屋根塗装の縁切りについて伊勢市の塗装業者が徹底解説!
コロニアルの屋根塗装を行う際に「縁切り」という工程が必ず必要になってきます。縁切りと聞いても普段の生活ではあまり耳にしない言葉ですので、ピンと来ない方が大半だと思います。
実際に私たちもお客様のお家に初回訪問した際も、屋根の塗料などに関して聞かれることは多いですが、「縁切り」についてそこまで聞かれたことはありません。
しかし、この縁切りをせずに屋根塗装をしたばっかりに雨漏りがしてきたという事例は数多く見てきました。ですので、ここでは、あまり皆さんが気にされない屋根塗装での縁切りについてお話をしていきたいと思います。
出来るだけ詳しくお伝えしたいと思いますので、長文になりますが、この記事を見ていただければ屋根塗装をする時の縁切りが、いかに大切かがわかっていただけると思っていますので
ぜひ最後まで読んで頂ければ幸いです。
この他に、疑問や質問などございましたら、お気軽に、0120-804-902(8:00~20:00)まで「ホームページ見ました」とお問合せしてください。
冒頭で申したように、コロニアルやカラーベストの屋根塗装には「必ず縁切りが欠かせない工程」になります。それが原因で屋根の下地の木が腐ったり、屋根材自体が使い物にならなくなったりします。
そして縁切りはひと昔前までは、縁切り材という材料もなく、屋根塗装をした後にカッターナイフで屋根材と屋根材の継ぎ目をカッターナイフで切っていました。
この「縁切り」の大切さを職人にキチンとつたえなければ、職人は言われたからやるだけで、その重要性について本当の意味では理解をしていませんので、縁切りをせずに屋根塗装をした際にどうなるのか?を知ることがとても大事なことだと思います。
⑵どうして屋根塗装の際に縁切りが必要なのか?
そもそも縁切りとはなんぞや?というところだと思うのですが、縁切りとは、屋根塗装をする前は、屋根材が一枚、一枚雨水がキチンと排出されるように設計されているのですが、屋根塗装をすることにより、その雨水の排出経路を塗料で塗りつぶしてしまう事が多く、それが雨漏りのトラブルになるため、縁切り材をいれてこのようなトラブルを減らすのです。
縁切りとは、やり方に何種類かあるのですが、代表的な方法としては2つあります。
・縁切り材「タスペーサー」
10年ほど前に販売されたセイム社のタスペーサーです。この材料を使う事で屋根塗装をしたところに傷を付けずに済むようになりました。
それまでの縁切りといえば屋根塗装をしてから屋根材と屋根材の隙間をカッターナイフなどで切っていたのですが、屋根塗装の下塗りが完了して中塗りをする前に
入れておけば、縁切りされるという便利さで、全国の塗装専門店が扱う当たり前の商品となりました。
・カッターで縁切り
タスペーサーで縁切りが出来ない状態。屋根材と屋根材にタスペーサーを入れられるほどの隙間を作る事が難しく、それでも縁切りをしないと雨漏りしてしまうというような屋根材が、一般住宅で使われていることも多いです。その場合は、「タスペーサーが入らないから、入れない」という選択肢ではなく、昔のやり方のカッターナイフで切り、雨水の排出経路を確保することになります。
・縁切りをしないで長年放置すると…
縁切りせずに屋根塗装をして長年放置するとどうなるのでしょう?私たちは職業柄そんな事例を沢山見てきましたが、放置しすぎると、雨漏りが続き屋根の下地が腐り、屋根張り替え+屋根の下地の木材も張り替えといったことや、水というのは屋根材でいうと釘などに雨水が溜まるという習性があります。そして長年、雨水が浸透した釘がボロボロになり、台風などが起きた際にご近所さんへ屋根材が飛んで2次災害に発展することもあります。
・どういった屋根材には縁切りが必要なのか?
縁切りが必要とされる屋根材は基本的にコロニアル、カラーベストなどといった屋根材が多いです。瓦や鉄で出来た屋根などは、屋根塗装をしてもしっかりと雨水の排出経路は確保されるため、縁切りを必要としません。
⑶縁切りの工程
屋根塗装での縁切りの工程をご説明していきたいと思います。仕上げ塗りを塗装してから入れない限りは、雨水を排出するという事が目的ですので、屋根塗装の工程のどこでいれても不正解というものはないのですが、私たちは、屋根の高圧洗浄をして、水分が抜けたところで下塗りをして、中塗りを塗装するまえに、縁切り材を入れてしまうやり方が一番やりやすいのかと思います。
1枚の屋根材に対して1.2枚タスペーサーを入れることが多いのはあいかと思います。1
カッターナイフで塗膜を切り、縁切りする場合は、屋根塗装の仕上げ塗りをしたタイミングで縁切りをします。
⑷縁切りの工事代金について
1平米(1m*1m)辺り300円から500円の単価が妥当だと思います。
⑸縁切りが出来ない屋根
本来的には屋根塗装の際に縁切りが必要だったとしても、縁切出来ない屋根材がございます。
それは上に書いた、瓦などの縁切りをしなくても雨水の排出経路が確保される屋根材です。
・縁切りが必要でもできない屋根
あとは縁切りをしなくてはいけないのですが、手間がかかりすぎて現実的に縁切りができない屋根材もございます。
昭和57年から平成6年まで販売されていたクボタの「アーバニー」という屋根材です。この屋根材はアスベストの規制が出てから、すぐに割れてしまう屋根として業界では有名な屋根材です。
そして、あまり割れないとしても縁切りをしなければならないのですが、縁切りというものは1枚1枚しなければ意味がありません。しかし、職人の手間がかかりすぎるため現実的ではなく、屋根塗装後の保証も出来ませんので、私どもの会社ではこのアーバニーの屋根材に出会うと必ず屋根のカバー工法をおすすめしています。
⑹雨漏りが起きているのは屋根材の下のルーフィングが原因かも…
カラーベストやコロニアルの屋根で現在、雨漏りが起きていている場合は屋根材のひび割れと思われている方が多いのですが、根本的な問題は、その屋根材の下にあるルーフィングが原因なのかもしれません。
屋根から雨漏りがしてきて、専門家に見てもらい、「屋根材にひび割れが入っていました」と言われれば信じてしまうのも無理はありません。私も素人だったら信じてしまうと思います。
ですが、築25年以上であれば実は、根本的な原因は屋根材の下のルーフィングにある場合がほとんどです。
確かに屋根材のひび割れなどは屋根材の下に雨水が染み込んでしまうので、嘘ではないのですが、(実際に業者の方でも多くはそう思っています)本来であれば屋根材の下に染み込んだ雨水はルーフィングという防水シートをつたい下に雨水は流れていきます。
しかし、その防水シートが寿命を迎えていると穴が空いてしまっていたりして、そこから雨漏りになるケースが多いです。
それで、ひび割れの補修ということで、コーキングなどでひび割れを直したけど、「雨漏りは止まらない‥」。
とい事で、もう一度、業者さんに問い合わせをして、業者さんも場所が発見できないので、二度と雨水が侵入しないように、隙間という隙間、全てをコーキングで埋めてしまい、外からの雨は防げても、屋根の鉄部から結露で雨漏りになるというケースも多発しています。
こんなことになる原因としては、「最初の初回訪問での調査不足」これ以外はありません。最初の調査の時に屋根裏にあがり、ルーフィング(防水シート)の状態、などの雨漏りの根本的な原因が分かっていれば、ひび割れを補修するだけの屋根塗装は行わないと思いますし、雨漏りが再発した時も隙間を全て埋めるといった安易な補修はしないと思います。
⑺屋根塗装で必ず必要な縁切りのまとめ
屋根塗装の縁切りについてお話しをさせて頂きました。いかがだったでしょうか?屋根塗装をする際は必ず屋根塗装が必要であるということをわかって頂けたでしょうか?
出来るだけ詳しく書いたつもりですが、この記事が屋根塗装をお考えの皆様のお役にたてれば幸いです。
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