外壁塗装で失敗しないための塗料選びを伊勢市の塗装業者が解説
外壁塗装の塗料に関する津市の方からの質問です。見積もり依頼とご質問合わせてありがとうございます。「同じようにどんな判断基準で外壁塗装をする際の塗料を選んでいいのか?分からないという方必見です。
外壁塗装をする時に、どんな塗料を使おうと悩んでいる方も見えると思いますが、外壁塗装する際に注意しなければならないのは、お客様自身が「今回の外壁塗装に何を求めているのか?」という事がすごく重要になってきます。
ですので、塗料を選ぶ際の、機能性塗料・親水性が高い塗料・木部に特化した塗料・耐久年数に特化した塗料など様々な塗料がございますので、最後まで見て頂ければ嬉しいです。
「外壁塗装を通して何を得たいのか?」
耐久性なのか?
遮熱性・断熱性なのか?
汚れにくい外壁塗装なのか?
ログハウスのお客様でしたら、木部にはどんな塗料がいいのか?
お客様が何をしたいかによって変わりますし、お家によって作りも様々です。
ですので、一概に
「この塗料を選んでおけば大丈夫です」
というようなご提案は難しいです。
「築10年だし、そろそろ外壁塗装しなきゃな」
と考え安易に考えるより、しなければならないと思ったら、
「外壁塗装するなら、こうしたいな、ああしたいな」
と考えながら進めていくことがベストではないかと思います。
色々な種類の塗料を知って頂く事によって選択肢も当然増えますので、詳しくお話できればと思います。
外壁塗装をする際に、お客様にピッタリな塗料を見つけようと思うなら、以下の2つのポイントを抑える事が大事になってきます。
1、お家の事を把握する
2、外壁塗装で使用する塗料の事
では1からご説明していきますね。
1、お家の事を把握する
外壁塗装に使う塗料というのは、もの凄い数がありますので、全部調べていると混乱してくると思いますので、
消去法でまず、自分のお家の築年数、外壁の素材、コーキングなどの傷み具合、外壁の傷み具合、ベランダ防水の有無、などまずは、「自分のお家が現在、どんな状況なのか?」を把握すると、必要な工事が分かってきて、予算から割り振りできると思います。
そして例えばですが、割り振りした外壁塗装の予算から自分のお家の外壁の素材に使えて、尚且つ自分の希望に沿った塗料を選ぶことが大事ではないか?と考える事がおすすめです。
先ほども申したように、外壁塗装をする塗料を選ぶには、お客様のお家の外壁の種類、傷み具合によって選べる塗料がおおかた決まっていきます。
窯業系のサイディングなのか?金属系サイディングなのか?金属の外壁材(トタンなど)なのか?リシン・スタッコ…言い出すときりがないほど種類はありますが、それぞれに相性の良い塗料があります。外壁の素材との相性を見ないと、いくら高耐久な塗料を選んでも本来の機能を最大限に発揮することはできません。
そして上記以外にももう少し掘り下げて考えてみます。
◆お家の環境・構造
暑さ・寒さ・道路沿い、海沿い、周りの環境(田んぼや木が多いので湿気が多く、カビや苔というような生物系の汚れが繁殖しやすい)などお家の構造により、暑い・寒いは、一軒一軒勿論、違いますし、また周りの環境で「自分の家は海沿いだから錆が目立つ」道路沿いだから「排気ガスの汚れが目立つ」カビ苔が繁殖しやすい立地であれば「カビや苔といった生物系の汚れが多い」などこのあたりも見えてくるとより分かりやすくなると思います。
上記で申した通り外壁塗装にかけられるある程度の予算が決まったら、塗料の事も把握しながら自分にはどの塗料が合うのか?を考えてみます。
②外壁塗装で使用する塗料の事
外壁塗装では、主に以下の5つの塗料が多いです。
外壁塗装では、主に以下の6種類の塗料が使われており、成分や品質(グレード)の高さが異なります。
アクリル系塗料 ウレタン系塗料 シリコン系塗料 フッ素系塗料 無機塗料 機能性塗料(遮熱塗料・親水性に特化した塗料などなど) デザイン性重視の塗料 |
高スペックになれば勿論、塗料代も高くなっていきます。
塗料の種類 耐用年数 アクリル塗料 4~7年 ウレタン塗料 6~10年 シリコン塗料 8~15年 フッ素塗料 15~20年 無機塗料 機能性塗料 15~20年 デザイン性重視の塗料 |
アクリル・ウレタンの塗料はそもそも10年持たないですし、使わない方がいいので、あえて説明は割愛させて頂きます。
◆シリコン系塗料
当社でも最も人気が高いのがこのシリコン塗料です。コストパフォーマンスが人気の理由です。
実はシリコン塗料と一言で言っても、大きく分けて3種類ほどあります。
耐久性も違えば価格も違いますので、ご説明いたします。
第一世代
昔ながらのシリコン塗料
なんの特化した部分もなく、昔ながらにどこでも取り扱っている、シリコン樹脂配合のシリコン塗料です。耐久性は8年~10年程度
第二世代
ラジカル制御型シリコン塗料
ラジカル制御というのはあまり聞きなれない言葉ですよね。
簡単に分かりやすくご説明すると、皆さん、道路沿いのガードレールや手すりなどを触った際に手に白い粉が付いたりしたことないですか?
この様なものを制御する塗料の事になります。
お家に置き換えて説明するとチョーキングを抑えてくれる塗料という事になります。
耐久性は10年~15年
第三世代
無機ハイブリットシリコン
無機の樹脂が配合された、無機ハイブリットシリコンになります。無機の樹脂を配合することによって耐久性・親水性を極めて高くした塗料になります。
下手なフッ素使うなら、確実にこっちの方がいいと思います。
耐久年数は15年~18年ほどです。
◆フッ素塗料
フッ素樹脂の特徴は、耐久年数・硬さです。
紫外線にも強くシリコン系の塗料に比べてひび割れの可能性があるというデメリットもございますが、ひび割れを起こしにくい水性のフッ素もあります。
耐久年数15年~18年
◆無機塗料
耐久性に特化した塗料、ガラスなどと同じ、無機質という意味の塗料です。
◆機能性塗料
この機能性塗料に関しては、本当に色々な種類がありますが、耐熱塗料など住宅の外壁塗装に関係のような塗料は割愛いたします。
「お住まいの住宅の暑さ・寒さが気になる」ようでしたら、遮熱・断熱塗料を選ぶべきだと思います。
「汚れが気になる」様でしたら、親水性に優れて、耐久性にも優れた塗料を選ぶべきだと思います。
住宅の外壁塗装を機能性塗料でする場合は、大抵、この2パターンに分かれると思うのですが、他にも気になるという事でしたらまたご質問してください。
※雨漏りに関しては、通常、外壁塗装をする前に修理してしまうので、膨れの原因の多い外壁防水塗料以外をご紹介しています。
◆デザイン性に特化した塗料
「おしゃれにしたい」というお客様のために簡単にオシャレに仕上げる事が出来る塗料を各メーカーが色々と販売しています。
私個人的には、同じ価格でも、耐久性が下がるためオススメしていませんが、要望があればキチンと説明したうえで施工いたします。
③もう少し塗料の説明
アクリル塗料やウレタン塗料は、値段も安いシリコン塗料と大して差がないわりに耐久性が低いという比較的デメリットの多い塗料になりますので、当社では使用しません。
あまり予算がない中で、長持ちする外壁塗装をしたいという事であればシリコン塗料がコスパ的にオススメです。
当社でも2018年~2019年の1年間で最も多く使用した塗料でもあります。
少し費用をかけても長持ちさせたいならフッ素塗料や無機塗料もいいかと思います。その時の出費はシリコン塗料と比べると多いですが、長期的な塗り替えスパンを見ていくと安くなる場合もございます。
※外壁塗装の価格ややり方など各会社によって違うので、「安くなる場合」と書かせて頂きましたが、当社では、外壁塗装の長期的なスパンでみるとフッ素、無機の方がお得です
遮熱性・断熱性を求めるなら「ガイナ」
遮熱・断熱塗装の人気も高まっていますが、中でも人気なのが、株式会社日新産業の「ガイナ」という塗料です。
他にも遮熱塗料と呼ばれる塗料は本当に多くありますが、私が今まで塗装してきて、キチンと遮熱性を感じたのは、この「ガイナ」だけです。他の塗料は、肌感覚では分からない程度で、「遮熱塗料で塗装しました」と言われたらなんか気分的に変わったかな?という程度でした。※あくまで私個人の意見です。
④まとめ
長文最後までありがとうございます。今は塗料選びと検索すると嫌になるほど種類がでてきます。
私がいつも言っている事ですが、一般の方が勉強してもバッチリと下塗り~上塗りまで塗料選定する事は難しいと思います。
外壁塗装の良し悪しは、職人で全て決まるといっても過言ではありませんので、その時間を使って、塗料ばかりではなく、信頼できる業者選びに時間を使うと後悔する外壁塗装にはならないと思います。
また何か分からない事や、気になる事があればお気軽にご相談してください。ありがとうございました。
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