「2020年最新版」17項目の外壁塗装・屋根塗装の失敗例
ここでは、外壁塗装を成功させる前に、失敗例を知っておく事も大事ですので、外壁塗装の失敗例をいくつかご紹介したいと思います。
目次
- 屋根塗装の「縁切り」のやり方・トラブルの原因
①コロニアルの屋根塗装で「縁切り」をせずに塗装する
屋根材が雨漏りによりボロボロになったのでカバー工法をした。
下地のコンパネや断熱材などもボロボロになって屋根を葺き替えすることになってしまった。
お家を綺麗にしようと始めた屋根塗装が上の様な結果を招いてしまうのは、非常に残念な事です。キチンと雨水の侵入経路、排水経路を理解していないとこの様な結果になってしまう可能性は非常に高いです。キチンと理解出来ていて、尚且つ実際に塗装する職人も理解している業者にまかせる事が一番だと思います。
↓↓詳しくはクリック↓↓
屋根塗装の「縁切り」のやり方・トラブルの原因
②モにエル瓦で塗装が剥げる
モにエル瓦の失敗例も、今はじょうほうが多く失敗のお問い合わせは少ないですが、注意しておかなければならない一つの事例だと思います。
モにエル瓦というのはセメント瓦の一種です。問題なのは表面に着色されているスラリー層という厚めの着色剤です。ここをキチンと専用の塗料や下塗り材を使い塗装しなければ問題が起きやすいです。
中にはカタログには載せていないですが、スラリー層をキチンと取り除く事を前途として、下塗りを何回も重ね塗りをして、下地を作れば塗れる塗料もあります。専用塗料というだけで高い塗料もありますので、キチンと「なぜ剥がれるのか?」という意味を理解している業者でないとトラブルになる可能性は高くなります。
③塗装する前の下地作りがキチンとしていない
ここも屋根によくあるパターンです。屋根塗装というのは本来3回塗りです。しかし、しかし屋根というのは住宅によって大きさも違えば形も傷み具合が違います。100件あれば100通りあるわけです。
そんな中、そんな教科書通りの下塗り→中塗り→上塗りで毎回、塗装しているというのは非常にまずいです。女性の方は理解しやすいと思うのですが、お化粧と同じで下地作りが非常に大事になってきます。
屋根塗装も同じで『下地作り』が非常に大切なのです。
コロニアルでもモにエルでも、どんな屋根でも『下作り』がその後の中塗り→上塗りの仕上がりの綺麗さ・艶にほんと影響します。逆に下地作りが中途半端で中塗り→上塗りをすると艶ムラが出来てしまったり、結構、傷んでしまっている屋根に下塗り1回しかしていないと、下塗りは屋根材が全て吸い込み、ほとんど下塗りをした意味がない状態と言えます。
そうなると塗膜の剥がれに繋がります。そのように、キチンと『下地作り』をしないと美観だけでなく、上塗りの効果も発揮されず、屋根塗装をした意味すらあるのか?と思えてしまいます。
※下の動画の20秒あたりから下塗りを3回していますので、見て頂ければ1回目の下塗りを終わった際のムラ、3回目の下地が作られている感じがわかっていただけると思います。
④何でもかんでも水性塗料と塗装してある
これは訪問販売など、元請けさんが全く知識がなく、下請け業者さんにまかせっきりという時によくあるパターンだと思います。
溶剤系の塗料に比べて、水性系の塗料は安く、環境に良いというのが特徴の塗料です。そして、住宅塗装は雨樋や鉄部は溶剤、木部は専用塗料、外壁は溶剤塗料or水性塗料と要所、要所で塗料を使い分けなくてはなりません。
お客様からお問合せを頂き、現地を見に行った際に良くあるパターンは
・雨樋などに水性塗料が塗装されていてペリペリと塗膜が剥がれている
・破風などの木部に普通の塗料が塗装されている ・本来塗装を必要としないアルミなどのサッシなどにも塗装されている |
当社ではこの3パターンが非常に多いです。
例えば、外壁を水性塗料で外壁塗装をして、他の部分も同じ塗料で塗装できれば、違う塗料を注文する必要もないですし、ロス材も減り、細かい所を言えば、ローラーや刷毛も溶剤・水性で違いますので、普通はその部位で変えたりするのですが、同じ塗料であればローラーや刷毛を交換することもありません。それにより、道具代、交換をする手間代が浮き、利益はでます。
⑤掃除がキチンとされていない・ラインがキチンと出ていない
掃除をしていない
外壁塗装というのは、キチンと養生などをしていないと、最後の掃除がすごく手間がかかる仕事です。「この5分で終わる養生のひと手間をしておけば掃除にこんなに時間かからなかったのに…」となります。
そして最後に日数・人件費が多くかかってもきちんと掃除してくれれば、お客様としてはあまり問題にすることではないのですが、1回目の業者がイマイチで2回目の外壁塗装でお問合せ頂いて、見に行くと、その掃除が面倒でそのまま、お客様に引き渡した現場を見る事が多いです。
・土間に塗料が飛び散っている
・電気の線やコードに塗料が付いている ・小庇などお客様が見えない所の掃除がしていない ・サッシ廻りが掃除していないので汚い ・水切りの掃除がしていない |
などなど、掃除というひと手間をかけていないせいで、『あぁ~』と思ってしまうお家が多いです。
ラインがキチンと取れていない
ラインがキチンと取れていないというのは一般の方ですと「何のこと?」と思われる方も多いとおもうのですが、下の写真です。いい写真がなくて分かりずらいですが、これはサッシ【窓の外枠】の下を私がチェックするため覗き込んだ写真です。
⑥塗料の選定ミス
⑦コーキングの様々なミス
コーキングのお問合せを頂いた際に、現地を見させて頂くとコーキングの事例も非常に多いです。
・プライマーの塗りムラによる剥離
・3面接着による剥がれ ・そもそも変性を使っていないために塗料がキチンと密着していない ・変性を使っていないコーキングをキチンと下地処理していないため塗料が密着していない |
などなどです。
関連記事
⑧色選びの失敗
外壁塗装の失敗のポイントとしては、色選びで失敗される方も非常に多いです。大体の理由は「イメージと色が違った」と理由が一番多いです。色選びをする際にメーカーカタログとか日塗工と呼ばれる見本帳を手渡されると思うのですが、
『なぜ、決めた色とイメージが変わるのでしょうか?』
それは、小さな色は濃く見えるという「面積効果」という目の錯覚から起きる事だと思っています。ですので、色選びをする際は、塗装業者さんに言えばA4サイズの見本板が無料で注文できるはずですので、気になる方は見本板を天気のいい日に外でみたり、実際に1㎡ほど試し塗りなどをして頂くといいかもしれません。
関連記事
⑨塗り残しを防ぐためという事で色違いの塗装をする
⑩DIYで外壁塗装をする
どこまでDIYで外壁塗装をするのか、という所にかかっていると思いますが、例えば、あまり使わない倉庫の1Fの1面だけDIYで外壁塗装するなら、良いとはいいませんが、リスクは少ないと思います。
※ここでのリスクというのはケガのリスクです。
ですが、お家全体の外壁をDIYで塗装するとなれば、勿論、足場は組み立てなければなりません。そしてその足場代も安くて15万円程度はかかります。その他に、刷毛、ローラー、塗料、養生、洗浄機、など諸々を買えばすぐに数十万円かかります。
そして期間も数か月~6か月程度はかかるでしょう。勿論、ケガをするというリスクもあります。ここからは私個人の意見ですが、そこまでする理由はあるのかな?と思います。
外壁塗装をする期間に働いて給与をもらいながら、その道のプロに任せた方が、仕上がりも耐久性も格段に違いますし、リスクも伴いません。
⑪訪問販売の業者さんに仕事を任せる
⑫「値引き」「モニター価格」とと得感を演出され契約してしまった
『今日契約をしてくれたら30%安くします』『お客様のお家は目立ちますからモニター価格で施工させて頂きます。しかし、他の方には言わないでくださいね♪』
この様なセールストークは訪問販売業者さんの常とう手段ですので、お気を付けください。他にもお得感を演出して契約にしようという営業マンも多いですので、とりあえず呼んでもいないのに来た業者さんの話は「聞かない、入れない、話しかけない」という事をして頂く事をおすすめしています。
関連記事
⑬追加、追加で請求金額が膨れ上がっている
⑭職人が横着をして塗装と関係ない部分が壊れる
⑮近隣の方からのクレーム
近隣さんにご迷惑かけないという事も大事だと思います。業者さんは工事が終わればいいのかも知れませんが、お客様はそこにじっと住んでいくわけですから。
・高圧洗浄の際に汚れを近隣さんのお宅や車に飛ばす
・挨拶回りの際にキチンと説明していない事からのトラブル ・駐車場がないからと言って、近隣さんの家の前に車を止める ・塗料を飛ばす |
この辺りが一番多いトラブルではないかと思いますが、塗装工事が始まる前にしっかりと挨拶回りをする際の打ち合わせや、業者が職人に注意するべき点を伝えるなどで解消されると思います。ここも単純なヒューマンミスだと思いますので、普段からしっかりと教育していれば起きないと思いますが、、、
⑯イレギュラーな事が起きた時の対応の雑さ
塗装工事をしていればイレギュラーな事は多いです。例えば
・思っていた以上に屋根が傷んでいて下塗りの回数が増える
・色がキチンと止まりにくくて本来3回塗りの外壁塗装ですが、上塗りを4回、5回と重ね塗りをする ・思っていた以上にコーキングがキチンと密着していて、コーキングカットに普段の1.5倍ほど時間がかかる |
外壁塗装や屋根塗装をしていれば上のような事は普通に起きる事です。
しかし、この様なイレギュラーな事が起きた場合に『どのようにするか』がポイントだと思っています。やはり仕事に誇りを持っていて、お客様の事を思えばしっかりとベストを尽くすはずだと思いますが、心無い業者ですと、放置して次の工程に進む。色が止まってなくても、教科書通りの3回塗りしたら、お客様に引き渡す。
⑰まとめ
いかがでしたでしょうか?まだまだ失敗する例というものはありますが、今回はほんの一例をあげさせていただきました。失敗例全てを通して言える事ですが、『知識があり尚且つ、お客様ファーストの会社』であればこの様な失敗は起きないと私 (久保)は思っています。この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
リペイント匠のYouTubeチャンネルでも、外壁塗装、屋根塗装、屋根工事、防水工事などお役に立つ情報からお客様の声など色々な動画をUPしていますので、ぜひチャンネル登録をして見てみてください😊