考えたうえで、その一部を外壁塗装に回すことを検討してみてください。
・外壁塗装の費用内訳
外壁塗装の費用の内訳は、大きく5つにわけられます。
⑴材料費
塗料、養生シート、コーキングなどの材料費です。使用する塗料や家の劣化具合によって変動します。工事費用の約2割を占めます。
⑵足場代
足場を組むための費用です。弊社では自社での職人で足場を組み立てる事が多いですが、一般的には外壁塗装の業者と足場を組む業者は別々であることが多いため、足場の業者に支払います。工事費用の約2割を占めます。
⑶人件費
業者に支払うお金です。職人の数、工期などによって金額が変わります。また、元請けから下請け、孫請けへと仕事が流れるほど、各業者でマージンが発生するため、人件費が高くなります。工事費用の約3〜4割を占めます。
⑷その他諸費用
刷毛やローラーなどの消耗品や、工事の許可を取るための費用などが含まれます。工事費用の約1割を占めます。
⑸利益
業者の利益です。全体の費用のうち約1割が利益になります。
⑵業者選びの3つのポイント
⑴きちんと相談できるかどうか
外壁塗装の仕上がりと依頼者であるお客様の満足度は、業者選びでほとんど決まります。
仕上がりについては、完成イメージをきちんと相談できるかどうかが大事です。
もちろん、職人の技術力も重要です。
しかし、希望どおりの家に塗り替えるためには、技術力や実績、塗料の知識が豊富といったことだけでは不十分です。
まずは、お客様がどんな家を望んでいるかを業者側が理解する力が必要です。
そのイメージを聞き出すためのコミュニケーション力も必要です。
そのような下地があって、初めて職人の技術が生きるのです。
満足度は、不明な点やわからない点を丁寧に説明してくれること、色や塗料選びの過程で、良いことばかりではなくデメリットもきちんと教えてくれることなどがポイントになるでしょう。
⑵価格より質
外壁塗装は高額なお金がかかる高い買い物です。
そのため、「できるだけ安く収めたい」という気持ちが働くのは当然のことでしょう。
しかし、外壁塗装は「安かろう、悪かろう」がある工事です。
高い塗料を選んでも、数年後に剥がれてしまったり、現場で薄めて使われたら意味がありません。
明らかに安い工事には、安い理由があるものなのです。
不当に高い工事は論外ですが、安さ第一で選ぶことも失敗につながる要因になります。
まずは質にこだわり、そのうえで価格について考えるという順番を踏まえると失敗が少なくなると思います。
この順番を意識していれば、安さをエサにして契約を取る悪質な業者に引っかかる可能性も低くなります。
一定の質が見込める業者が複数ある場合は、相見積もりを取って価格を比較します。
ただ、その際にも注意点があります。
いくつかの見積書を並べると、どうしても
「安いほうがいいかな」
と考えてしまいます。
そこで再び安さ第一の視点に戻ってしまうケースが多いため、どんな業者か、実績はどうか、保証はあるか、職人はどんな人たちか、といった視点も必ず持っておくようにしましょう。
⑶時間をかけて選ぶ価値がある
3つ目のポイントは、焦って契約しないことです。
外壁塗装は急いでもいいことはありません。
焦れば焦るほど「安いところでいいや」と考えてしまったり、契約を急がせる悪質な業者に騙される可能性が高くなります。
外壁塗装は、この先10年の暮らしに影響します。
どんな家にしたいか、どんなふうに暮らしたいかをじっくり考えることが大事ですし、そのための業者選びに時間をかけるだけの価値は十分にあるはずです。
⑶外壁塗装でトラブルを避けるための業者選び
外壁塗装をする時の業者選びについてもう少し具体的にかいていきたいと思います。
・地元の専門店
まずは、地域をよく知る、地元の業者であることが大事です。
お客さんの自宅と業者の距離が物理的に近いほど、何かあったときにすぐに来てもらえます。
打ち合わせについても、コロナ禍の影響でリモートで行うケースが増えましたが、近ければ近いほど相談しやすく、自宅の外壁や屋根など現物を見ながら細かな相談ができます。
また、業者が家から近ければ、依頼する際に業者の様子を見にいくこともできます。
業者の外観だけですべてを推し量ることはできませんが、外壁や屋根の塗装をするわけですから、外観が汚れている業者を見て「ここに頼みたい」とは思わないと思います。
地元密着型であれば過去に施工した家も周辺にあります。
現物がどのようなものか見に行きやすいのも地元の業者に依頼するメリットです。
・施工実績
施工実績の多さも大切な業者選びの基準の一つです。
ハウスメーカーの外壁や屋根の素材によって塗料も専用のものを使わなければいけない時もあり、また近年ですと、
「経年劣化で脆くなるアスベストのない屋根材」
「表面に特殊なコーティングがされているサイディング」
などトラブルが起きやすい材料も多いです。
施工方法も建物や外壁、屋根の材質で変わってきます。
・塗装専門の職人をよる塗装工事
塗装専門の職人専属とは、塗装専門の職人で採用し、雇用し、教育しているという意味です。
外壁塗装業界は多重構造ですので、実はこのタイプの業者は非常に少ないです。
塗装専門の職人で採用し、雇用し、教育している職人がいるかどうかが大事なのです。
塗装専門の職人で工事できれば、多重構造で発生する中間マージンがなくなり、お客さんの費用をすべて工事に使えるようになります。
一概にはいえませんが、複数の中間マージンが発生する大手ハウスメーカーに依頼する場合と比べると、同じ質の工事を半分くらいの値段で行うこともできます。
また、お客さんと業者の1対1の付き合いになりますので、意思の疎通が図りやすくなり、「言った、言わない」の伝言ゲームのコミュニケーションでトラブルが起きる可能性も低くなります。
ただし、塗装専門の職人がいても、技術力や対応力が低ければ工事の質は下がります。
そのため、塗装専門の職人で採用し、雇用するとともに、教育していることが重要なポイントなのです。
・技術力
技術力があるのは外壁塗装業者として当たり前のことです。
過去に塗装した家を見たり、インターネット上の口コミ情報などによっても、技術に定評がある業者かどうか見えてくるものです。
口コミについては、例えば、業者の評判などについてはインターネットで検索して複数の情報を見ることができます。
各業者のウェブサイトで「お客様の声」や「アンケート回答」などを紹介しているページも口コミの一種ですが、自分の会社の宣伝のために作っているページだということを前提に読む必要があるでしょう。
ユーザーの顔写真や手書きの手紙の写真などがなく、ただテキストで「大満足です」「依頼してよかったです」などと打ち込んでいる場合、実際にはそのような声がなくても作れてしまうため、話半分で見たほうがよいですし、私は個人的には信用しません。
また、紹介サイトやアフィリエイト目的の個人のブログも、良いコメントを抜粋していたり、「サクラ」のような人が書いていたりする可能性があるため、鵜呑みにしないほうがよいと思います。
口コミや評判を調べる方法としては、Facebook、インスタグラム、ツイッターなどのSNSを見る方法もあります。
業者のアカウントの場合は自社ウェブサイトと同じ程度の信頼性にとどまりますが、外壁塗装をした人が個人のアカウントで感想や写真を投稿していることがあります。
自社アカウントだった場合も、個人の人に向けたリプライや、仕事とは直接的には関係がないプライベートな投稿などを見ることで、その業者の対応力や人柄などが感じ取れることがあるはずです。
・提案力
良い業者を選ぶためには、技術力のほかに提案力も必要です。
提案力は、「こういうデザインはどうか」「この塗料を使うとこんな効果が期待できる」など、依頼者であるお客さんが知らないことやわからないことなどを、専門家の立場から提案する力のことです。
外壁塗装業者は、一言でいえば壁や屋根を塗る業者です。
しかし、せっかく大金を使うお客さんとしては、より良い家にするためのアイデアやアドバイスを受けられるのが理想です。
そのためには、単に塗装する塗装屋でなく、デザインや機能面の提案ができる業者を選ぶことが大事です。
そのような力を持つ職人を、我々はペイントデザイナーと呼んでいます。
塗装というと、壁一面をローラーで一色に塗りつぶす作業をイメージする人が多いと思います。
もちろん、ムラなく塗りつぶすだけでもそれなりの技術が必要です。
一方で、壁はいわばキャンバスのようなものですから、アイデア、発想、センス、技術力を駆使することで、さまざまな見た目に変えることができます。
例えば、平坦な壁をレンガ調に見せることができますし、木目調に見せることもできます。
家のアイコンとなるようなイラストを手描きで描き入れることもできますし、白いモルタルを使って凹凸を付け、手触りから変えることもできます。
提案力がある業者なら、例えば「アンティーク風にしたい」というお客さんのリクエストを受けて、アイデアなどを駆使した提案ができるものなのです。
そのような業者を見つけられれば、仕上がりについて相談しながら、イメージを膨らませることができます。
期待を超える仕上がりになり、満足度も高くなることでしょう。
「お客さんの期待を超える」ことは、実は、作業をする職人にとっても大きなモチベーションになります。
働く側の意識として「自分は単なる塗装屋」と思っているとやる気が高まらないものです。
「ペイントデザイナーとして提案できる」
「お客さんの期待にアイデアと技術で応えられる」
そんなふうに思えることで、やる気が高まり、発想力も高まるものなのです。
そのような業者を探す方法として、過去に塗装した実績をよく見比べてみてください。
変わったデザイン、自由度が高い塗装、塗装例のバラエティに富んでいる業者などを見つけたら、塗装の経緯を聞いてみましょう。
「この家はお客さんからのリクエストで、細部までこだわって塗装しました」
「モダンなイメージというリクエストを聞いて、玄関周りを塗り分けました」
そんな答えが聞ける業者が見つかれば、満足度が高い塗装になる可能性が高くなります。
ちなみに、そのような塗装をするためにも、中間マージンがなく、塗装専門の職人を雇っている業者がお勧めです。
実際に作業をする職人と直接コミュニケーションできますし、中間マージンがない分、費用に余裕を持ってさまざまなことに挑戦できるからです。
・保証・会社の安定性
まずは倒産しないため、社員が安心して働けるための健全な経営、施工後の保証やアフターフォロー、工事中の保険がきちんとしていることです。
外壁塗装は、終了直後はきれいに見えるはずです。しかし、施工が悪かったり手抜きした部分などがあれば、2、3年後に色ムラなどが現れることがあります。
屋根についても、雨漏りを修理した直後は直ったように見えるかもしれませんが、しばらくして雨漏りが再発するケースがあります。
このようなときの備えとなるのが業者の施工保証です。
保証がない場合、色ムラの修正や雨漏り工事のやり直しのために別途料金が発生する可能性があります。
外壁塗装は基本的には塗ってから10年くらい持たせるものですし、雨漏りは、同じ場所の雨漏りが再発しないことが大前提です。
そのため、長期保証がある業者が望ましいですし、そもそも長期で保証できるくらい経営が安定している業者を選ぶことが大事です。
また、保証は工事の質に対する自信の表れでもありますので、保証をつけている業者のほうが技術力があるという見方もできると思います。
工事中の保険は、工事中に事故があったときのための備えです。
外壁塗装の工事は、足場を組んだり高い場所で作業を行ったりするため事故が起きる可能性があります。
職人の過失で家のものが壊れたり窓ガラスが割れたりすることもありますし、隣の家や車などに塗料が飛び散ることもあります。
そのような場合でも業者が保険に入っていれば損害賠償金が出ますので、補償トラブルになるリスクが小さくなります。
保証の内容はさまざまですので、一例として私の会社の保証の例を紹介しましょう。
私の会社は施工完了したお客さんに無料で施工保証書を発行し、5年〜10年間の施工保証をしています。
保証期間に開きがあるのは、使用した塗料の種類などによって保証内容が変わるためです。
例えば、シリコン塗料の塗装なら5年~7年、フッ素塗料とガイナは8年、無機ハイブリッド塗料は10年といった差があります。
また、塗料にはメーカー保証がついている場合もありますので、一部の塗料については無料で二重の保証がつくことになります。
ちなみに、保証期間が過ぎたあとでも、何か問題が発生した場合はきちんと対応します。
私の会社に限らずですが、技術力や対応力に自信がある業者は、基本的には保証期間に縛られることなくアフターフォローしています。
なぜなら、問題が起きないように施工している自信がありますし、万一にでも不良施工を放ったらかしにすれば、それが悪評となって自分たちに跳ね返ってくるとわかっているからです
⑷悪質な業者には注意をしてください。
営業担当者が町を回り、各家のインターフォンを押して外壁塗装の飛び込み営業をする業者です。
そもそもの話として訪問販売業者はお勧めできません。なぜなら、外壁塗装やリフォーム工事のクレームを見ていくと、このタイプの業者に依頼し、トラブルになっているケースが圧倒的に多いためです。
そのため、訪問販売業者がきた場合は、「そろそろ塗り替えが必要なのだな」と考える1つの材料にするくらいにとどめておくのがよいでしょう。
こんな営業トークは注意
訪問販売業者がよく使う営業トークがいくつかあります。
・不安をあおる
「すぐに外壁の工事をしないといと家がダメになります」
「雨漏りします」
「瓦が剥がれます」
といった言葉で不安をあおり、契約を急がせます。
外壁や屋根は、劣化の具合が家の外からすぐに分かるため、訪問販売しやすいという特徴があります。
そのため、まずは外から壁などを見て、多少でも劣化を確認できたときにインターホンを押し
「このまま放っておくと大変ですよ」
と不安をあおるのが訪問販売業者の基本的な営業方法です。
業者はおそらく、「不安をあおる」「工事が必要だと思わせる」「契約に結びつける」という3ステップで契約を取ろうと考えています。
もしかしたら本当に劣化している部分があるかもしれません。
しかし、仮にそうだとしても、まずは手間ですが、自分で良い業者を探すことをおすすめします。
・割引を提案する
「本来なら200万円ですが、本日中に契約してくだされば80万円にします」
「立地が良いので格安なモニター価格で塗装できます」
などと提案し、安さに釣られやすい人から契約を取ります。
値引きがエサになりやすいのは、外壁塗装の相場を知らないお客さんが多いためです。
工事費は、家の大きさ、周辺環境、使用する塗料などによって変わります。
どういう条件のときに、どれくらい高くなる(安くなる)かも不透明です。
・安さが売り
値引きではなく、最初から安さを売りにしている業者もいます。
例えば、他社で見積もると100万円くらいの工事を、半額やそれ以下の価格で引き受けるような業者です。
価格だけで比べる人は、このタイプの業者に興味を持つでしょう。
しかし、お勧めしません。
なぜなら、外壁塗装は簡単に安くできる仕事ではなく、「安かろう、悪かろう」が当たり前にある業界だからです。
お客さん側から見ると外壁塗装の相場はよくわからないものかもしれませんが、実は塗装料金の内訳はだいたい決まっています。
材料の塗料は原価が決まっていますし、道具代も決まっています。
作業代金も塗装する面積によって決まります。そこに常識の範囲内の利益を乗せて、料金が決まっています。
つまり、多少ならともかく、大幅に安くできる要素がほとんどないのが実態なのです。
・「無料」という言葉で関心を引く
「無料で診断します」
「外壁が危ないようなので点検させてほしい」
と訪問し、「無料ならいいか」と思わせます。
当然、無料の診断や点検の結果として「外壁がだいぶ傷んでいる」「すぐに塗装したほうがよい」といった提案をします。
このような話を聞いたとしても「安いな」「無料か」などと乗ってはいけません。
「ここで契約すると高確率で失敗する」と考えて、冷静に聞き流すのがよいでしょう。
少なくとも、その場で契約はせず、いったん帰ってもらいましょう。
その間に、家族でも友人でも、誰かに相談してください。適正価格の提案である可能性がないわけではありませんが、ほかの業者と比較してみることも大事です。
訪問販売業者だけに限りませんが、今までご相談を受ける中からよく聞く営業トークも紹介しておきます。
・前払いを求める
「契約時に全額支払うと安くなります」
などと提案し、前払いを求めます。
これは論外です。
もしかしたら本当に安くなるのかもしれませんが、多少の値引きのために、全額持ち逃げされるリスクを取ってはいけません。
持ち逃げされなかったとしても、業者はすでにお金をもらっているため、「適当に終わらせて次に取り掛かろう」と考え、手抜き工事をする可能性があります。
あるいは、「手が空いたときにやればいい」と考えて、工期を伸ばしたり、なかなか着工しないこともあります。
・嘘をつく
「この塗料は30年、40年もちます」
「絶対に剥げません」
など嘘の営業トークでお客さんの関心を引きます。
このタイプも論外です。
なぜなら、現実には、30年、40年持つ塗料も存在しないからです。
塗料について補足しておくと、最新の高品質な塗料でも、耐用年数は長くて20数年です。
長くても約20年後、現実的には15年くらいで次の塗り替え時期がきますので、「うちの塗料は40年もちます」という業者や、「30年間、メンテナンスなしで大丈夫です」などという業者は避けるのが正解ということです。
・ドアを開けずに断るのが正解
悪質な訪問業者にもう1つ共通しているのは、騙しやすい人や弱い人を狙うという点です。
例えば、一人暮らしの高齢者や気が弱そうな女性です。
そのような人は、そもそも安易にドアを開けないほうがよいのですが、つい応じてしまうこともあるものです。
出先から戻ったときに玄関前で声をかけられることもあります。
そのような場合は、「忙しい」「手が空いていない」などの理由で断るのがもっとも無難です。
間違っても家の中に入れてはいけません。
業者はなるべく怪しまれないようにするため、「築何年ですか?」などと質問するでしょう。
相手に失礼かな、と思っても、会話には乗らず、「興味ありません」「わかりません」「おかえりください」で対応するようにしましょう。
相手が居座るようなら「警察を呼びますよ」と伝えればよいでしょう。
それでも居座るなら本当に警察に連絡しましょう。
・頼んでしまったらどうするか
訪問販売の業者と契約してしまった場合は、クーリングオフ制度によってその契約を解除することができます。
ただし、クーリングオフの適用には条件があります。
まずはクーリングオフの期限内であることです。クーリングオフで解約できるのは、契約した日から8日以内です。
この期間を過ぎると解約できなくなりますので、不満や不安がある場合は急いで業者に契約を解除したいと伝えましょう。
次に、業者が法人、依頼者である自分が個人であることです。
クーリングオフは個人を守るための制度ですので、依頼者が個人でなければなりません。
また、相手は法人に限られます。
家の外壁塗装はほとんどがこのパターンに当てはまりますが、自分の会社で依頼するときなど、会社と会社の契約はクーリングオフの適用外になるので注意しましょう。
ちなみに、クーリングオフが適用されるのは訪問販売のように相手から売り込みがあったときのみで、自分で業者に相談に行ったり、業者を呼んで契約した場合は適用されません。
つまり、自主的な契約には逃げ道がないということです。
そのことを十分に踏まえたうえで、ブラックな業者はもちろん、グレーな業者もきちんと避けたうえで、慎重に業者を選ぶことが大事です
⑸DIYでの外壁塗装はやめておきましょう
外壁塗装を考える際に「DIYで予算を抑えよう」と考える人もいます。
まさか屋根を自分で塗装しようという人はいないとは思いますが「外壁くらいなら」と考える人はいるのではないでしょうか。
実際、「自分でできる部分はありますか」と聞かれることがあります。
相談を受けて現場を見に行ったときに、明らかにDIYで塗装した壁で、きれいに直したいと依頼されることもあります。
感覚的には、部分的な補修依頼まで含めると、10件に1件はDIYのやり直しの相談です。
先に結論からいうと、外壁塗装のDIYはやめたほうが良いです。
想像しているより安く収まることはありませんし、時間も手間も業者に任せた場合の何倍もかかりますし、なにより危ないからです。
費用面で見ると、塗料、養生、洗浄機など揃えるだけで数十万円かかります。
そのほかに刷毛やローラーも必要です。足場も必要で、一般の方が直接お願いしても、足場代だけで最低でも15万円はかかります。
期間や手間については、足場の業者を探すところから始め、塗料などを一式揃えるだけでも1ヶ月はかかるでしょう。
高圧洗浄の機械を手配する必要がありますし、実際に洗浄する際にはご近所に汚れが飛ばないように養生する必要があります。
そこでようやく塗装できる状態になりますが、さらに数ヶ月かかります。
半年以上かかることもあります。春に塗り始めたとして、気づいたら冬になり、作業を中断することもあります。ゴミも大量に出ます。
そして、危険です。
足場に立っての作業は、地上数メートルでも落ちたら致命傷になります。
現場慣れしている現役の職人ですら怪我することがあるのですから、知識はあるけど未経験の素人にとってどれだけ危険かは容易に想像できると思います。
仮に数十万円セーブできるとして、命をかけてまでやることではないですし、しかも、そこまで手間ひまかけて塗装しても、きれいに仕上がるとは限りません。
また正しく塗装できていなければ塗料の機能も発揮できません。
安く済まそうとした結果、業者がDIYで塗った部分を剥がす作業が発生し、高くつくこともあります。
結果として業者に塗り直しを依頼し、DIYで費やしたお金、時間、労力が無駄になるなら、最初からプロに任せたほうがいいと私個人的には思います。
「ちょっとした剥がれくらいなら……」
「コーキングの補修なら……」
そう考える人もいますが、やはりお勧めできません。
なぜなら、すぐに直せそうな塗装の剥がれに見えても、単に塗料を塗れば補修できるというわけではないからです。
きちんと塗装するためには既存の塗装を処理して、下地を塗る必要があります。
この工程を飛ばして上塗りしても、すぐに剥がれてしまいます。
コーキングも同じで、増し打ちして見栄えが悪くなることがありますし、打ち替えに失敗すると、そこが雨水の新たな侵入口になる場合もあります。
このようなデメリットを総合的に考えて、DIYは百害あって一利なしなのです。
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2021年3月に一冊目の書籍となる「家の寿命を20年延ばすはじめての外壁塗装」を幻冬舎から出版。
インターネットを検索すれば正しい知識、逆に正しくない知識など様々な情報が色々なところで発信されています。大変便利ではあるのですが、
その一方で情報量が多すぎるため、情報を整理しきれず、大切な家の外壁塗装で迷われて、業者選びで失敗する方も見えます。
そんな方のために外壁塗装の全てを一冊にまとめました。
各書店は勿論、Amazonでもお気軽にご購入頂けます。サイズは手に取りやすい新書で価格は800円です。
まとめ
「外壁塗装でトラブルを避けるための業者選び」について詳しく書かせて頂きました。
いかがだったでしょうか?
突然来る悪徳業者には気を付けてください。またよくある営業トークパターンも書かせて頂きました。しかし、一番いいのは話を相手に合わせずに、玄関先で追い返す事が一番いいです。
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