屋根塗装の注意点を屋根材の種類別で気をつけるポイントを解説
屋根塗装をお考えの方で、自分の家の屋根が
「なんていう名称の屋根でどんな注意点があるか知りたい」
という方はいませんか?
屋根の種類というのは、廃盤になったものまで含めるとかなりの数があり、その一つ一つの屋根材で屋根塗装をする際の注意点も変わってきます。
そこで2021年現在、屋根塗装をする際によく見る屋根材別に注意点などをご紹介していきたいと思います。
またこの記事に書いてある内容以外で、
「これはどうなの?」
などあれば、まずは無料相談をご活用ください。
LINE相談でもメールお問い合わせでも写真と相談内容を頂ければまた記事にしたいと思います。
この他に、疑問や質問などございましたら、お気軽に、0120-804-902(8:00~20:00)まで「ホームページ見ました」とお問合せしてください。
コロニアルもカラーベストも実際は同じものなのですが、呼び方が違うだけと認識いただければ大丈夫です。
カラーベストという名前の由来は、「色付きのアスベスト」という意味で「カラーベスト」と呼ばれていたのですが、今ではアスベストが禁止になったのですが、その時の名残で、私を含めカラーベストと呼ぶ人も多いかと思います。
私の住む三重県では、「塗装ができない屋根は除いて、屋根塗装といえば70%ほどはこの屋根ではないかと思います」私ども業者にとっても塗装のしやすい屋根材です。
・注意点
このカラーベスト、コロニアルを屋根塗装する時の注意点は、「縁切り」「高圧洗浄」「下塗り」この3つです。
その他にも、塗装時期には必ずと言って良いほど板金部分などの釘が浮いていますので、ハンマーなどで打ち直します。
その他の3つについても詳しく書いていきたいと思います。
・気をつけるポイント「縁切り」
「縁切り」の目的は、「雨水の排出経路の確保」です。
カラーベスト、コロニアルは、屋根材の中に雨水が入って、きちんと排出される様に作られているのですが、屋根塗装によって、その排出経路が塗料で埋まってしまって、雨水の逃げ場がなく、雨漏りや下地の劣化などを引き起こしてしまいます。
そうならない様にするのが「縁切り」です。やり方は、「縁切り材タスペーサー」を使用したり「カッターナイフで塗膜を切る」というのが、一般的な縁切り方法になります。
築20年以上何もメンテナンスしていない屋根ですと、屋根材自体が劣化していて、本来「縁切り」をする箇所に縁切り材が入らないケースがあります。
その場合は、屋根材の寿命なので、屋根カバー工法も選択肢のひとつかと思います。屋根カバー工法については下の⑻で詳しく説明しています。
・気をつけるポイント「高圧洗浄」
次に屋根塗装で気をつけるポイントは「高圧洗浄」です。
屋根材を高圧洗浄する際は、通常の洗浄では長年の汚れが取れませんので、「トルネード洗浄」を使用する事が多いです。
普通に戸建て住宅全宅を高圧洗浄すると屋根で朝から昼まで洗浄する事も珍しくありません。外壁に比べてそれほど屋根の洗浄するのは大変なのです。
まずは、屋根の汚れを全て綺麗に洗浄して、次の屋根全体に残っている汚れのカスなどをきれいに洗い流します。
それと同時に横樋に屋根の汚れが流れていきますので、オーバーフローして雨漏りにならない様に横樋の汚れもキレイにしなければなりません。
よく相談で「屋根、壁で昼までに洗浄終わったんですけど、大丈夫なのでしょうか?」など相談を受けますが、屋根と壁を半日で洗浄しようと思えば手を抜くしかないと思っています。
カラーベスト、コロニアルの屋根塗装は下地処理、下塗りが凄く大切です。
・気をつけるポイント「下塗り」
次に「下塗り」です。上塗りは正直、きちんと塗れば問題ないのですが、この洗浄を含めた「下地処理」と「下塗り」をいい加減にしていると、後からではどうしようもありません。
「下塗り」のポイントとしては、屋根材にしっかりと下塗りを吸い込ませるという事です。
傷んでいる屋根材ですと、下塗りを1回塗装しても吸い込みが激しく「ん?塗れていのか?」と思うほど分からなくなります。
そんな状態で上塗りをしても密着性は、ほとんどないと思います。1回では足りないと感じたら2回、3回と下塗りを吸い込ませて塗る必要があります。それで上塗りの美観、耐久性が大きく変わってきます。
⑵アーバニー
次にアーバニーの屋根材です。この屋根材も色々とトラブルが起きやすい屋根材の一つです。
特に屋根塗装をしていると「割れやすい」屋根塗装が終わってから「雨漏りがしやすい」この2つが一番のアーバニーのトラブルランキングではないかと思います。
・注意点
まず屋根塗装をしていると「割れやすい」ですが、このアーバニーの屋根塗装をしようと屋根上にあがると必ずと言って良いほどの確率で屋根が割れています。
そして今は廃盤になっているので、補修をして屋根塗装をするのですが、割れが多いお家ですと屋根の補修も大変です。
そして次に屋根塗装が終わってからの「雨漏り」です。このアーバニーも上で話した様に「縁切り」をしなくてはいけない屋根材なのですが、現実的には、縁切り材も入らない、カッターで縁切りするにしても大変です。
⑶ニューウェーブ
次にパナソニックのニューウェーブという屋根材です。セキスイ瓦としてもよく似た商品が使われています。現在は廃盤ですので、割れやすいのですが、気をつけて塗装する必要があります。
・注意点
注意点としては、メンテナンスをせずにずっと放置しておくと割れやすくなりますので、早めの屋根塗装をおすすめします。
⑷モニエル瓦(乾式コンクリート)
次に乾式コンクリート瓦です。商品名で言うとモニエル瓦やパラマウント瓦などが戸建てでは使われている事が多いかと思います。
ハウスメーカーですと、重厚感のイメージが強いダイワハウスで使われている事が多いです。
一般の方にもわかりやすく言うと、お家ん塀などで良く使用されているブロック塀と同じような素材です。
セメントに砂利などを混ぜてあるコンクリートの瓦です。そしてその上にスラリー層という着色剤が付いて仕上げられております。
・注意点
乾式コンクリート瓦に屋根塗装をする時の注意点としては、瓦の着色剤である「スラリー層」というのがやっかいで、通常の様に屋根塗装をすると剥がれてくるときがありますので、しっかりとスラリー層を除去し、専用の下塗りを入れる事で、このトラブルを避ける事ができます。
またオリエンタル塗料から出ているマイティーシリコンという乾式コンクリート瓦専用の塗料は、下塗り無しの2回塗り仕様となっていますので、通常のシリコン塗料よりは少し高いですが、1工程少ない分、人件費が安く収まり、総合的にみるとお得になると思います。
⑸スレート屋根
このスレート屋根には大波と小波があるのですが、一般的な戸建て住宅の倉庫などに使われているのは小波かと思います。
この屋根材を使っている建物は基本的に鉄骨造で、その鉄骨に鉄の金具で取り付けてある屋根になります。
また昔のスレートですと、Revel4のアスベスト(非飛散性のいアスベスト)で出来ています。
割れなければ飛散しないという意味です。これは普通の産業廃棄物でなく特別産業廃棄物なので、運賃、処分代も高いので、屋根塗装で済むのでしたら屋根塗装をおすすめします。
・注意点
この屋根材を屋根塗装する時の注意点ですが、
「高圧洗浄の際の室内の養生」「高圧洗浄」「下塗り」
この3つがポイントとなってきます。
またこの屋根でかなり傷んでいる場合は、ボルトの近くに穴が空いている場合が多いです。
確かめ方は下から屋根を覗くと太陽の光が差し込んでいれば、その状態です。この状態になっているスレートに屋根塗装をしようとするとかなり危険が伴いますので、DIYはやめましょう。
この屋根材を使用しているところは、倉庫の場合が多く、下はスカスカなので、屋根から落ちたら大怪我をする恐れがあります。
1、高圧洗浄の際の室内養生
高圧洗浄時の室内の養生ですが、この屋根はルーフィングとかは一切使用されておらず、C型の鉄骨に金具で止めてあるだけなので、この屋根を高圧洗浄すると必ず室内にかなりの水が侵入してきます。
ですので、高圧洗浄をする際は、あらかじめ室内の荷物を外に出すか、全てにキチンと養生してから高圧洗浄をしましょう。
2、高圧洗浄
この屋根材を高圧洗浄するとかなりの汚れが出ます。ですので、建物の周囲に気を使いながら高圧洗浄することをおすすめします。
3、下塗り
この屋根材は吸い込みが激しい屋根材なので、しっかりと下塗りを塗り込んでから上塗りをかけて仕上げる事で、同じグレードの塗料を使っても「美観性」「耐久性」に大きな違いが出てきます。
⑹折版屋根
引き続きは折半屋根ですね。ハウスメーカーですと、プレハブ工法で作られているセキスイハイムなどの屋根材としても使われている事が多いです。素材は鉄板なので、暑さを吸収しやすいのも特徴のひとつかと思います。
・注意点
この折半屋根を塗装する時の注意点としては、屋根塗装をする時期くらいになると、折半屋根の下地であるタイトフレームのボルトが錆びています。
ですので、きちんと処理をした後に「ボルトキャップ」というボルトをプラスチックの傘みたいにカバーする材料がありますので、取り付けたほうがいいです。
あと折り目が多いので、㎡数を図る時に、通常の1.5倍ほどの塗り面積になります。
⑺塗装出来ない屋根材
それでは、次に「屋根塗装が出来ない屋根材」についてご紹介していきたいと思います。見た目は通常のカラーベストやコロニアルの様に見えるけど塗装が出来ない。
そんな屋根材があることをご存知ですか?
正しくは屋根塗装が出来ないというより「屋根塗装をしても意味がない」と表現した方が正しいかもしれません。
では、屋根塗装をしてもあまり意味のない屋根材について詳しく説明していきたいと思います。
・パミール
まずはニチハのパミールです。見た目はカラーベスト、コロニアルと同じ様に見えてしまい、劣化をしていないと一般の方では見るだけでは見分けができないと思います。
なぜ塗装しても意味がないのかと言いますと、この屋根材は薄い板をミルフィーユ状にプレスして作られているのですが、経年劣化でその層が剥がれてきます。
そんな剥がれてくる層の表面に塗装をしたところで剥がれてしまえば意味がありませんので「屋根塗装が出来ない屋根というものに分類されます」
もし気になる方で「リペイント匠に相談してみようかなぁ」と思っていただけましたら、まず無料相談をご利用ください。
・コロニアルネオ
次に「コロニアルネオ」です。
このコロニアルネオは最初に屋根に登ると無数のひび割れ、変色などが特徴となります。
こちらは、屋根塗装をしていると人が歩くだけで、割れてきたりするので、直しても直してもキリがなく、雨漏りのリスクもドンドン増えるので、こちらも屋根塗装をしても意味がない屋根に分類されます。また大きなひび割れで屋根材が谷板金などにも転がっているのをよく見ます。
⑻屋根塗装が出来ない場合は…
そして外壁塗装工事が完了すると弊社でチェックさせて頂き、お客様にもチェックして頂き、近隣さんへ工事が完了した事を挨拶をさせて頂いたら完了と言う流れになります。
屋根塗装が出来ない場合には、「屋根カバー工法」か「屋根の葺き替え工事」をおすすめしています。
・屋根カバー工法とは?
屋根カバー工法とは既存の屋根を下地にして、既存の屋根の上から新品の屋根を貼っていく工事になります。
・屋根葺き替え工事とは?
屋根の葺き替え工事とは、現在の屋根材を撤去して、下地の腐っている部分などをキレイにして、新しく屋根を作るイメージです。
・屋根リフォームにおすすめの屋根材
リペイント匠でおすすめしている屋根材はデクラの石付き金属屋根です。
和風、洋風、どんな建物にも合う、様々なおしゃれなデザイン、色合いも無難な黒~グラデージョンなどのおしゃれな色合いと多くの色も用意されています。
そして気になる耐久性も美観10年、耐久性30年のメーカー保証つきです。実際の実績としては、この金属屋根を使って50年の建物もある様ですが、全く問題ないようです。
・注意するべき点
注意するところは、このデクラ屋根と見た目は一緒のような類似品が多く色々なメーカーから販売されていおります。
しかし、類似品の中には10年ほどで表面の石が全て剥がれ落ち、悲惨になっている事例もある様ですので、屋根リフォームの材料選びには注意しましょう。
まとめ
今回は、普段、屋根塗装を行っている数の多い屋根材の種類から、屋根材の特徴とその屋根を塗装する時の注意点などをまとめて書いてみました。
まだまだ他にも屋根塗装で遭遇する屋根はあるのですが、書き出すとキリがないので気になる方は、お気軽に無料相談からご利用ください。
この他に、疑問や質問などございましたら、お気軽に、0120-804-902(8:00~20:00)まで「ホームページ見ました」とお問合せしてください。
津市・松阪市・鈴鹿市を中心に三重県にお住いの方で外壁塗装や屋根塗装、防水工事でお悩みの方はお気軽にお問合せしてください。
リペイント匠のYouTubeチャンネルでも、外壁塗装、屋根塗装、屋根工事、防水工事などお役に立つ情報からお客様の声など色々な動画をUPしていますので、ぜひチャンネル登録をして見てみてください😊